どこの会社も人材不足という状況にあるようです。
採用にあたってはできれば、優秀な人を採用したい。でも、どんな優秀な人を雇うにしても人間性のよい人です。絶対に能力だけで採用してはなりません。
「これはもう喉から手が出るほど欲しい。うちにはこういう専門家が欲しい。うちにはこういう優秀な奴が欲しい」といくら思っても、人間性が伴っていない人は
雇ってはなりません。
それよりは右向け右と言えば、右ばっかり向いている人のほうがまだいいです。それしか雇えないなら、自分の器がそのレベルなんです。
それは自分が能力がないんです。
また、会社によっては、仕事をするうえで資格が要求されるところもあります。
官庁の仕事を取るためには、どうしても資格を持った社員が何人いるかということでもって質が決まる。
あちらのA社は資格を持った者がズラッといるのに、こっちはいないとなったのでは今後、受注をするのに大変支障をきたしてしまう。
だから、資格をいっぱい持った社員を抱えなければならんという。
それには、どんどん若手の人たちに資格を取ってもらえるよう、バックアップをしていけばいいんです。もし、若手の人でも資格が取りにくかった場合には、
外部からのスカウトも、私はいい方法だと思います。
しかし、ベテランで、経験があって、なおかつ資格もどんどん取れるという人はなかなか作れやしないわけです。
問題は、若手の者が資格をいっぱい取って、ベテランの幹部級が資格を持っていないとなったのでは、組織のピラミッドが崩れ、組織が混乱するという弊害を
危惧されるかもしれません。
たしかに、私は資格偏重と言いますか、資格のあることが絶対条件だという風潮がもし社内にあった場合には、組織は崩れていきます。
「資格が大事だ、大事だ」と考える場合には、「資格を取れ、取れ」となってしまう。極端に言えば、「資格を取らない、持たない人間は値打ちがないのだ」
みたいなことにまでなってしまっている会社の場合には、組織は壊れます。
だから、そうではないのです。よく「知恵のある者は知恵を使え。知恵のない者は汗を流せ」と言います。それでいいのです。それが組織です。
城をつくるのには、大きい石だけでは意味がありません。大きい石と石との間に小さい石が詰まっているから、堅固な城ができるのです。
大きい石ばっかりで石組みをしたのでは城にはなりません。
知恵のある者は知恵を使い、知恵のない者は汗を流す。資格は取れなくても、会社に対する素晴らしいロイヤリティを持ち、売上目標に向かって残業、休日出勤
も辞さず、一生懸命努力するベテランたちは素晴らしい人たちです。
親の代からやってきた、その素晴らしいベテランの人達が資格を持とうと持つまいと、あなた自身が「素晴らしい人たちだ」と称賛すべきものなのです。
あなたがそういう気持ち、そういう念を表しさえすれば、組織は壊れるものではありません。
ですが、もしあなたが「資格を持っていなければ値打ちがないんだ」という態度を示されるなら、組織は必ず瓦解します。若い者が上を突きあげてしまって。
資格を持ったから偉いのでは、決してありません。
<キーワード> 資格より人間性のよい人を採用する
参考:「経営問答シリーズ」稲盛和夫氏
(代表社員 野村政市)
令和6年11月1日
高収益企業の判定には、一般的には、営業利益や経常利益の額で判断されます。
具体的には売上高が30兆円、営業利益3兆円はすごい会社です。売上高1,000億円、営業利益30億円もすごい会社です。
しかし、営業利益3兆円でも社員数30万人なら1人当たりの利益は1千万円です。
営業利益50億円でも社員数1,000人なら1人当たりの利益は500万円です。
私達、朝日税理士法人のお客様で1人当たりの営業利益が500万円を超えている会社は、私が担当している会社で4社あります。
100人で営業利益32億円、60人で営業利益5億円、50人で営業利益6.4億円、20人で営業利益1.4億円です。
1人当たり営業利益が300万円を超えている会社は、相当数あります。
すごい中小企業はいっぱいあります。
高収益体質の条件として、3つの指標(古田土会計、古田土満氏)をあげると、(1)損益分岐点比率(2)1人当たりの経常利益(3)1人当たりの給与です。
この3つの指標を全てクリアしてこそ高収益体質の企業と言えます。
(1)損益分岐点比率が80%以下であること。
収益性の指標としては損益分岐点比率(f/m比率)のみが全業種の目安となります。
f/m比率80%以下が高収益企業です。
そして90%以下であれば優良企業です。
f/m比率が80%~90%の範囲内であれば立派な経営をしていると思っています。
(2)1人当たりの経常利益は製造費、卸売業等で労働集約的でない会社は1人当たり300万円、サービス業等で労働集約的な会社は250万円以上です。
大企業でも売上高1,000億円、営業利益30億円で社員数2,000人なら1人当たり150万円の利益です。
大企業でも1人当たりにするとたいしたことはありません。
有名なキーエンスは1人当たり営業利益4,800万円と超高収益ですが、私共のお客様でも1人当たり営業利益は上記の4会社は、
3,200万円、833万円、1,280万円、700万円です。
私達中小企業でも1人当たりの経常利益は、250万円~300万円は十分可能です。
(3)1人当たりの給与が一番大事です。
(1)(2)の条件をクリアしていても1人当たりの給与が高給与でなかったら、世の中に誇れる会社とは言えません。
まず最低限は年齢の15倍、30歳で450万円40歳で600万円50歳で750万円が目標ですが高給与(国税庁ホームページ5,000人以上の男の平均692万円、
44歳勤続年数16年)の目安は、男女とも40歳代勤続年数10年以上で700万円以上30歳代600万円以上であれば高給与であると思います。
平均給与は1人700万円以上(40歳代)が高給与の目安と思っています。
3つの指標をクリアして、高収益体質の会社になって下さい。
<キーワード> 1人当たり給与を高水準にしたうえでの利益
参考:「高収益体質の会社の基準」古田土満氏
(代表社員 野村政市)
令和6年10月1日
台風10号による被害はなかったでしょうか?
被災された方がおられましたらお見舞い申し上げます。
災害はいつおそってくるかもしれないので、準備だけは怠らないようにしたいものです。
弊社も会議のなかで、防災用品のことが話題となり、新入社員も入り、増員となっていることから急遽不足品をとりそろえました。
取り揃えた品が、無駄に終わることを願いつつ。
防災用品不足のないよう十分注意してください。
≪人を育てる≫
1.
平凡な人材を鍛える
優秀な人材を確保することが難しいという会社の状況においては、会社に残ってくれた、いわば平凡な人材を鍛えることを通じて、自分の片腕、パートナー
となるような幹部社員に育てていくことが、経営者には求められてきます。
2.
トップの率先垂範で人材を育てる
「会社を立派にしたい」「業績を伸ばしたい」と本気で思っているのならば、まずは経営者自身が先頭を切って必死に働かなければなりません。
特に中小企業の場合には、頼れる人が少ないわけですから、なおさら社長自身が率先垂範して誰にも負けない努力をすることが会社を成長発展に導く必須条
件であるはずです。
それを「ワンマン」と称して、「社長がなんでもかんでもやるから、人が育たない」と批判する人もいますが、そのような批判に耳を傾けて逡巡する必要は
ありません。
バリバリ働く社長の後ろ姿を見て、見よう見まねでその社長と同じくらいに仕事ができるような人間が、社内から次々に育っていくようにしなければならな
いと思っています。
とりわけ、業界ナンバーワン、日本一、世界一といった高い目標を掲げ、新しい事業分に進出していくといったような局面のときには、営業でも製造でも
開発でも、一騎当千の猛者を育てていかなければなりません。
そのためには、社長が第一線で陣頭指揮をとって後ろ姿で教育することが大切であり、そうした「我に続け」と率先垂範するトップのもとでこそ、真の人材
は育つのだと私は考えています。
3.
十分な収益を確保し、万全の備えをした上で
部下に活躍の場を与え鍛えることを通じて、自らの片腕、パートナーとなるような人材を育て、事業の拡大を果たしていく。
その場合、努力に努力を重ねても、どうしてもうまくいかない、本人の手に負えないという場合もあります。そのときには、最後はトップが勇気をもって撤
退する決断をすることも必要です。窮地に追いつめて、結局、部下が玉砕したということであってはいけません。
攻めていく号令は誰にでもできます。しかし、失敗して撤退するとなれば、トップにしかできない仕事です。
最後の最後はトップ自身がすべての泥をかぶる、責任をとる覚悟があればこそ、未熟な人にも修羅場を経験させて育てていくことができるはずです。
そのようにして、部下に場を与え、修羅場を経験させて鍛え上げていくことで、どんな困難にも真正面から立ち向かっていく、真の勇気を身につけた立派な
経営幹部へと育っていきました。
<キーワード>率先垂範する、修羅場を経験させる
参考:「人を育てる」稲盛和夫講演
(代表社員 野村政市)
令和6年9月1日
1. 判断・決断の基準を心の中に持つ
2. 無限大の責任をもつ
3. 自らの人格と意志を会社に注入する
4. 従業員のために誰よりも働く
5. 素晴らしい人格を身につける
1.社長は最終判断者、最終の結論を出さなければならないため、
たいへん孤独に悩まされる。人事問題にしても簡単に部下に相談できません。
自分で決めなければならない。最終決定者なので、後ろが無い。
「そうしよう」「そうしてくれ」といっても、
後から考えると、果たしてどうだったかと不安になる。
そのために「トップは孤独な人だ」といわれる。
だれにも頼れない、自分だけに頼らなければならない。
そこで、最終判断できる心の座標軸として、
「人間として何が正しいのかという心の座標軸、倫理観」を持っていなければならない。
たとえば、人事問題であれば、利己心を捨て、感情的にならずに、
公正な人事を行うことになります。
公私混同を無くし、利他の心で判断することです。
⇒私たちは社長の最終判断にのときのお役に立てる会計事務所でありたいと
中小様々な会社様のご相談に対応できるよう日々精進しております。
2.企業に対する無限大の責任をもつこと、
企業の全責任は自分にあるのだということです。
もちろん企業は無生物ですが、しかし、社長が企業のことを考えているときは
生命体となるといいます。
もし、社長が一個人に帰り、企業から離れると、
企業で最終決定者として頭を働かす人は誰もいないし、
意志を持つ人はいなくなるわけですから、企業は無生物に戻る
というわけです。
よって、企業が活発に躍動できるかどうかは、どれだけ社長が、企業のことを思い、
全責任をもって考えているかどうかということになります。
3.2によって企業を生命体として躍動させるためには、
社長は自分の人格と意志を企業に注入し続けなければなりません。
4.企業の為というより、従業員(社長も含む)の物心両面の幸福追求のため、
社員の誰よりもよく働く必要がある。
社長だということで、偉そうぶって注意しても、
働きもしない社長のもとでは誰もついてきません。
「俺は社員のみなさんのために夜を日に継いで働いて、頑張っている。
それから見ればおまえの態度はなっておらん。
おまえの働きぶりはおかしい」
といえば、そやなということで、従わざるを得ないわけです。
5.そして、最後に、社長は従業員から尊敬されるような人でなければならない。
というわけで、社長は、素晴らしい心根をもつべく、
心を高めていかなければなりません。
<キーワード>心を高める(心を磨き、立派な人格をつくる)
参考:「社長が心すべきこと」稲盛和夫講演
(代表社員 野村政市)
令和6年8月1日
世間の今年の夏季賞与は、どんな状況だろうか?
ベースアップが行われた企業が多いので、他社では賞与も多くなっているだろうか、
そして、定額減税が実施されている。現在の物価高騰に比してどうだろうか?
弊社の賞与は7月支給でこれからで、そういうことを勘案しながら、決定する。
その前には、恒例の作文提出を要求しているのでした。
今年の課題は、
「①私の考えるリーダー像について、現在を生きる人物でも歴史上の人物でも具体的な
人物を引き合いに出してリーダー像を考える。
そこから②仕事を率先し、リーダーシップを発揮するためにこころがけてること、
これから心がけること。」
としています。
課題への取組みは、各人がどのような考えを持っているかをお互いに知ることと、
文章力を身に付ける訓練になると考えてのことでした。
また、課題の通り、率先垂範しリーダーシップをもって、仕事に取り組んでもらいたい
との思いからです。
≪率先垂範する≫
仕事をする上で、部下やまわりの人々の協力を得るためには、
率先垂範でなければなりません。
人の嫌がるような仕事も真っ先に取り組んでいく姿勢が必要です。
どんなに多くの、どんなに美しい言葉を並べ立てても、
行動が伴わなければ人の心をとらえることはできません。
自分が他の人にしてほしいと思うことを、自ら真っ先に行動で示すことによって、
まわりの人々もついてくるのです。
率先垂範するには勇気と信念がいりますが、これを常に心がけ実行することによって、
自らを高めていくこともできるのです。
上に立つ人はもちろんのこと、
すべての人が率先垂範する職場風土をつくりあげなければなりません。
≪有言実行でことにあたる≫
世の中ではよく、「不言実行」が美徳とされますが、
朝日税理士法人では「有言実行」を大切にしています。
まず自らが手を挙げて「これは自分がやります」と名乗りをあげ、
自分が中心となってやることを周囲に宣言してしまうのです。
そう宣言することで、まわりと自分の両方からプレッシャーをかけ、
自分自身を奮い立たせるとともに、自らを追い込んでいくことによって、
目標の達成がより確実となるのです。
朝礼やミーティングなど、あらゆる機会をとらえて、進んで自分の考えをみんなの前で
明らかにすることにより、その言葉で自らを励ますとともに、
実行のエネルギーとするのです。
有言によって、なみなみならぬ努力をすることで、
確実に実力は向上し、そのチームからエネルギーが生まれるのです。
有言実行で努力し続けていけば必ず良い結果がでるというのは明らかです。
<キーワード>率先垂範でことにあたるリーダーを育成する。
参考:「京セラフィロソフィー」稲盛和夫著
(代表社員 野村政市)
令和6年7月1日
≪経営成績は社長の戦略によって決まる≫
社員研修は必要ですが、経営成績は社員の働きによって決まるのではなく、
社長の能力すなわち社長の戦略によって決まります。
業績のよい会社は社長が商品を開発したり、新市場の開拓、新規取引先の開拓をしていま
す。社員は社長の方針を実施して成果を出していきます。
「全社員が一丸となってベクトルを合わせ、全社員の力が同じ方向に結集したとき、
何倍もの力となって驚くような成果が生まれる。」(稲盛和夫氏)
ベクトルを合わせる仕事はリーダーである社長の仕事であり、商品を開発したり、
新市場の開拓、新規取引先の開拓といった能力と人間性が
会社の業績と社員の幸せを左右します。
≪社長に一番必要な能力とは≫
(1)経営理念の承継
(2)事業の柱(戦略の構築)
(3)組織作り・社員教育(理念の落とし込み)
(4)後継者の指名と育成(理念の承継)
(5)経営計画書を作り、常に未来を視る。
1番が経営理念の承継で
2番が事業の柱
社長の能力で一番必要なのは、社員のモチベーションを高め、
頑張れば利益が出るような事業をつくることです。
すなわち、マーケティングとイノベーションです。
経営で大事なのは戦略の構築ですが、会社は何のために、誰のためにあるのか、
それは経営理念を実現するためですから、
社長がいくら儲け方がうまくても経営理念の浸透と真逆のことをしたのでは、目的と手段をはきちがえます。
社長は人格という基礎の上に能力という柱を立てるのです。
経営理念は常に意識し、繰り返し教育し続けないと、字づらだけになります。
以上の理由により
1番が経営理念の承継で
2番が事業の柱(マーケティングとイノベーション)
なのです。
3番目の仕事が組織作り・社員教育になります。
組織作りで大事なのは、全社員のベクトルを合わせることです。
私達は人間性教育は技術教育より大事だと思っています。
4番目は後継者の指名と育成です。
5番目が経営計画書を作り、常に未来を視る。
経営とは、「財務」と「マーケティング+イノベーション」と「人づくり」です。
社長は経営計画書を作り、利益計画により目標の売上高と利益を確保し、
経営方針書の実施により人づくりをするのです。
社長の仕事は以上の5つに集約されます。
経営計画書を活用して、より一層強い会社へ
以上、今月は古田圡満先生のメッセージからです
(代表社員 野村政市)
令和6年6月1日全社員が共有しなければならない会社にとって大事な言葉
9つ選び定義する。
誰に聞いても同じ答えがかえってくるようになれば、
会社の理念・方針が伝わるのではないか。
9つとは
(1)ビジョン(理念)
(2)お客様(誰がお客様か)
(3)本業(何が本業かを定義することは大事)
(4)方針(明確にする)
(5)強み(全社員で共有されていない会社がほとんど)
(6)差別化(弱者の戦略)
(7)お客様第一主義(具体的に)
(8)商品(モノを売るのではなくコト(価値)を売る)
(9)サービス(社員力の差別化)。
まずこの9つだけに徹底的に絞り込み覚える、反復する。
そうすれば全社員がうちの会社がどういう会社か理解し、
お客様にも自信を持って説明でき、愛社精神もわいてきます。
<<ポイント3つ>>
(1)言葉がやさしく、わかりやすいこと
(2)文章が短いこと
(3)1枚の紙にまとめること。
経営計画書を作っていない会社こそ、
上記の9つの定義をして全社員で共有してほしい。
多くの社長が経営計画書作成の重要性を頭ではわかっていても
なかなか作れないものです。
作れなければ、まずは、他社の真似をすることから始めます。
上記の9つを定義し、全社員で共有することによって、
全社員の一丸体制が作れれば会社は必ず儲かります。
社員を幸せにできます。
経営計画書は、道具です。
道具は活用することにより経営の効率があがります。
道具がよければ全社員で簡単に短期間で使いこなせるようになります。
経営計画書を作っている会社はこれを活用してより一層強い会社になって下さい。
作っていない会社はラッキーです。
これを定義することにより、
社長の理念・方針を短期間で伝えられ、全社一丸体制がつくれます。
経営計画書を活用して、より一層強い会社へ
以上、今月は古田圡満先生のメッセージからです
(代表社員 野村政市)
令和6年5月1日
4月となり、新人の入社する季節となりました。
新人には、早く会社に溶け込み、リーダーへと育って欲しい、育てたいものです。
≪長たる者、リーダーたる者の資質≫をお伝えします。
1番目は「自分の担当した部門に対し、夢、理想を持った人」です。長はその役割、担当した部門に対して夢と理想を持った人でなければならないのです。「お
まえさんは責任者としてこの部門を見てくれ」と言われたから、漠然とその席につくのではなく、担当した部門に対する自分なりの夢を描き、理想を描ける人で
なければなりません。
2番目は「自分が思い描いた夢、理想を実現させるための強い信念、勇気、情熱を持った人」でなければならないというものです。担当した部門に夢と理想を持
ち、その理想を実現するために強い信念と勇気、そして情熱を持った人でなければなりません。
3番目は「自分の担当する職務を達成するために、必要なそれぞれの職務を分解し、まとめ上げられる人」でなければならないというものです。担当する職務を
達成するためには、こういうこと、ああいうことをうまくやらなければならないというように分解し、それを再び組みあげることのできる人でなければならない
ということです。例えばスーパーで魚を担当する部門の長をしていたとすれば、その部門には生モノや干物など、いろいろなものがあると思いますが、部門全体
をすばらしい状態にしていくために何をしなければならないのか。そのようなことを全部分解して、そして再びまとめあげられる人でなければならないのです。
4番目は「自分が担当する職務を達成するために、細心の注意を払う人、つまり非常に神経の細かい人」です。私はそれを「ビビる人」と言っているのですが、
豪放で大胆な人よりは、小心者でビビるような人のほうが長としてふさわしいと思っています。
5番目は「自分が担当する職務を達成するために、自分の分身を選んで、その人を職務別に配置することができる人」でなければなりません。自分が担当した部
門の何から何まで自分ですべてやるのは不可能です。ですから、自分と同じような考え方をして、自分と同じように責任感を持ち、自分と同じように一生懸命に
やってくれる人を選んで、それを仕事別に配置していかなければなりません。
6番目は、「自分が仕事を任せた分身が信頼できるかどうか常に確認する人」でなければなりません。自分の分身として担当を任せるわけですから、部下に任せ
っぱなし、責任を持たせっぱなしにして、そのために失敗をしてしまったというのでは困ります。任せた人が任すに値する人かどうか、常に確認しなければなら
ないわけです。あの部下はたいへん立派な人間だからと、一度信用したら1年も2年も信用しっぱなしというのではいけません。信頼に値する部下かどうか、常に
確認する必要があります。
7番目は、「部下から信頼される人」でなければならないというものです。
8番目は、「自分が担当する命題に対して、常にチャレンジをしていく人」でなければならないというものです。新しい命題を自分で見付け、常にそれに挑戦し
ていく人のことです。
(「長たるものの資質」稲盛和夫氏講演から)
(代表社員 野村政市)
令和6年4月1日
≪良いと思うことは何でも取り入れる≫
中小企業は、機敏に敏捷に動けるところがメリットです。他社で行っている、いいと思うことは、可能なことであればどんどん取り入れる。大企業では、承認手
続きが何階層にもあって、実施にこぎつけるのに時間がかかるが、中小企業は、社長までの距離は近い。
福利厚生もしかり。若い頃は一度も健康診断にいったことのない先輩から、従業員の健康確保のため、全従業員すべてに人間ドックの受診の義務付けが必要であ
るとアドバイスされ取り入れた。(先輩も病気の早期発見、早期治療の大切さを痛感するお年頃となった)
また、災害の多く発生するこの頃、無事に経営できていることに感謝するとともに、困った方への支援として、寄付をする。この度の能登半島地震でも少ししか
できないが、石川県へ寄付することとした。
≪良いことは強制する≫
また、親孝行月間を設けて実施している会社のことを知り、親孝行は、新入社員のみならず全従業員で取り組むことにした。
あなたは、これまで、どれだけ親孝行できただろうか?
当社でも4月21日から5月20日を「親孝行月間」として全社員で実践する。今春から弊社も新卒を採用することとなった。新入社員には、初めての給料で、こ
れまでお世話になった方にプレゼントし、お礼の挨拶をする(つまり両親への親孝行を強制します)。遠方の社員には、交通費を支給して、帰省して実施しても
らう。親孝行をしたことを証明するため、プレゼントしている姿を写真にとって、会社に提出する。その他の社員は、親孝行実践の報告をする(私の両親は既に
他界し、親孝行したいときに親は無しを実感している)。親孝行の事例では「お風呂場で足の裏を洗わせていただきました。母親の足は思っていたよりもずっと
小さく、足を洗われた母親は先程の謝辞よりも喜んでくれました。こんなに喜んでくれるならまた洗ってあげようかなと思いました。」(古田土満先生の記事よ
り)
親孝行は多くの気づきを与えてくれます。
私たちは、気づく人にならなくてはなりません。
私たちは、お客様にサービスを提供し、お客様に喜んでもらい、社会人として、人間として成長していきます。そうして社会に貢献していきます。自分の両親に
感謝する気持ちを持ち、感謝を表現する。その喜びを自分の喜びとする。その同じ気持ちでお客様に臨み、喜ばれて、また喜び感謝する。喜ばれるためにどうす
るか、常日頃から有意注意で事にあたり、気づく人間になる。社会人、仕事のスタートは、親孝行にあり。
(まとめ)
1.
親に感謝する事で同僚や顧客、取引先に感謝するようになり思いやりの精神が高まる
2.
親に感謝し喜ばれることにより、人を喜ばせることが習慣になる
(代表社員 野村政市)
令和6年3月1日
この度の「令和6年能登半島地震」で被害を受けられた皆さま、また、被災地に所縁の深いご関係の皆さまに、衷心よりお見舞い申しあげます。
一日も早い復旧を心よりお祈り申しあげます。
≪人生は魂の試練の場≫
人間の一生で価値のあることとはなんなのか。結論から言いますと、実は人間の一生の目的は心を高めることにあるのです。心を高めることが人生の意義なので
す。
たしかに名誉も地位もお金も、何もあの世へ持っていくことはできません。よしんばそれを自分の子供に遺してみたって、知れています。
お釈迦さまは悟りを開くことが人生の目的だとおっしゃり、その方法として六波羅密というものを示されました(六波羅密という六つの修行=①「布施」です。
他人さまのために尽くすということです。中小企業経営者は従業員の人たちを守っていく、それは他人さまのためにがんばっていること。②「持戒」です。戒律
を守るという意味です。③「精進」です。一生懸命に働けということです。④「忍辱」です。堪え忍ぶということです。⑤「禅定」です。坐禅です。せめて一日
一回、心を静かに静めなさいということです。そうすると、⑥「智慧」に至ります。つまり悟りに至るわけです。六波羅蜜を心がけ、一生かけて人格を磨いてい
く)。他人さまのために尽くし、自分の煩悩を少しでも抑え、一生懸命に人生をがんばって生き、そして堪え忍び、心を静かに落ち着ける。そうすれば悟りに至
ることができるとおっしゃったわけですが、悟りに至るまでの五つの項目は、すべて心を磨くということと一緒なのです。つまり、心を高めること、心を純化す
ること、心を浄化することなのです。
我々はお釈迦さまがおっしゃるような悟りの境地にまで、到底行きようがありません。我々は悪さをしては、思い違いをしては思い返し、直していき、それを試
行錯誤しながら、繰り返しています。生身の人間ですから、ついつい愚痴もこぼします。腹も立てます。欲も出てきます。いろいろなことがあるのだけれども、
それは人間だから出てくるのです。悪いことではありません。ほどほどに抑えて、どこまで自分を磨いていったのかということが重要なのです。つまり、六波羅
密の修行を、この人生でどこまでやったのか、それが死ぬときの心のレベルとなるわけです。それは死ぬ前までにつくり上げた人格であり、その人が持つ品格で
す。これだけは、どうもあの世へ持っていくことができるのではないかと思います。すばらしいお人柄の人が亡くなられたとき、肉体は滅びても、そのすばらし
い魂だけはあの世へ行くのではないかと思います。
人生の方程式の中にある「考え方」をすばらしいものにしていくためにも、六波羅密は必要になります。そうしてすばらしい考え方をつくり上げていけば、望ま
なくとも会社は立派になりますし、すばらしい会社に成長していきます。ただし、その結果として会社が立派になったことは手柄でもなんでもありません。それ
をつくり上げていく過程で磨き上げてきた自分の人格、品格というものこそ我々の財産なのです。
(稲盛和夫氏のフィロソフィーの説明会、最終回から抜粋)
(代表社員 野村政市)
令和6年2月1日
卯年から辰年へ。
皆さまのうさぎ年はいかがでしたでしょうか。ぴょんぴょん飛び跳ねることができたでしょうか?私は、飛び跳ねるまえに、こけて肩鎖関節脱臼のまま1年が終
わってしまいました。
その一方で、弊社では、木村会計事務所をお迎えし、また、2名の亡くなられた税理士先生の事務所のクライアント様を引き継がせていただき、事務所全体とし
て忙しい一年となりました。また、年間で1名の退職と1名のパートから正社員登用、他に3名の入社があり、手狭となったところで事務所の増床ができ、45
坪から70坪の事務所へと拡大できました。これもひとえに、皆さま方の応援の賜物であり、感謝しております。ありがとうございます。
さて、辰年の「辰」は十二支の中では唯一の架空の生き物、龍(竜)を意味します。水や海の神として祀られてきた龍は、竜巻や雷などの自然現象を起こす大自
然の躍動を象徴するものであり、「龍が現れるとめでたいことが起こる」と伝えられてきました。このことから、今年は「成功という芽が成長していき、姿を整え
ていく」年とのことです。
そうです。たとえ、うさぎ年に飛び跳ねることが出来ていなくとも2024年は龍の年だ。
飛龍となって活躍する年が来ました。龍にまつわる話としては、易経の話があります。
易経では、4種類の龍が登場します。
▼第一段階は、「潜龍」です。
地中深く暗い淵に潜み隠れている龍です。まだ世の中に認められるような力もなく、地に潜んで志を培うときです。
▼第二段階は、「見龍」です。
明るい地上に現われ、目がみえるようになります。修養のはじめとして、師を見習って物事の基本を学びます。毎日、同じことを繰り返して修養に励みます。技と
応用を見に付け、日進月歩の成長をしていきます。そしてついには、修養を極め、独自性を持って、今まさに大空へ昇ろうと躍りあがります。
▼第三段階は、「飛龍」です。
天を翔け、雲を呼び、雨を降らすリーダーとしての能力を発揮して、志を達成します。
▼第四段階は、「亢龍」です。
高ぶる龍という意味です。高みに昇り過ぎた龍は、やがて力が衰えて、降り龍になります。
以上が易経で登場する龍の4つのプロセスです。
このように易経では、リーダーの成長の王道を語っているとともに、栄枯盛衰の道理も教えています。
皆さま、ぴょんぴょん飛び跳ねた年は過ぎ、見龍そして飛龍となって飛び回る年がやってきました。
※2024年、絶対無理だと言われることに挑戦する。人間の無限の可能性を追求する。 (代表社員 野村政市)
あなたは好かれているか嫌われているか?
12月になり冬のボーナスの時期となりました。弊社では、12月のボーナスの前には作文提出をお願いしています。そして、社内会議で発表するのです。今回
のテーマは、「弊社の行動指針のうちでできたこと、反省点について」としました。明日が締切りです。さてどういう回答でしょうか?あわせて、わかりやすい
文章になっているでしょうか?
行動指針は、弊社で出来ていないことを中心にしており、そして、こうありたいということを盛り込んでいます。世間では、クレドとも言っています。指導する
側も、最近は、パワハラとか問題視され、注意もしにくい状況下にありますが、行動指針にあることが出来ていないという指摘については、素直に聞いていただ
けることでしょう。
今年の行動指針の中には、「人の好き嫌いをしない。他人の悪口を言わない。どんな人にも長所と欠点がある。欠点に目をつぶり長所を引き出し、自分に役立て
る」という指針がある。人の好き嫌いといった場合には、自分から他人を見ての思いであるが、果たして自分は他人から好かれているのか嫌われているのかにつ
いて、考えたことがあるだろうか?と思っていたら、程度の差はあれど、その分かれ道となる基準が紹介されている本と出合ったので、紹介させていただきま
す。
好き嫌いは「人間性」で決まる
□他人にはいつも疑心暗鬼ではなく、信頼する気持ちで接している。
□何事も突っぱねないで、愛情を持って接している。
□何事も公平な目で見るように心がけている。
□言ったことは必ず実行している。
□向上心を持って前向きに行動している。
□失敗しても他人に責任転嫁していない。
□自分だけが偉いというようなプライドは捨て去っている。
□社会的なマナーを守って行動している。
□やりかけたことを途中で投げ出したりしない。
□つらいこと、嫌なことがあっても、明るい態度で接するよう努力している。
□自分の知識、才能をひけらかすことがない。
□他人に対して多くを求めないようにしている。
□仕事に成功しても、その功をひとり占めにしていない。
□親しい人にも節度を持って接している。
□仕事以外のつき合いも大切にしている。
□人の悪口は極力言わないようにしている。
□しっかりとした自分なりの意見を持っている。
□自分をごまかさないで何事にも素直な気持ちで対応できる。
(代表社員 野村政市)
今年もお世話になり、ありがとうございました。
令和5年11月30日
どういう会社が伸びるのか?どうすれば発展するか?
答えはないが、どういう会社なら信頼できる会社と言えるだろうか?誰もが信頼できる会社と取引したいと思うことだろう。その辺に答えがあるのではないだろ
うか?
第一、「高い専門的技術力をもっていること」
高い技術力を持っている会社なら、ブランド力も備わり、黙っていても取引したいという会社がでてくるのではないだろうか?
また、現在はなくとも常に、向上心をもって、技術を磨いている会社なら信頼を勝ち取り、お客様の期待に応えられる。応えてくれるとして、取引につながるこ
とだろう。
いずれにしても、現在は、高い技術力はなくても、ひたすら努力して、お客様の期待に応えられるように努力する必要がある。
第二、「夢を持ちチャレンジする心を持ち続けていること」
経営者は、どうしても成功させたいと強く願う思いを、社員に移す、経営者の思い、情熱をを企業内で共有することが大事になってくると思います。掲示板に
は、会社の目標、個人目標を掲げて、なんとしても実現すると具体的に、経営目標が企業内で共有され、エネルギーが充満している会社を目指していきましょ
う。
第三、「潜在意識に透徹する強烈な思いを持ち続けていること」
思念は業をつくるといいます。夢なのか現実なのかわからなくなるまで四六時中、思い続けて潜在意識に透徹するまで思い続ける。他の皆がそんな夢物語、実現
するわけがないといわれようとも思い続けて行動していると、自ずと実現するように体が動いて、助けてくれる人が現れるということです。
第四、「事業の意義、目的を明確にすること」
会社の理念や行動指針をつくっても、それが抽象的なままでは、行動に現れないようです。その目標を具体的に数字に落とし込んでいきましょう。
自社の弱点でもあります。がんばろうと勇ましく声を上げても、具体的に目標はどうなっているのか、数字ではどうか。明らかでない場合が多いように思いま
す。そして、目標との差額を明らかにして、また、実現を思い行動する。
第五、「人間として正しい判断をくだすこと」
原理原則に則した判断ができる経営者であること。公私混同もしないこと。
立派な会社経営をするためには、自分の都合や利益だけを考え、勝手気ままに行動してよいというものではありません。集団を正常に機能させるためには、まず
は経営者が、自らの行動を律する厳しいモラル、つまり心の中に規範をもつことが必要です。「正しいことを正しいままに」貫いていきましょう。
京都銀行創立70周年に寄せて-成功する経営者の条件-(稲盛和夫氏講演)を参考
(代表社員 野村政市)
令和5年10月31日
中小企業の自社をもっと発展させるためにはどうしたらいいか?
どうする○○
今年の大河ドラマ「どうする家康」も毎週楽しませてもらっています。
「どうする」という言葉は、未来に向かった行動をどうするかということです。
会社でも「どうする」の連続です。こういうことが起きていますが、どうしましょうか?
では、この処理はどうしましょうか?と、あなたに立て続けに聞いてこられることはないでしょうか。
聞かれた業務に対するルール化ができていれば、そんなことは、聞くまでもないということになるのではないでしょうか?
会社には、経営理念があり、目標があり、実現するために行動している。
ベクトルをあわせて、一つの方向に一所懸命になっていることでしょう。
役割に応じた仕事をして、その結果は、聞かなくても報告してくれるだろうか?進捗管理が必要です。方向、ベクトルを間違えずに仕事しているかどうかを確認す
るには、報告を受ける必要がある。その報告を自発的に報告し、統一的書式で報告を受けることができているだろうか?正しい報告を受けて、回答していく必要が
あります。
そこで、ルールを作って、マニュアル化、指示書で、仕事を統一、徹底させる。指示することです。
弊社でも言われたことがあります。先生、この処理をするためのマニュアルはどこにあるのですか?ルーチン業務には、マニュアルがあれば、それに従い、統一
した処理が行われるというわけです。時間の短縮にもなるというわけです。
指示待ち人間が多いと言われるが、まずは、ルールを決めて、守ってもらうことが必要な業務もあるのです。そして、ルーチン外の業務に対応するには、会社の
方針を示したフィロソフィーに基づく行動を求める。
ルール、マニュアルがないと業務は属人化され、自己判断になり、バラバラの書式、結果報告になってしまうだろう。そして、それをレビューする側も不統一の
書式、結果報告に時間をとられ、イライラすることだろう。
ルールを作り、そのルールを守らせる。守らない人には、守るように話し合う。その時にコミュニケーションが生まれる。
相手がどんな考えをもっているのかがわかる。考えを変えてもらう。会社の考えに。
もしくは、こちらが間違っていれば、ルールに修正を加える。そうして、より良い方向にまとまっていく。その過程で、一体感が生まれる。やればできる。
目標(ゴール)がどれだけ共有化され、伝わって行動できているか、行動結果が報告され、改善行動がとれているか(PDCAサイクルを回す)が大事となります。
Over the year ,their friendships grow stronger.
(代表社員 野村政市)
令和5年9月29日
会社における社員の幸せとは
「働きがいのある人生を送ること」です。
働きがいのある人生とは「やりがい」と「生きがい」のある人生です。
「やりがいとは、仕事を通じて人間として成長できることに喜びを感じること」「生きがいとは、皆と一緒に働けること、世の中のために貢献できることがうれ
しいと思えること」です。
毎日の仕事を進めていると、忙しくて、経営理念がお題目になり、何のために仕事をしているのかわけわからなくなってくることもあるでしょう。経営理念の唱
和をするために集まってもらい唱和する。こんな忙しいときに貴重な時間を使って、経営理念の唱和だけで集まるのは時間がもったいないと思う方もいるでしょ
う。経営理念をおろそかにすること、その積み重ねが、本末転倒の事態を招くのです。どういう会社でどういう目的で仕事をするか、根本の経営理念を繰り返し
繰り返し、唱和して、フィロソフィーの磁場(利他の心による相乗効果)を作ることを忘れてはならないと思います。何もしないでいると字づらだけを追いかけ
ていくようになります。
トップの言葉づかいや方針により社員の未来は決まります。
経営理念を唱和することは、実は、トップが一番繰り返して、心することが大切です。人間には、本能のうちに利己心がありますので、利他が吹っ飛んでしまい
ます。
そして、トップは、業績も大事、未来も大事ですが、社員に対しては我慢が一番大事です。
片手に算盤、片手にロマン、背中に我慢です。
社員に会社の方針に則した行動をしてもらうためには、行動指針を示します。
朝日税理士法人では、朝礼で「20の行動指針」を唱和しています。
特に「ありがとうの連発」を日常の行動でもするようにお願いしています。
ありがとうは、日本で一番美しい言葉。
ありがとうは、相手を元気づける最高の言葉。
ありがとうは、自分を高める一番の大切な感謝の言葉。
人は感謝すると、利他的になります。
それは、「皆のおかげで、今の自分がある。今度は自分が恩返しをしたい」からです。
人の好き嫌いをしない。人には、長所と欠点がある。欠点に目をつぶり、長所を引き出し、自分に役立てる。というのも当社で欠かせない行動指針です。
そうです。会社で、こんな行動をしてもらっては困る。こういう行動をして欲しいということがあれば、行動指針として発表し、唱和して実践していく。そうす
ることで、困る行動がなくなります。卑近な例ですが、たとえば、席を譲って、「すみません」と言われるより「ありがとう」と言われる方がいいですね。感謝
の気持ちをストレートに伝えることができるのです。また、「うん」と返事をするのでなく、「はい」と返事をするのです。聞いて気持ちがいいです。
トップは、経営理念を説き続け、目指すべきは、利益より社員の幸せであると言い続ける。
その中で、利益を出して、社員を守る。難しい役割です。
(代表社員 野村政市)
令和5年8月31日
つまづくことだってあるだろう、いつも元気を出して起き上がれ
昨日は、父の15回目の命日で、墓参りに里帰りしてきました。地元の夏祭りの日に亡くなったので、いつも命日の墓参りは、にぎやかな祭りの日で、夜には花
火が上がるのでした。父が亡くなってから一度も父の夢を見たことはありませんでしたが、15年目にして初めて、父の夢を見ました。夢占いでは、亡くなった父
親は「権威」「頼れる存在」など威厳を感じるものの象徴とされており、亡くなった父親が出てくる夢は「幸運の訪れ」を暗示しているとのこと。素直に、受け
とめておきます。亡父の言葉を思い出しながら。
そう、墓参りをすると、いやがうえにも「死」について考えさせられます。
ハングリーであれ、愚か者であれ
そして、「死」について語るスティーブ・ジョブズ氏のスピーチが思い起こされます。
「私は17歳のときに「毎日をそれが人生最後の一日だと思って生きれば、その通りになる」という言葉にどこかで出合ったのです。それは印象に残る言葉で、そ
の日を境に33年間、私は毎朝、鏡に映る自分に問いかけるようにしているのです。「もし今日が最後の日だとしても、今からやろうとしていたことをするだろう
か」と。「違う」という答えが何日も続くようなら、ちょっと生き方を見直せということです。
自分はまもなく死ぬという認識が、重大な決断を下すときに一番役立つのです。なぜなら、永遠の希望やプライド、失敗する不安…これらはほとんどすべて、死
の前には何の意味もなさなくなるからです。本当に大切なことしか残らない。自分は死ぬのだと思い出すことが、敗北する不安にとらわれない最良の方法です。
我々はみんな最初から裸です。自分の心に従わない理由はないのです。
誰も死にたくない。天国に行きたいと思っている人間でさえ、死んでそこにたどり着きたいとは思わないでしょう。死は我々全員の行き先です。死から逃れた人
間は一人もいない。それは、あるべき姿なのです。死はたぶん、生命の最高の発明です。それは生物を進化させる担い手。古いものを取り去り、新しいものを生
み出す。今、あなた方は新しい存在ですが、いずれは年老いて、消えゆくのです。深刻な話で申し訳ないですが、真実です。
あなた方の時間は限られています。だから、本意でない人生を生きて時間を無駄にしないでください。ドグマにとらわれてはいけない。それは他人の考えに従っ
て生きることと同じです。他人の考えに溺れるあまり、あなた方の内なる声がかき消されないように。そして何より大事なのは、自分の心と直感に従う勇気を持
つことです。あなた方の心や直感は、自分が本当は何をしたいのかもう知っているはず。ほかのことは二の次で構わないのです。
私が若いころ、全地球カタログ(The Whole Earth Catalog)というすばらしい本に巡り合いました。その写真の下には「ハングリーなままであれ。愚かなまま
であれ」と書いてありました。筆者の別れの挨拶でした。ハングリーであれ。愚か者であれ。私自身、いつもそうありたいと思っています。そして今、新たな人
生を踏み出すあなた方にもそうあってほしい。
ハングリーであれ。愚か者であれ。」
※スティーブ・ジョブズ氏がスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチより一部抜粋。
(代表社員 野村政市)
令和5年7月31日
目標達成のため、全社一丸となる。
最近は、将棋をよくみるようになりました。藤井聡太棋士がデビューして29連勝と記録を打ち立てたころからなので、にわか将棋ファンですが。その藤井氏
は、今や将棋界の8つのタイトルのうち、7つを獲得し、残るは王座というタイトルを残すのみの7冠保持者。先日、その残るタイトルの王座戦トーナメント
準々決勝での村田六段との戦いでは、大苦戦でAI評価で、相手の勝つ確立98%、藤井の勝つ確立2%という状況で、観戦者としては今度ばかりは、ダメとダメ出
しした。
しかしながら、「もうダメだというときが仕事のはじまり」「人間の無限の可能性を追求する」というフィロソフィーを忘れていました。なんと、その評価値か
ら6手ほど進むと、逆に藤井の勝つ確立99%、22手詰みとのAI表示です。そして、そのまま藤井7冠の勝ち。
「土俵の真ん中で相撲を取る」土俵際まで追い詰められてから底力をだすのでなく、平時から土俵際と思って仕事をする。そうすれば、土俵際であわてることも
ないというわけですが、相手もそのように考えているわけで、最初から優位に戦いを進めることは難しいだろう。
企業環境は毎日変わっているわけで、経営も同じ。「取引を打ち切られた」「取引先が倒産した」「仕入れ商品が値上がりしている」「賃上げすることになっ
た」「従業員が退職した」等。対応する1手を誤れば、企業経営は激変してしまいます。
人を採用する、設備投資する、事業所スペースを拡大する、縮小する、移転する、不採算事業からの撤退、新規事業に投資する。いろいろな戦略を打ち立てて目
標達成に向けて行動するとき、状況変化に応じてその戦略の軌道修正をしていくことが必要となってきます。将棋は一対一で、一人での勝負ですが、会社では全
従業員が一丸となれば千人力。会社では、全従業員で知恵を出し合い、力を結集して、目標達成をめざします。一人ではありません。
力を結集するには、経営者たるもの、自分たちの会社が目指すべき目標を明確なビジョンとして社員に示し、それを何としても達成するという強い願望を社員と
共有してもらうことが必要不可欠となってきます。
高邁なビジョンを共有し、多くの従業員が「こうありたい」と強く思っていれば、その集団には夢の実現に向けてどのような障害をも乗り越えていこうという強
いパワーが生まれてきます。
ですので、ベクトルを合わせるということに妥協してはなりません。ベクトルを合わせるために、共通の考え方を持つ、フィロソフィーを共有することに、思想
統制だといって反発する人がでてきますが、企業という集団で高い目標を実現すべく大勢の人間が共に仕事をしていくには、個人の思想や好き嫌いを越えて、全
員が共通の考え方を理解し、賛同し、共有していくということが前提となってきます。
全従業員が持つ力を企業として目指す方向に収斂させることで、その力を何倍にも増幅していく。そうして、目標達成する!
(代表社員 野村政市)
令和5年6月27日
お客様に喜ばれ感謝されるためのサービス提供
朝日税理士法人では、創業時から「我々は、関わったすべての人々が満足し、幸せになるために存在する」と定義し、経営理念も「全従業員の物心両面の幸福
を追求すると同時に人類社会の進歩発展に貢献する」と定めました。
使命感(志)は、「日本中の中小企業を元気にし、その社員と家族を幸せにする」とし、自分の会社が発展するだけでなく世の中の役に立つ会社、多くの人を幸
せにする会社、社会貢献ができる会社を目指しています。
社員が生き生きと働くためには、私たちの税務・会計サービスを通じてお客様に喜ばれ、感謝されることがキーポイントになってきます。そのために、お客様に
有益な情報提供できるように、事務所全体として、常に情報を収集し、提供できる体制を整えるように努めています。
朝日税理士法人では、税理士という資格にこだわらず、働いてくれている社員が中心になり、「中小企業で働いてくれている社員と家族を幸せにする会計事務
所」を目指しています。もちろん、会計事務所ですので、基本となる税法を中心とする仕事はパーフェクトに行い、節税にも力を入れています。高いレベルの仕
事をするように常に努力し、勉強しています。そして、全社員がプライドを持ってお客様に喜ばれ、感謝され、仕事に生きがいややりがいを持ち、人の役に立
ち、社会の役に立てる商品、サービスは何か。それぞれ各人の持つ得意分野を活かしていくと同時に、多角化、お客様さまにさらに役立つ商品は何か、提供でき
るものはないかを考えています。たとえば、特例事業承継など、新しい税制を有効に取り込んでいくため、会計回りでは、経営計画作成支援とそれに続く実行支
援、後継者への税務知識の教育。相続周りでは、相続事前対策としての遺言作成サポート、任意後見、家族信託。
私が一番大事にしているのは、使命感、理念です。
税法や技術的なことは、各人勉強しておりますので、私が繰り返し伝えるのは、事務所のフィロソフィー、仕事に対する取り組む姿勢、仕事の進め方。
私たちは使命感・理念に共感し、実践することにより自分の仕事にプライドを持ち、人の役に立ち、社会貢献できるのです。
使命感を会社の仕事の中心に置かなければなりません。
世の中の全ての仕事は社会にとってなくてはならないものです。
全ての職業は世の中の役に立ち、社会貢献しています。
中小企業の社長は自分達の仕事がいかに尊く、社会貢献しているのか。
すなわち、使命感を社員にわかりやすく説明し、繰り返し、繰り返し、伝え続けてほしいと思っています。
自分の仕事の意味を理解し、いきいきと働くことが社員の本当の幸せだと思っています。
そして、社長の大事な仕事は、使命感を社員に伝え続けること。
(代表社員 野村政市)
令和5年5月30日
3月の確定申告業務が終わったと思ったら、早くも3月決算企業の税務申告業務で忙殺される時期へと繁忙期は続きます。そんな折の、確定申告期限直前の3月
14日、いつもの電車に乗るべく駆け出したとたんに、路上で転倒。幸い顔面受けは防いだものの肩を路面に痛打、急いで会社へ向かったはずが、診療所へと向か
う羽目になり、何をやってるんだかと待合にて、反省。結果は、肩鎖関節脱臼、レントゲンで見るとはっきりと肩の腕と鎖骨を繋ぐ部分が外れた状態となって、痛
みはなくなったものの外れたままなので、異常な違和感が続いております。手術をしないかぎり、この先は、ずっとこのままとのことでした。
事業主には、通勤途上の労災の適用もない(労災なら何か手当されるのだろうか?)
心に思い描いたことが現実になる。仏教ではこのことを「思念が業をつくる」という言葉で表現しています。心で思ったことが、業すなわち「原因」となって、
それが現実という「結果」をつくっていく。
業(原因)をつくるのは、思念だけではない。行動もまた業(原因)をつくり、かならず現象として現れる。ふとしてしまった行動が「業」となって、災難にな
って降りかかってくる。今回の転倒、肩鎖関節脱臼では、このことを実感しました。
災難も心のありようによっては、さらなる災難を呼び込むことになりかねないといいます。そうならないための方策が、災難を「喜んで」受け止めることだそう
です。
怪我をしたなら、「ああ、これぐらいの程度の怪我ですんでよかった。顔面受けの惨事にならずにすんだ」と思うこと。
災難が起こったことは、業(原因)が消えたということ。だから、それによって業(原因)がなくなったことを「喜ぶ」べきだといいます。
喜ぶことが出来れば、おのずと感謝することができます。命にかかわるようなことは別ですが、どんな災難でも喜び感謝すれば、もうそれは消えて無くなる。
生きていて災難にあわない人はいません。それは思いもかけないときに思いもかけないかたちでやってきます。そんなときに意気消沈し、絶望の淵に追い込まれ
るのではなく、「これだけのことで過去の業が消えたのだ」と喜び、感謝する。そして、新たなる一歩を踏み出す。
それは人生という厳しい旅路を生き抜くための“秘中の秘”ともいえる策なのだそうです。
そもそも私たち人間は、けっして一人では生きていけないものです。家族や仕事の仲間、社会というものがなければ、人間としての営みも続けることができませ
ん。日々健やかに仕事に邁進できること。それはけっして当たり前のことではなく、「あるのが難しい」ありがたいこと。まさしく、「怪我の功名」。私が、こ
れまでにしでかした、しなくていいこと、言わなくていいこと、そして、相手を傷つけたこと、それらすべてを反省し、この程度の怪我ですんだことに感謝す
る。そういう機会になりました。仲間に助けられ、生かされていることに「感謝」、色々とご指導いただいている皆さまに、「ありがとう」、「感謝」。
(代表社員 野村政市)
令和5年5月1日
最近は、身の回り品の値上がりを実感するようになってきました。また、賃金アップの報道もよくされるようになってきました。中小企業の対応はどうでしょう
か?商品の値上げをすることができるのかどうか、賃上げすることができるのか?賃上げどころか、対応いかんによっては、取引停止、従業員の引き抜き転職と立
ちいかなくなるケースも出てくるのではないかと危惧いたします。
そこで、今回は、「もうダメだという時が仕事の始まり」という講話の紹介です。
「ものごとを成し遂げていくもとは、才能や能力というより、その人のもっている熱意や情熱、さらには執念です。すっぽんのように食らいついたら離れないとい
うものでなければなりません。もうダメだ、というときが本当の仕事のはじまりなのです。
強い熱意や情熱があれば、寝ても覚めても四六時中そのことを考え続けることができます。それによって、願望は潜在意識へ浸透していき、自分でも気づかない
うちに、その願望を実現する方向へと身体が動いていって、成功へと導かれるのです。
すばらしい仕事を成し遂げるには、燃えるような熱意、情熱をもって最後まであきらめずに粘り抜くことが必要です。
そして、信念を貫く。
仕事をしていく過程には、さまざまな障害がありますが、これをどう乗り越えていくかによって結果は大きく違ってきます。
何か新しいことをしようとすると、反対意見やいろいろな障害が出てくるものです。そのようなことがあると、すぐに諦めてしまう人がいますが、すばらしい仕事
をした人は、すべてこれらの壁を、高い理想に裏打ちされた信念でもってつき崩していった人たちです。そうした人たちは、これらの障害を試練として真正面から
受け止め、自らの信念を高く掲げて進んでいったのです。
信念を貫くにはたいへんな勇気が必要ですが、これがなければ革新的で創造的な仕事はできません。
そして、楽観的に構想すること。
新しいことを成し遂げるには、まず「こうありたい」という夢と希望をもって、超楽観的に目標を設定することが何よりも大切です。
天は私たちに無限の可能性を与えているということを信じ、「必ずできる」と自らに言い聞かせ、自らを奮い立たせるのです。しかし、計画の段階では、「何と
してもやり遂げなければならない」という強い意志をもって悲観的に構想を見つめなおし、起こりうるすべての問題を想定して対応策を慎重に考え尽くさなけれ
ばなりません。
そうして実行段階においては、「必ずできる」という自信をもって、楽観的に明るく堂々と実行していくのです」
(もうダメだというときが仕事のはじまり 稲盛和夫 より)
(代表社員 野村政市)
令和5年3月29日
今回は、リーダーの資質は「才覚」ではなく「人格」であるという稲盛和夫氏の講話をご紹介します。
『才覚よりも大切なもの 人格』
近年、日本の社会では、リーダーの選任にあたって、徳、つまり人格はあまり顧みられず、その能力や功績といった「才覚」が重んじられています。たとえば経
済界では、才能にあふれ、顕著な功績をあげた者が、社長など経営トップに任命され、高く遇されています。しかし私は、昨今の不祥事をみるにつけ、「それだ
けで評価してはならない。多くの人々を率いるリーダーは、報酬のためではなく、その使命感を持って集団のために自己犠牲を払うことも厭わない、高潔な人格
を持っていなければならないはずだ。」と考えています。「才子、才に溺れる」といわれるように、才能をもって成功を収めたリーダーが自分の力を過信して失
敗してしまうケースがあまりに多いからです。
優れた「才覚」の持ち主であればあるほど、その力をコントロールするものが必要となってきます。それが、いわゆる「人格」と言われるものであり、その「人
格」を高めるためには、哲学や宗教など聖賢の教えを通じて、「人間としての正しい生き方」を繰り返し学ばなければなりません。
「才覚」あふれるリーダーも、この「人格」の大切さは十分知っており、哲学や宗教についての知識も持っています。しかし、知っていることと実践できることは
違うのです。多くのリーダーが、「人間としての正しい生き方」などは一度学べば十分と思い、自分の血肉になるまで繰り返し学ぼうとしません。そのために、才
に溺れるリーダーが続出するのです。スポーツマンが毎日鍛錬しなければ、素晴らしい肉体を維持できないように、人間は少しでも心の手入れを怠るとすぐに堕落
してしまいます。
では、「人間としての正しい生き方」とは、どのようなものでしょうか。それは、高邁な哲学や宗教からだけ学べるというものではありません。われわれは、す
でに子どもの頃に、両親や教師から「欲張るな」、「騙してはいけない」、「嘘を言うな」、「正直であれ」というような、最も基本的な規範を教えられていま
す。そのなかに、「人間としての正しい生き方」は、すでに示されています。まずは、そのような単純な教えの意味を改めて考え直し、それを徹底して守り通す
ことが大切です。まずは、企業リーダーである経営者が徹底して守り、また社員に守らせる。企業のコンプライアンスなどについても、仕組みやシステムを考え
る前にこのプリミティブな道徳観について考えてみるべきだと思います。
企業統治の確立に近道はありません。リーダーが率先して人格の向上に努める。そしてその高潔な人格を維持するために不断の努力を続ける。そのようなことは
一見迂遠に思えるものですが、リーダーを、また企業を転落から未然に防ぐ最善の方法であろうと思います。
日本は現在、危機的な状況にありますが、私は日本人が本来持っている、このような高い倫理観や勤勉性を取り戻すことにより、必ずや復活できると信じています。
(盛和塾 第84回塾長講話 稲盛和夫 より)
(代表社員 野村政市)
令和5年2月27日
令和5年年始には、茶道藪内流の宗家初釜に行かせていただきました。コロナ禍、治まりきっていませんので、茶席の人数も少なめのゆったりした茶席、燕庵
での濃茶は最高でした。そして、毎年恒例の緝熈堂での抽選、今年はなんと、『大福』をいただきました。『大福』は、4日間の初釜で約200人いらして10人当た
る最高の『当たり』です。ですから、今年は幸先良いスターをきりました!
その授かり物は、「朋友有信(ほうゆうゆうしん)」という御家元直筆の書です。朋友とは本来は同門の友、同志といった意味とのこと。「友人関係には信頼が大
切」ということ。友人には、単に友達というだけでなく、仕事関係・趣味仲間・地域のコミュニティ…そういった「人間関係にはお互いの信頼がなければ、朋友
とは言えない」と教えられています。なによりも、このお言葉の意味するところをジーンと感じ入ったところです。大福といいながら、今年の戒めをいただいた
ようです。
そうです。当社のフィロソフィーでも「信頼関係」を築くことを重要視しております。心の通じ合える従業員同士の結びつき、お互いが感謝と誠意をもって心を
通わせ、信頼関係の上にたって仕事を進めるようにしています。
上司と部下の関係であっても、信頼関係のベースがあれば、お互い本音で言いたいことをはっきり言い合うことができます。それによって、問題点が誰の目にも
明らかとなって仕事がスムーズに進んでいくことになります。
こうした信頼関係を築くためには、日頃からみんなの心の結びつきをつくりあげるようお互いに努力することが必要です。
当社では、年始から木村会計事務所の木村先生をお迎えして事業が始まりました。税理士の木村守夫先生は、73歳のベテラン税理士です。これまでの御経験を
事務所で発揮いただければと思っております。また、南事務所にも昨年から新人が入り、総勢17名となります。
新しいメンバーとの信頼関係を築くには、どうしたらいいのか。お互いに相手を知り合うということが、始まりであって終わりでもあります。上司が部下のこと
を知っているかどうか逆に、部下が上司のことを知っているかどうか、これこそが、信頼関係を作っていく基盤です。信頼関係というのは、約束事や取り決めで築
けるものではありません。そんなことではなくて、あの人と私は話をした、あの人とはこの前お酒を飲んだ、あの人は私を知っている、私もあの人を知っている、
そういう単純なことが信頼関係を築くベースとなります。もちろん、お互いに尊敬しあうような高尚な関係もありますが、企業内においては、お互いを知り合うと
いうことが信頼関係の始まりであり、終わりでもあります。そのために一番いい方法が、車座になってお酒を飲むということです。
そこで、まずは、歓迎会から始めます。年始から、幸先良い『大福』をいただきました。
感謝。
(代表社員 野村政市)
令和5年1月27日
「人生の設計に欠かせない大切な計画」=「四計」のご紹介
「月令広義」は中国の伝統的な年中行事やしきたりが解説されているもので、そのなかに「一日の計は晨にあり、一年の計は春にあり」という一文が記載されています。(中国、明の時代の憑慶京 著)
晨は「あした」と読み、朝のことを指すもので、朝と書くこともあります。春は正月を意味していて、全体では、1日の初めである朝や一年の初めである正月に
こそ計画を立てるべきである、という戒めです。
なお、一日は「いちにち」や「ついたち」ではなく、「いちじつ」と読むのが正解です。
「一年の計は元旦にあり」の由来は続きの「四計」にも
「一年の計は元旦にあり」の由来である「一日の計は晨にあり、一年の計は春にあり」のあとには、「一生の計は勤にあり、一家の計は身にあり」という言葉が続
きます。
全体では初頭に設計立てることで日々の充実度が決まり、勤勉に働くことで一生が決まり、健康維持によって一家の行く末が決まるという意味合いになります。
このなかの「一日の計」「一年の計」「一生の計」「一家の計」を合わせて「四計」といい、よき人生の設計に欠かせない大切な計画とされているものです。
毛利元就の言葉も「一年の計は元旦にあり」の由来
「一年の計は元旦にあり」のもうひとつの由来としては、毛利元就が語ったとされている「一年の計は春にあり、一月の計は朔にあり、一日の計は鶏鳴にあり」が
あります。
朔は「ついたち」と読み、月初めの日のことです。また鶏鳴は「けいめい」と読み、鶏の鳴き声のことから一番鶏が鳴く早朝のことを指す言葉です。
毛利元就の言葉は、1年、1月、1日それぞれの最初のときこそが計画を立てるべきときであるということを言ったもので、何事も最初が肝心であるという戒めを意
味しています。
(出典:TRANS.Biz https://biz.trans-suite.jp)
年改まってこれからの一年の計を考えるとき、過ぎ去った一年は当初の計と比べてどうであったかは、反省材料となるだろう。しかし、どうであれ、これからの
一年を考える。そのとき、前頭葉が発達している人間としては、「他人が絶対に無理」ということを「絶対にやってやる」という目標を立てることだ。チャレンジ
精神。「やってみなければ結果はわからない」「やってやれないことはない、やらずにできるはずがない」私の恩師の言葉が脳裏に刻まれています。この精神が大
事になります。
人生、仕事の結果=「考え方」*「熱意」*「能力」
能力が、足りない分を熱意で挽回する。能力を未来進行形で考える、人間の無限の可能性を追求することで、結果を出す。その前に、プラス思考の「考え方」を
立てておくことが重要なキーポイントとなっていることをお忘れなく!
※2023年、新しいことを成し遂げる。 (代表社員 野村政市)
令和5年1月1日
よい会社になるにはどうしたらいいか・その3
一番基本になるのは、必ず自分が儲けたいと思うと、商いをする相手、途中に代理店その他がもし介在するとすれば、代理店、小売店も含めて、ビジネスに関わ
る人たちみんながもうかって、みんながハッピーにならなければ、事業になりません。
それで、わたくしどもの経営理念は、「我々は、関わったすべての人々が満足し、幸せになるために存在する」としてきました。私たちのビジネスに関係する人
たちみんながハッピーになることが一番です。
そのため、自分だけでなく、他の人のことも考える「利他の心」が必要です。「足るを知る」ことが必要になってきます。
二番目は、経営には闘志がいるということ。闘志とは、負けん気といってもいいでしょう。
闘志のない者がビジネスをすると悲劇をもたらすので、ビジネスをやってはならない。
そして、その闘志のもととなるものは、人徳でなければなりません。つまり、礼や正義、誠、仁義といった人徳。その徳をつくるのに一番大事なのは、その人が
持つべき哲学、心根です。永続性があり、生成発展していく事業をするには、その人が持つべき哲学と心根が要るということになります。
三番目に努力。誰にも負けない努力。誰かと比べての努力ではなくて、1日24時間のうち、どれだけ自分のビジネスのことを考えているかということ。会社と
いうものは、無生物でありますが、会社のことを考えているときは、会社は活動しているということがいえる。会社のことを考えていないときは、会社は死んで
いる。どれほど会社のことを考えているかで、会社の行く末が決まるようになる。誰にも負けない努力もそういった意味で、どれだけ会社のことを考えて努力し
ているかということになる。
四番目に、才覚。ビジネスにおける知恵。人間は等しく存在としか言いようのないものなので、その与えられた能力を私物化するのではなくて、社会に還元す
る。すべての人々が、せっかくの能力を出し惜しみしないことが、大事になってきます。また、二番目の人徳を兼ね備えた人格が、才覚、商才を使うようでなけ
ればなりません。
五番目が、常に夢を描いて、夢に自分が酔うことが大事。思念は業をつくる。思いは実現する。それはどうかな、無理だろうとか、そうやってぼやくだけで、そ
れだけでダメ。
どうにかすれば、何とかなるのではなかろうかと考え抜く、「人間の無限の可能性を追求する」ことが大事です。
「経営の本質:稲盛和夫」より
(代表社員 野村政市)
令和4年11月28日
よい会社になるにはどうしたらいいか・その2
いつもお香を焚いていると、いつの間にか、その部屋や敷物まで香りが染みついてしまうように、人の精神や行いが、心の奥底まで影響を与えていく。仏教で
は、「熏習(くんじゅう)」と言われるそうです。
同じように、日常生活でも自らの行為が習慣となって心に宿る現象があります。
「すぐれた人に親しんでいると、気がつかないうちに、自分もすぐれた人になれる。」
とも言われております。
優れた人から、それぞれに学び、感性を養い、さらに実践して、つぎつぎ周りに伝えていけば、同じ「熏習」になると思います。
また、同時にフィロソフィー(判断基準、行動基準)も同じことで、実践して、つぎつぎ周りに伝えて「熏習」とする。そうすることで、良い会社になる。
良い会社にするうえで大切なことは、何か。
1. 「人間として何が正しいのか」どうかを経営の判断基準とする
やっていいことわるいことを判断基準とする。
2. 反省のある毎日とする
自分だけよければいいという利己をどれだけ抑えることができたか。
3. 思念は業をつくり、実現する
善きことを思い、善きことを為す。一つ一つは、小事でも一生懸命に積み重ねる。
4. 誰にも負けない努力をする
朝は朝星、夕方は、夕星をみるほどに働く。
5. 利他のこころをもつ
取引をしていいかどうかの判断は、本能的に儲かるか儲からないかで判断するのでなくて、魂に聞く。「真善美」に満ちた「魂」に聞いて取引する。
すると、利己が消え、三方良しの利他の取引ができる。うまくいく。
6. 会社のフィロソフィー(判断基準、行動基準)をつくり、磁場(「熏習」)をつくる
すぐれたフィロソフィー(判断基準、行動基準)を掲げているだけでは、拡大しない。それを全従業員がもって、「熏習」状態、磁場ができたとき、会社は良好に拡大する。
7. 謙虚にして奢らず
会社が順調にうまくいくと、ついつい「私に力があり、私に才能があって、会社がうまくいくんだ」と思ってしまいます。傲慢になり、自分の才能を自分の
為だけに使っている会社は没落していく。つまり、「謙のみ福を受く」ということです。
「凡事徹底:鍵山秀三郎、自然の摂理にかなう経営:稲盛和夫」より
(代表社員 野村政市)
令和4年10月28日
よい会社になるにはどうしたらいいか。
P・F・ドラッカーは、2001年に「マネージメント エッセンシャル版」で「経営の目的は、顧客の創造である。したがって、企業は二つだけの基本的な機能を
持つ。それがマーケティングとイノベーションである。マーケティングとイノベーションだけが成果をもたらす。」と書いています。
1.企業は、顧客を創造できなければ生き残れないというわけです。
そのために、中期経営計画で、将来像を描き、その方向に向かって知恵をしぼります。そして、5ヶ年の利益計画だけでなく、5年後の純資産額、自己資本比率、
預金、借入金の目標を設定し、B/Sの資金運用で預金以外の資産を圧縮し、借金を減らし、預金を増やし、利益剰余金を増やして財務体質を改善していきます。
経営者はB/Sが読め、資金に強くならなければよい経営者にはなれません。
そして、私たちは、新型コロナ、急激な物価上昇によるコストアップ、又は戦争による経済の停滞など突発的なことが起きてもビクともしない財務体質をつくる
お手伝いをしていきます。
2.次にマーケティングとイノベーション
成長している会社は時代の変化、ライバルの変化に合わせて新商品、新サービス、ビジネスモデルを開発しています。中小零細企業の場合、それは大変な時間や
費用をかけているわけではなく、ほとんどが経営者のアイデア、知恵です。
ポイントは、どのくらい経営に熱中できるかではないでしょうか。
その基本は、自社の利益のためというより、どうしたらもっとお客様の役に立てるか、社会に貢献できるかという「利他の心」ではないでしょうか。
3.社長は、社員と家族を幸せにするために人づくりをしなければなりません。
会社は財務体質がよく、マーケティングが上手でもよい会社とはいえません。
会社は社員とともに成長していきます。
働いてくれている社員が幸せを感じているか、社員が生きがい、やりがいを持って、生き生きと働いているかが大切です。
4.社長が人づくりを目指さなければよい会社にはなれません。
会社に関わったすべての人々を幸せにするために人づくりは欠かせません。
人づくりのための最高の道具は経営計画書の方針書です。
「経営は、財務とマーケティング+イノベーションと人づくり 公認会計士・税理士 古田土満」より
(代表社員 野村政市)
令和4年9月29日
物価高に対応するにはどうしたらいいか。
価格交渉を進めると同時に、独自商品に磨きをかける。新商品を開発する。
企業の利益は、売上を極大に、費用を極小にすることによって、最大化することができるというのは、誰でもわかることです。
収益は、単価(P)×数量・客数(Q)で表現できる。
費用は、変動費(V)+固定費(F)=変動費単価(v)×数量(Q)+固定費(F)です。
コロナ禍での利益減少は、主に数量・客数減少が、原因で起きています。中小企業でのそこでの対策は、固定費を減少させることに集中する。
1.役員報酬の大幅カット、2.外注費、仕入れコストのカット、3、従業員賞与のカット
の順で行い、雇用は継続したうえで、雇用調整助成金などの公的支援も受けて、上手に乗り切ってきました。つまり、コストをコントロールすることによって、
会社を存続させてきたわけです。国も赤字が続いても従業員を解雇したり、倒産しないように、無担保、無保証、無利子、据置期間が最高5年、運転資金の融資
でも15年という長期間の条件で融資してくれました。
コロナによる客数の減少は、コロナが収まれば数量(Q)が回復し、売上高(P*Q)が上がり、利益が出る。そのことで、対策1の役員報酬も戻し、対策3の
従業員への賞与も払え、借入金も時間をかければ返済できるようになります。
この度の物価高については、どう対応するのが適切か。アメリカのインフレ率の上昇や、ウクライナ戦争による物価高は、日本の物価にも影響を与え、今後は継
続して物価上昇するといわれています。
正しい経営としては、社員の給料を上げていかなければなりません。
安い給料のままでは、人は採用できないばかりか、辞めていき、人手不足倒産にもなりかねません。
そのために値上げ、新市場の開拓、新商品、新サービス、ビジネスモデルを作り、付加価値を高める経営をしなければなりません。
対策を間違えてはいけません。
物価上昇時には、コストコントロールではなく、売値(P)アップ戦略、数量・客数(Q)アップ戦略により、粗利益を増やし続けることが大事です。
会社経営では、いつコロナになったり、急な物価上昇になるかわかりません。
そのような事態に備えるためには、財務体質を万全にしておくことです。
自己資本比率を高め、資金を人件費の1.5年分くらい貯めておけば耐えられます。
雇用の維持ができます。
これからの経営は節税ではなく、生き残りのための財務に重点を置く経営をしなければなりません。
「『新型コロナ対策と物価上昇対策は違います』 公認会計・税理士 古田土満」より
(代表社員 野村政市)
令和4年8月25日
多角化で成功するにはどうしたらいいか。
得意技を極める。
企業を成長させていくには、小さなマーケットであれば規模に限界があるので、どうしても多角化が必要となってきます。
しかし、多角化には、危険がつきもの。かつて、カネボウは、高度成長期に異業種分野に多角化をして失敗となりました。まったく異業種の事業を同時並行に展
開しましたが、専業メーカーとのし烈な競争となり苦戦して上手く行かず、本来の繊維部門も石油ショックや円高で大きな打撃を受けて、黒字部門は、化粧品部
門だけとなり、破綻への道を辿りました。
大企業でもこうした多角化の失敗例があるため、異業種への多角化は、非常に難しく、苦労して、多角化しても失敗リスクを負うくらいなら、現状維持ままでい
いではないかと躊躇する経営者も多いことでしょう。
そこで、多角化の道は、自分の得意技の延長線上で進めるべきということになります。得意技の道ならば、まったくの異分野とは違い、負担がはるかに軽減さ
れ、既存事業とのシナジー効果が期待できる。そのため、「多角化の際は、決して飛び石を打ってはいけない。相手に切られないように、今生きている石につな
いで多角化の手を打ちなさい」ということになります。
ならば、まずは、現在の領域で拡大をはかる。それから、周辺業務に目をむけるということになるのではないか。
得意技の領域でシェア拡大のためにM&Aを利用し、成功させる
多角化は何のためにするのかと言えば、成長のためであるが、一本の柱では、危機に直面して弱体化したとき別の柱で生き延びるということもあるわけだ。た
だ、一本の柱でも太く頑丈なものにしておけば、もともと得意分野なのですから、大きく根を張り、枝葉を伸ばしていけるというわけです。後継者不足で事業承
継が叫ばれる中、上手にM&Aを利用して成功させることも肝要です。
新商品に目を向け、開発、普及に取り組む。自社の能力を未来進行形でとらえる
会計事務所でも同じで、法人税、所得税しか取り扱わなかった事務所が、相続税も手掛けるとか、新たな税制がお客様にマッチするのなら、そちらの分野に取り
組んでみる。今は能力が足りなくても、未来に能力は備わっている。能力を未来進行形でとらえます。社内のふさわしい人に担当させる。そして、その新規分野
の業務を担当する人を一人見つけて担当させる。
全員の考え方を合わせる
そして、いつも心してかからなければならないのは、自分だけわかっているつもりになっていないで、社長が、経営者が、自分の会社をこうしたい、こうありた
いと思うことを文章にして、ハッキリと出して、それを社員に話し、社員と共有するようにしなければならない。
わが社も事業承継のお手伝いをしております。仲介役になることもあるのです。多角化を考えての事業承継、M&A等にご関心おありの方は、ご一報ください。
「高収益企業のつくり方 稲盛和夫著」参考
(代表社員 野村政市)
令和4年7月29日
企業業績をよくしていくにはどうすればよいのか。
フィロソフィーを信念にまで高める。そして全従業員の潜在意識に透徹させて、経営する。
思っている通りの人生が、思っている通りの企業経営が、現実の経営に現われている。
『陰隲録』(袁了凡)では、「因果の法則」という話がでてきます。よいことを思ったり悪いことを思ったり、いろんなことを思いながら、いろんなことをして
いきます。それによって運命というものは変わっていくのです。よい思いはよい結果を招くし、悪い思いは悪い結果を招いてしまう。また、同様のことをジェー
ムズ・アレンというイギリスの哲学者も、「原因と結果の法則がある」と言っています。これは因果の法則と同じ意味になります。
フィロソフィを信念化する生き方
フィソロフィを勉強し理解をしても、それは「信じる」というところにまではいっていない。だから効果が出ないのです。人間というものは、その信じている方
向へと動いていくわけです。潜在意識の中にまで浸透し、心の中で信じ込み、信念化できていれば、効果が出る。無意識のうちにそういう考え方に基づいた考え
をするようになる。ですから、会社の経営もよくなっていくのです。
信念とするためには、繰り返し繰り返し学ぶことによって、自然と心の中へと染み込ませていくという作業が要ります。
低次元の自我を理性で抑える
低次元のオレがオレがという自我の心を反省しながら、反省の毎日を送りながら、それを抑えていく。そうすれば自然とすばらしい善き心、善の心が現われてき
ます。つまり、利他の心が生まれてくるわけです。因果の法則で、すばらしい善き心、善の心があれば、良い結果が出てくるわけです。
経営者の信念を従業員に移植する
社長が、経営者が、自分の会社をこうしたい、こうありたいと思うことを文章にして、ハッキリとそれを出していくようにしなければなりません。会社の目的、
会社の目標をハッキリと文章化し、それを社員に話し、社員と共有するようにしなければならない。
まず自分の心の中に染み込ませ、自分の心で信じる信念にまで高めなければならないのです。そして信念にまで高めたものを従業員の前で、「私はこういう方針
で、こういう考え方で経営をしていく」と、堂々と開陳する。
従業員の心の中にも移植できるのであれば、劇的な業績変化が起こるはずなのです。起こっていないとすれば、それはまさにあなた自身もわかっていないという
ことになります。
頭ではわかっているかもしれません。しかし、心ではわかっていない。自分が信じ、本当に心から信じ、それを従業員に伝える。そして従業員に信じさせること
ができるならば、業績は劇的に変わっていくのです。
「フィロソフィーを信念にまで高める 稲盛和夫2004年6月15日講話」より
(代表社員 野村政市)
令和4年6月27日
会社経営も結局のところ人物による。なので、人格を高めることに注力します。
全ての会社が、わが社には、できる人物、切れ者が欲しいと願うのは偽らざるところですね。そう願っても中小企業には、人は来ない。来ないのであれば、今
いる人材を教育する。採用した人を教育することになります。
そこでの教育は、技術的な能力ばかりではない。従業員は、会社の顔なので、人格、人間性を高めていただく必要がある。
「仁は人の心なり、義は人の路(みち)なり」という(孟子の言葉)。仁は人間の本来持っている心であり、義は人間の必ずふみ行くべき道である。
「仁」、すわなち、思いやりの心、愛と言ってもいい。他人の喜びを自分の喜びとする心、して差し上げる心を養う。つまり、利己で凝り固まらずに、利他の
心で、取引先会社に、また、従業員同士で接する。このことで、会社の運営がスムーズに行く。また、「義」は忘れてはいけません。義侠心(力のある者に負
けず、損得を考えずに弱者を救おうとする気持ち)とか義理人情(他人に対する思いやり)のことをさします。人を思いやることができ、人望が厚く、人から
信頼されるということになります。義理人情に厚い人は、小さな約束事でも、しっかりとそれを守って実行してくれます。また、人に対する感謝の気持ちを忘
れません。どんな小さな事にもしっかりとお礼ができる事もその行動の特徴のひとつです。(まるで、うちの田中先生です)
これに、加えるに「誠実」。誠実は、文字通り陰ひなたなく一生懸命まじめに仕事するそのこと。
「仁」、「義」、「誠実」が備わった人物のいる会社に、更に必要なことは、人事で特に大事にする必要があるのが、「公平・公正」ということ。私情が入っ
てはダメ。
そして、経営には「勇気」が必要です。勇気にもとることがあってはいけません。卑怯な振る舞いがあってはいけません。
なので、能力開発以上に、人格の向上、人間性の向上にこころがけます。
仏教では、「諸行無常 これ生滅の法なり 寂滅を楽しむ」といいます。
諸行無常・是生滅法・生滅滅已・寂滅為楽
(しょぎょうむじょう・ぜしょうめっぽう・しょうめつめつい・じゃくめついらく)
一瞬一瞬が常に変化している。だからこそ、この一瞬が何物にも代えがたい貴重な時間。この世の無常を感じ執着を捨て、諸々の物事を善い方向に向かわせ、
前向で安らかな日々を送る。
この執着を捨てた先は、空であるといいます。私情、私欲を超えた先には、人間本来の利他の心があり、利他の心で経営することで、人間が一番強くなれる。
よって、会社経営はうまくいくというわけです。
人間である以上、執着を捨てることは無理なんですけど、できるだけ抑えてがんばります。
(代表社員 野村政市)
令和4年5月26日
「成功」と「失敗」の法則 事務所通信 令和4年5月号
成功に特別な方法はない。
自分ひとり誰にも負けない努力をする。他人の3倍も努力をする。しかし限界がある。もう一人、従業員が3倍努力する。合計6倍になる。さらに、もう一
人、従業員が3倍努力する。合計9倍になる。このことが、成功への道であるということが解説されています。
自分だけでは、限界があるが、熱意のある従業員を一人、二人と採用していけば、それだけ飛躍的に成功へ近づくことができると。
しかし、従業員みんなが自ら進んで一所懸命働こうとするような雰囲気は、並大抵のことではつくれない。そうするためには、経営者自身が、成功への燃える
ような情熱を持ち、先頭を切って、誰にも負けない努力を続けると同時に、私心を無くして自らの人格を高め、従業員から信頼され、信頼されるようにならなく
てはならない。
ここで思い出されるのが、皆様よくご存じの二宮尊徳。二宮尊徳は、江戸時代、土地も人心も荒れ果てた貧しい多くの村を何の奇策も持ちいることなく、豊か
な村に変えていきました。彼のとった方法とは、彼自身が鋤1本、鍬1本を持ち朝早くから夜遅くまで働く一方、村人たちに勤勉、正直、誠実という人間として
も最も大切な道徳・倫理の大切さを説き続けるというものでした。
そして、村人たちが彼を信頼し尊敬し、同じように一所懸命働き始めた時、その村は物心両面において豊かになったということです。
「至誠の感ずるところ、天地もこれが為に動く」と明治の思想家内村鑑三に言わしめたように、二宮尊徳は、誠を尽くし一所懸命に努力すれば天地も助けてく
れる、うまくいかないのは自分の誠意が足らないからだと信じ、ただひたすら、努力を続けたのです。
人は弱いもので、困難に遭遇するとそれに正面から挑戦することなく、すぐに言い訳を考え、逃げ出そうとしてしまいます。よく経営には、格闘技における闘
魂や勇気より、もっとすさまじい闘魂、勇気がいると言われています。
逃げ出していては、決して成功することはできません。どのような厳しい状況にあっても、それを正面から受け止め、誠を尽くし、誰にも負けない努力を続け
ることが困難に打ち克ち、成功するために必要です
そして、最後にやさしさ、自分だけ良ければよいという利己の心を捨て、利他の心が大切であるといいます。取引して、自分だけ儲かるのではなく、相手も儲
かる。買っていただいた方がさらに販売してお互いに利益を売る。ゼロサムゲームでなくて、取引したみんなが利益を得るというのでなくては本物ではない。
稲盛和夫「成功」と「失敗」の法則(致知出版社)より
(代表社員 野村政市)
令和4年4月28日
大義名分がいる。
ロシアによるウクライナ侵攻から1か月が経ちました。
戦争の悲惨な状況が報道されるにつけ、早く平和な社会が戻ることを祈念するばかりです。そして、圧倒的に軍事力で劣るウクライナ軍が、なんとか持ちこたえ
ている要因は何と言っても、祖国を守る、家族を守るという大義名分、これこそが力の源です。そして、リーダーの何物にも恐れぬ勇気、闘争心が国民に伝播し
ていると思います。今の私にできることは、寄付することと祈ることくらいしかありません。春分の日には、祖先の墓参りをして、戦争終結、平和を祈念してき
ました。
国を守るという大義名分があるから命がけで戦える。会社運営においても、同じ。大義名分がいります。なんのために仕事をするか、しているのか。まずは、
事業の目的、意義を明確にすることが必要です。これがないと、多くの従業員が、自主的に積極的に、会社の目的に向ってまとまることは難しいはずです。そし
て、事業の目的は、できるだけ次元の高いものであるべきです。言葉を換えれば、公明正大な目的でなければならないのです。
従業員が懸命に働くには、大義名分がなければなりません。崇高な目的、大義名分がなければ、人間は心から一生懸命になれないのです。企業を経営する真の
目的は、現在はもちろん将来にわたって従業員やその家族の生活を守ることにある。同時に経営とは、経営者がもてる全能力を傾け、従業員が物心両面で幸福
になれるよう最善を尽くすことであり、企業は経営者の私心を離れた大義名分を持たなくてはならない。
公明正大な事業の目的や意義があってこそ、従業員の心からの共感を勝ち取り、全面的な協力が得られる。また、経営者自身も堂々と胸を張り、全力投球でき
るようになるのです。
そして、全世界での共通の大義名分といえば、SDGsが挙げられます。
SDGs宣言する会社も増えてきました。( SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、2015年9月に国連で開
かれたサミットの中で世界全193ヵ国の合意のもと採択された国際社会共通の目標です。この「持続可能な開発目標」をSDGsと呼んでいます)
崇高なる目的、目標であり、大義名分です。
今、わが社も京都銀行のSDGs宣言サポートを受けて、わが社の「SDGs宣言」を準備しています。利他の経営を自負しているものの、黙っていてはわからな
いというわけですね。不言実行でなく、「有言実行でことにあたる」わけです。自社はこういうことをやりますと宣言することで、まわりと自分の両方からプ
レッシャーをかけ、自分自身を奮い立たせるとともに、自らを追い込んでいくことによって目標の達成をより確実なものとする。そうして、少しでもできるこ
とから社会貢献に努める、社会責任を果たそうと思います。一番早いのは、少しでも多くの利益を計上して、税金を納めることからか。
このことを通して、従業員の士気も上がり目標達成して、全従業員の給料も上げる。
(代表社員 野村政市)
令和4年3月25日
仕事は人生の一部ではない。仕事の中に人生がある
何気なく聞いていたBS録画したクラシック音楽。子供から凄いの聴いているねと囁かれる。「展覧会の絵 キエフの大門」だったのです。これは、19世紀中
期のロシアの作曲家、ムソルグスキーにより、キエフに造られることになった大きな門の設計図から霊感を得て作られた曲ということのようです。時期が時期だ
けに、早く現地に平和が戻ることを願いつつ、もう一度、聴くことにしました。また聴いてるのと言われつつ。
さて、ゆとり世代以降ではとくに、「仕事は人生の一部」と考える傾向が強くなっています。
普通は人生の中に仕事があると考えるのですが、
「仕事の中に人生がある」これは武蔵野の小山社長が「社長、採用と即戦力の育成はこうしなさい!」の著書の中で述べています。
これは、人生を犠牲にして仕事をしろということではありません。「仕事をして稼いだお金で、自分の人生も家族の人生も成り立っているということ。学校に
進学できたのは、「親の仕事の中に家族があった」からです。自分の人生と大切な人生を支えているのは「仕事」です。そして、私たちが仕事をする場が「会
社」です。
「仕事=会社」と考えてもいい。だから、「どの会社に入るか」がとても重要です。
「仕事あっての私生活であり、仕事あっての個人である」
「仕事は人生の一部ではない。仕事の中に人生がある」
「人生を豊かにするためには、仕事も豊かであるべきである」
「仕事とは、言い換えると『会社』である」 このように言っておられます。
したがって、そこで働く全員で、会社を盛り上げていかなければならない。
そして、ここでも稲盛さんの「人生・仕事の結果」は、「考え方×熱意×能力」によるという方程式が思い出されます。
能力はいまさら、変えられませんけれども、持って生まれた能力を使い、誰にも負けない努力をしながら、一方では、良い心、正しい心を持って仕事をしてい
く。それが、会社で働く全員に求められます。そして、その結果として、会社で働く全従業員が人生・仕事の結果として大きな成果を持って帰り、充実した人
生へ、豊かな人生へとしてまいります。
このことは、会社の判断基準を知識として持つだけではなく、血肉化していき、「あっ、あれあれ」と思い出し、自然と会社の判断基準に沿った行動ができる
ようにしていきます。そのためには、何度も何度も知っている、聞いたことがあることを繰り返し繰り返し血肉化するまで、反芻することになります。知って
いる(知識)を見識にまで高め(信念にもつ)、プラス胆力(勇気をもって実行する力)をつける。(見識+胆力=)胆識を身に付ける。
このことを通して、目標達成して、全従業員の給料を上げる。
(代表社員 野村政市)
令和4年2月28日
社長は、高収益企業を目指さなければなりません
『日本でいちばん大切にしたい会社』の著書で知られる経営学者の坂本光司氏。8000社を超える訪問調査を踏まえ、中小企業の賃金について、「年齢の15倍
以上が目安」「社長の給与は社員の5倍まで」と具体的にアドバイスしておられます。(日経トップリーダー令和3年11月号)
つまり、30歳で450万円、40歳で600万円の計算になります。そして、20倍払っていると高い賃金を払っていると感じます。「一般的に高賃金といわれる県庁
職員と同等以上の賃金を実現すれば、社員は誇りを持って働けるし、採用なども効果的です。」と言っておられます。ちなみに、兵庫県平均43.9歳423,459」
円、賞与188万2,000円(年収696万円)、福岡県平均42.4歳で416,620円、賞与164万6,000円(年収665万円)等であり、よく見ると、年齢と同じくらいの
月給で、賞与は、夏冬に月給の2か月分の賞与がでていることになります。中小企業と比較すると月給で20%高く、賞与は中小企業では、平均0.8カ月というこ
となので、2.5倍になります。
これを実現するために社長は、高収益企業を目指さなければなりません。賃金を増やし続けるために、毎年毎年付加価値を増やし続けなければならない。高収
益を実現する事業構造、新商品の開発、ビジネスモデルをつくる、つまりは他社との差別化をしていかなければならない。付加価値は、限界利益と言ってもい
いでしょう。限界利益を限界利益率で割り戻し売上高とする。これにより、目標売上高とし、向こう5年間の目標とすることで、中期計画を作成していきま
す。今は、これだけの給料しか払えていなくとも、この目標を実現することで、これだけの給与を払う、分配することを明らかにして、全社一丸となって、目
標達成に取り組む。
「これは難しいから、ウチにはムリだろう」と簡単に考えることだけは止める。「なんとかすれば、やれるんではなかろうか」というぐらいは考える。「じゃあ、とっかかりをやってみようかな」と考える。そこから地味な努力を積み重ねる。
キーワード
・地味な仕事を継続して、ひたむきにやっていく。
・創意工夫で新分野を切り開く。
・人間の無限の可能性を追求する。
・チャレンジ精神をもつ。
・信念を貫く。
※知っている(知識)を見識にまで高め(信念にもつ)、プラス胆力(勇気をもって実行する力)をつける。(見識+胆力=)胆識を身に付ける。
※2022年も早やひと月経過。信念を貫き、新しいことを必ず成し遂げる。
※目標達成して、給料を上げる。
(代表社員 野村政市)
令和4年1月24日
サミュエル・ウルマン 青春=心の様相
2022年は、みなさんご存じのサミュエル・ウルマンの詩「青春」より、始めます。
経営には、情熱、熱意が必要であり、開拓者であること、創造力、チャレンジ精神が求められます。そのことが、すべて含まれている詩になります。
青春とは人生の或る期間を言うのでなく心の様相を言うのだ。
優れた創造力、逞しき意志、燃ゆる情熱、怯懦を退ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こういう様相を青春というのだ。
年を重ねただけで人は老いない。理想を失うときに初めて老いがくる。
歳月は皮膚のしわを増すが情熱を失うときに精神はしぼむ。
苦悶、狐疑、不安、恐怖、失望、こういうものこそあたかも長年月のごとく人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。
年は七十であろうと、十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。
曰く「驚異への愛慕心」空にきらめく星辰、その輝きにも似たる
事物や思想に対する欽仰、事に処する剛毅な挑戦、
小児の如く求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。
人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる。
人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる。
希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる。
大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大そして
偉力との霊感を受ける限り、人の若さは失われない。
これらの霊感が絶え、悲嘆の白雪が人の心の奥までも蔽いつくし、
皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至ればこの時にこそ
人は全くに老いて神の憐みを乞うる他はなくなる。
この「青春」の詩に凝縮されたことこそ、新しいことを成す要素です。
サミュエル・ウルマンも言っているとおり、青春とは歳ではありません。心の様相をいうのです。経営に必要な5つの項目を忘れず、2022年新しいことを成し遂げましょう。
※歳は関係ありません。新しいことを成し遂げる。
(代表社員 野村政市)
令和4年1月1日
知識労働者の生産性を上げる条件
朝日税理士法人は、全国で組織する朝日税理士法人全国協議会に加盟しており、毎年11月には、各法人の次世代を担う若手メンバーで、研修会やその後の交流
を通じて研鑽を積んでおります。コロナ禍でもあり、今年の開催はWebでの開催となりましたが、参加者は各地域のメンバーの活動に刺激を受け、その後の職場
での励みになっていることと確信しております。私の開会あいさつ一部を紹介させていただきます。
<知識労働者の生産性を上げる条件>
1. 仕事の目的を考える
2. 働くもの自身が生産性向上の責任を担う。自律性をもち自らマネジメントする。
3. 継続してイノベーションを行う
4. 自ら継続して学び、人に教える。ケチになるな。
5. 知識労働者の生産性は量よりも質の問題であることを認識する
6. 知識労働者は、組織にとってコストではなく、資本財であることをに理解する
知識労働の生産性を上げるために最初に行うことは、行うべき仕事の内容を明らかにし、その仕事に集中し、その他のことはすべて、あるいは少なくとも可能
なかぎり、なくしてしまうことである。
4で、ケチになるな。といっています。これは、もてる力を100%発揮しようということです。その意味では、ここにおられる皆さんは、個人事務所より大き
な事務所にいるわけで、同じルーチンの仕事をするだけでなく、様々な分野、ステージでご活躍のことと思います。ケチになることなく持てる力を100%発揮い
ただきたと思います。そして、その能力を自分だけのものに止めず、広めていく。教えてください。これが、ケチななるなということです。
知識労働者は、いくら労働時間を増やしても、生産性は向上せず、価値は生まれない。
知識労働者の生産性は、質を中心に据えなければならない。しかも最低を基準にしてはならない。最高でなければならない。量の問題を考えるのは、その後で
ある。
労働には肉体労働と知識労働がある。肉体労働の仕事の内容はマニュアル化されていて、それを正確に繰り返すことで付加価値を生む。だが、付加価値が低い
から、短期間で効率的に大量の仕事を行う必要がある。一方、知識労働の仕事の内容はマニュアル化できない。代わりに付加価値は高い。必要なのは、仕事の量
ではなく、仕事の質だ。
といいながら、知識労働者にムダな作業量が増え続けている。形式的な書類の整理であったり、無意味なミーティングであったり、専門以外のさまざまな作
業。必要な作業をするために残業が増える。その結果、労働生産性が低くなる。この繰り返しで、人件費が肥大化したのだ。そのムダな時間を顧客のために使う
べきだ。
考えるべきは、ミッションは何かである。。。と続けました。
一般的な考えの続きは、下記著書で。
『成果が出ないのは、あなたが昔の「燃費の悪いアメ車」な働き方をしているからだ』
著者:林 總 出版:KADOKAWA/中経出版
(代表社員 野村政市)
令和3年11月25日
努力は必ず報われる
10月21日(木)【第18回ショパン国際ピアノ・コンクール】の結果が発表されました。
コロナ禍による1年延期を経て、6年振りの開催となった今回。反田恭平さんが2位、小林愛実さんが4位という素晴らしい結果でしたね。おめでとうございま
す!
対して(落差が大きすぎます)、私、10月24日、60歳で始めた詩吟の大会に出場し、新人の部、準優勝をいただきました。新型コロナの感染も減少(10月24
日現在、全国で236名、大阪では38名の新規感染者)のなかでの開催でした。このまま終息し、平常に戻るのを願うばかりです。もちろん参加者全員マス
ク着用のもと、吟者のみマスクをはずし、マイクに除菌ティッシュを掛け、吟者の周りをアクリル板で囲んでの開催、感染リスクは最小でしょう。
プログラム最後の大会審査員委員長の講評では、同世代の王貞治氏の名言を紹介され、会員に叱咤激励のエールをされました。その名言は「努力は必ず報われ
る。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力とは呼べない」です。
任意団体のハプニングとして、最後の成績発表では、審査員の点数集計のまとめが悪かったのか、壇上で第1位はええっとー、第2位は、ちょっとまってくだ
さい。第3位は、え!2位じゃなかったの?と壇上でガサガサする始末で、集計結果に対する疑心暗鬼も生まれかねない状況でした。朝9時から夕刻5時までの
1日がかりの大会の最後に時間もかかり皆さまグッタリ。最後には、一緒に参加していた先輩吟者が、壇上から3位の○○さん早く賞状トロフィーとりに来てく
ださい。と言われる始末。呼ばれた先輩吟者は、成績発表で順位を言われていなかったので知る由もなく、登壇できずで無理はないのです。
そんな成績発表、表彰式でしたが、これらはビジネスに置き換えての教訓になりました。
1.
努力は必ず報われる
2.
ダブルチェック(成績集計)の大切さ
3.
断捨離(集計結果の要約)
4.
時間短縮の必要性
5.
そして、必需品の確認
これらの教訓を職員一同で共有しました。
会計業務に限らず、日常業務でのご不明点は、弊社担当者までお問い合わせください。
(代表社員 野村政市)
令和3年10月25日
消費税のインボイスの登録制度の申請&電子帳簿保存法改正
令和3年10月1日から消費税のインボイスの登録制度の申請が始まります。これは、令和5年10月1日から始まる消費税インボイス制度に先立つ事業者の登録
です。
登録後に与えられた「登録番号」を請求書や領収書などに書くことになります。この「登録番号」が書かれた請求書や領収書こそが「インボイス(適格請求書
等」です。「インボイス」は、「このインボイスを発行した事業者は正しく登録されている事業者ですよ」、「この取引で預かった消費税は〇〇円ですよ」とい
う情報を、売り手から買い手に正しく伝える役割を担っています。
消費税の申告では、このインボイスが無ければ、消費税の仕入れ控除ができません。また、登録事業者でない者が、インボイスと誤認される恐れのある書類を
交付すると、1年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられるということになっています。
そして、登録事業者は、「必ず消費税の申告をしなければならない。」
これまで、課税事業者ではない小規模な法人や個人事業者は、インボイス制度の開始にあたって、どうすればよいのでしょうか?課税事業者を選択して登録事
業者になるか、免税事業者のままで、インボイスは発行できないままでいるがいいのかの検討です。
また、電子帳簿保存法が改正されました。これまで、紙で証拠書類を保存してきましたが、アマゾンとか楽天とかでインターネットや電子メールでやり取りさ
れた「電子取引」については、令和4年1月1日以降は、紙での保存は、NGで、電子取引に係るデータ等保存要件を満たしたうえで、電子データのまま保存しな
ければならなくなりました。まずは、「電子取引」のデータ保存を電磁的記録により保存することの義務化です。書面に出力して保存するという代替保存が廃止
され、データ等としての保存が必須になります。そして、保存したデータ等は、検索できなければならず、税務調査の際に、税務職員からのデータ等のダウンロ
ードに応じる必要がでてきます。
このほか、電子帳簿保存法の改正では、①帳簿等を電子帳簿で保存する、②領収書等紙で受領、作成した書類をスキャナ保存する、ことの大幅な要件緩和が行
われています。
電子帳簿保存法の実務的な取扱いを確認するには、国税庁の「電子帳簿保存法一問一答」(令和3年7月改正対応版)になります。
https://www.nta.go.jp/law/joho-zeikaishaku/sonota/jirei/pdf/0021006-031_06.pdf
詳しくは、国税庁ホームページでご確認ください。もしくは弊社担当者までお問い合わせください。
(代表社員 野村政市)
令和3年9月27日
65歳への定年延長は、2025年4月からすべての企業の義務
今日は定年延長について考えてみました。
気がつけば、65歳への定年延長は、2025年4月からすべての企業の義務になるとのことです。企業は、それまでに、「定年制の廃止」「定年の引き上げ」「継続
雇用制度の導入」のいずれかを実施しなければなりません。
そして、今年4月から、労働者の希望があれば最長70歳までの就業機会確保を企業の努力義務とする高年齢者雇用安定法が施行されています。
ここで税務的に問題となるのは、いつ退職金を支払うことになるのか?60歳定年から65歳定年へ延長したが、旧定年の60歳で退職金を支払って賞与といわれ
ることはないかどうか。
国税庁の事前照会をみると、所得税法第30条第1項《退職手当》 また、所得税基本通達30-2(5) のような退職所得に関する法令等の解釈をしたうえ、次の通
り解説されています。
1 就業規則及び退職金規程を改正して定年を65歳に延長したものの、退職金規程改定日以前に入社した従業員に対しては、旧定年である満60歳の月末に達
したときに退職一時金を支給することとしており、また、退職一時金を支給した後は、定年を延長した期間に対する退職金の支給はしない場合、この退職一時
金は、いわゆる打切支給の退職手当等であると認められます。
2 退職一時金の金額は、旧定年である満60歳に達した日までを基礎として計算することとしていますので、この退職一時金は「旧定年に達する前の勤続期
間に係る退職手当等として支払われる給与」であると認められます。
3 定年延長前に入社した従業員に対して、旧定年のときに退職一時金を支給することとしたのは、当該従業員は、旧定年のときに退職一時金が支給される
ことを前提に生活設計をしており、定年延長に伴い退職一時金の支給が65歳になると不都合が生じるため、定年を延長する場合においても旧定年のときに退職
一時金を支給するように要求していること、また、定年延長に伴い改正された退職金規程の改正前及び改正後においても退職一時金の金額は変わらないこと
は、退職一時金の支給が65歳に延長された場合には従業員にとって不利益な変更となるため、このような不都合及び不利益は、雇用主として配慮する必要があ
りますので、定年延長前に入社した従業員に対し、旧定年のときに退職一時金を支給することについて「相当な理由」があると認められます。
以上のとおり、国税庁の事前照会のような事実関係にもとづく定年延長については、定年制を延長した後、旧定年で退職金の授受をしても、現行の退職金制度
の税制の恩典を受けられるというわけです。詳しくは、国税庁ホームページでご確認ください。もしくは弊社担当者までお問い合わせください。
(代表社員 野村政市)
令和3年8月26日
「完全主義を貫く」、「真面目に一生懸命仕事に打ち込む」、「地味な努力を積み重ねる」
東京オリンピックが開幕しました。昨日、卓球では、水谷・伊藤組が「金」、柔道では、大野選手が73㌔級で「金」連覇をやってくれました。学生時代に競
技したことのあるスポーツですと応援にも一層熱が入るものです。また、オリンピックに注目が集まりますが、個人的には、将棋界の藤井二冠が、豊島叡王・竜
王とタイトル戦を行っており、こちらも目が離せません。
一流選手になるには、誰にも負けない努力が必要なことは言うまでもありません。ビジネス界においても同じです。私たちのフィロソフィーから「完全主義を 貫く」、「真面目に一生懸命仕事に打ち込む」、「地味な努力を積み重ねる」を紹介します。
私たちは、仕事ではパーフェクトを求めます。
一般には、9割方うまくいけば、「これでいいだろう」と、9割のところで仕事を終えてしまいがちです。しかし、たとえば、適用条文が間違っていたとか、改
正されていたとか、お客様の言ったことを鵜呑みにしたがため、実は事実認定に間違いがあったなど、結論が180度変わってくるといったことがあります。そ
のため、気難しく完全さを追求するといった姿勢が必要となってくるのです。
私たちは、完全な仕事の追求を、日々の習慣とするように努めています。
一生懸命に働くということは、勤勉であるということであり、仕事に対する態度が常に誠実であるということです。
私たちが本当に心から味わえる喜びというのは、仕事の中にこそあるものです。
真面目に一生懸命仕事に打ち込み、何かを成し遂げたときにこそ、他には代えがたい喜びが得られるのです。
「地味な努力を積み重ねる」
大きな夢や願望をもつことは大切なことです。しかし、大きな目標を掲げても、日々の仕事の中では、一見地味で単純と思われるようなことをしなければなら
ないものです。したがって、時には「自分の夢と現実の間には大きな隔たりがある」と感じて思い悩むことがあるかもしれません。しかし、どのような分野で
あっても、すばらしい成果を見出すまでには、改良・改善の取り組み、基礎的な実験やデータの収集、足を使った受注活動などの地味な努力の繰り返しがある
のです。
偉大なことは最初からできるのではなく、地味な努力の一歩一歩の積み重ねがあって初めてできるということを忘れてはなりません。
「地味な仕事をパーフェクトにすることが、お客様から信頼を得る第一歩である。」
私たちは、このことを胸に刻み、日々努力しております。
(代表社員 野村政市)
令和3年7月27日
知識労働者は、いくら労働時間を増やしても、生産性は向上せず、価値は生まれない
コロナによる非常事態宣言が6月20日で解除され、まんえん防止措置に移行しました。大阪府の感染状況も1日100名程度と減り、新型コロナワクチン接
種も始まり、何とかこれで平穏な日常を取り戻したいところです。東京は最近7日の1日平均の感染者が422名(前週比110%)程度の状況下で、1か月後
には、オリンピック開催が予定され、感染拡大が危惧されています。非常に難しい問題ですが、感染を抑え込んでの開催を願うばかりです。
さて、私の過去の手帳を紐解きますと、知識労働者の生産性を上げる条件というものを書き留めておりました。その条件とは
1.
仕事の目的を考える
2.
働くもの自身が生産性向上の責任を担う。自律性をもち自らマネジメントする。
3.
継続してイノベーションを行う
4.
自ら継続して学び、人に教える
5.
知識労働者の生産性は量よりも質の問題であることを認識する
6.
知識労働者は、組織にとってコストではなく、資本財であることをに理解する
と書き留めています。
知識労働の生産性を上げるために最初に行うことは、行うべき仕事の内容を明らかにし、その仕事に集中し、その他のことはすべて、あるいは少なくとも可能な
かぎり、なくしてしまうことである。
知識労働者は、いくら労働時間を増やしても、生産性は向上せず、価値は生まれない。
知識労働者の生産性は、質を中心に据えなければならない。しかも最低を基準してはならない。最高でなければならない。量の問題を考えるのは、その後であ
る。
労働には肉体労働と知識労働がある。肉体労働の仕事の内容はマニュアル化されていて、それを正確に繰り返すことで付加価値を生む。だが、付加価値が低いか
ら、短期間で効率的に大量の仕事を行う必要がある。一方、知識労働の仕事の内容はマニュアル化できない。代わりに付加価値は高い。必要なのは、仕事の量では
なく、仕事の質だ。
といいながら、知識労働者にムダな作業量が増え続けている。形式的な書類の整理であったり、無意味なミーティングであったり、専門以外のさまざまな作業。
必要な作業をするために残業が増える。その結果、労働生産性が低くなる。この繰り返しで、人件費が肥大化したのだ。そのムダな時間を顧客のために使うべき
だ。
考えるべきは、ミッションは何かである。
続きは、下記著書で。
成果が出ないのは、あなたが昔の「燃費の悪いアメ車」な働き方をしているからだ
著者:林 總 出版:KADOKAWA/中経出版
(代表社員 野村政市)
令和3年6月25日
コロナによる非常事態宣言が延長されるとのことです。
中小企業では、大半の企業で売上減少が続いているのではないでしょうか。この苦境をのりきるためには、まず、資金を手当てしておく必要があります。売上が
急減する場合に会社が一番先にやるべきことが、資金調達です。このことについては、すでに事務所通信でもご案内の通り、日本政策金融公庫の無担保、無保証
等があることは皆さますでにご存じのことだと思いますが、注意点としては、据置期間は必ず1年以上、返済期間は10年以上、できれば15年にしてもらって
ください。資金に少々余裕のある会社で、どうせ返済しなくてはならないのだからと思い、借りていない人もいますが、借りてください。大丈夫な状態になった
ら一括返済もできますし返済額の多い借入金にも充当できます。また、保険積立金のある会社は、契約者貸付金を活用すべきです。無担保、無利子で、即借入で
き、返済は自由だからだそうです(金利が発生し、元金に組み入れられ、複利の金利となるケースもあるので注意が必要ですが)。
こうして、資金にもこころにも余裕を持ったうえで「利他の心を判断基準」にしたうえで仕事をしていきます。ともすると、このような緊急事態において、俺
が俺がとなりがちで、「自分だけがよければいい」と考える利己の心が芽生えてしましますが、誰にでもある「自分を犠牲にしてでも他の人を助けよう」とする
利他の心を思い出す必要があります。利己のこころで判断すると自分のことしか考えていないので、誰の協力も得られません。自分中心ですから視野も狭くな
り、間違った判断をしてしまいます。一方、利他の心で判断すると「人によかれ」という心ですから、まわりの人みんなが協力してくれます。また、視野も広く
なるので、正しい判断ができるのです。
より良い仕事をしていためには、自分だけのことを考えて判断するのではなく、まわりの人のことを考え、思いやりに満ちた「利他の心」に立って判断をする
べきです。そして、「常に創造的な仕事をする」。同じことを同じやり方でするだけではなく、常にこれでいいのかということを考える。そして、少しでも改
良改善を加えていく。基礎を教わったら、自分自身で工夫し、創造していく。常に創造的な仕事をしていきましょう。
そして、正しい判断をする。正しい判断をするには、どういう状況にあるかということを鋭く観察する。ささいなことでも注意を払って行う習慣を身に付け
る。この日常の有意注意で、仕事をし、毎日トレーニングすることで、いざという時に、研ぎ澄まされた神経をもって、正しい判断をすることができるように
なるそうです。こうした人を、切れ者というのだそうです。
(代表社員 野村政市)
令和3年5月26日
給与水準はどのように考えたらいいでしょうか?
各社で、春闘等で、ベースアップや定期昇給が決まり、新給与が確定したことでしょう。給与水準はどのように考えたらいいでしょうか?
一倉定先生の「ゆがめられた目標管理」の最終章「高収益高賃金経営こそ生き残る道」(労働分配率の目安は、利益)から引用すると、
「企業をとりまく外部情勢は、ますますきびしく、変化は速くなってゆく。
一方、人件費の高騰と人手不足は労働倒産の危機さえはらんでいる。
このような多くの圧力をはね返して、存続するための不可欠な基本的な姿勢がある。
その基本的姿勢とは、“高収益高賃金主義”である。
高収益主義だけでは長続きせず、高賃金主義だけでは企業はつぶれる。それは、マネジメントの問題ではなく、経営哲学と戦略の問題である。」
そこで、思い出すのが、稲盛先生の「企業は生き延びていくために、高収益企業をめざさなければならない。」です。
稲盛氏によれば、
「業種に関係なく、事業を営む以上は最低でも10%以上の利益率をあげられないようでは、企業経営のうちには入りません」ということになります。
そして、「社長が高収益企業でありたいという強い願望を持ち、強い意志を持って経営していかなければ、
いかなるノウハウを使っても、会社の利益を伸ばしていくことは困難です。
それも希望するといった程度の思いではなく、
“どうしてもそうしたい”という心の底からの、信念にまで高まった願望が必要なのです。」ということです。
3%、4%の利益があれば十分だと思っている経営者と10%の利益をあげなければならないと思っている経営者とは「すむ世界」が違う。
「強烈な思い」を抱き、岩をも穿つような強い意志で一気呵成に高収益を目指そうと努力するならば、より劇的に「すむ世界」を変えることができる。
そのことができるかどうかは、
経営者自身が「自分の会社をなんとしても高収益にしたい」という、心からの願望を持つこと。
「思いは実現する」。
なぜならそれに基づく行動をするようにかきたてられるから。キーワードは、「強烈な思い」です。
そして、それを会計面でお手伝いできるのが弊社です。
どうぞよろしくお願いいたします。
※税理士事務所でも経営問題は同じ、粗利益の拡大で、高賃金を払いたい。
(代表社員 野村政市)
令和3年4月19日
コロナ禍にあって、対面営業が難しくなっており、対面の会議、イベントが減り、テレワークが拡大している。オンライン営業で、従来の広告費も削減、イベント、展示会費も削減されている。費用構造の変化が起きている。これまで、企業の固定費削減は、人件費削減が中心でしたが、交通費、宿泊費、交際費、広告費、事務所スペース削減による賃借料の削減等となっている(このことは、削減されるサービスを提供していた企業にとっては死活問題)。固定費削減で、逆に損益分岐点比率は下がり、上場企業では今期79%とコロナ前なみに回復するという(日経新聞3月16日朝刊)
しかし、個別に中小企業の事情を見ていくと、コロナで営業が行き詰っていたり、新型コロナウイルスによる働き方の変化で、経営悪化している企業も目立ちます。今年に入っての緊急事態宣言の影響を緩和させるべく中小企業・個人事業者には「一時支援金」が用意されています。5月31日まので申請期限ですので、対象となるかどうかご確認のうえ、申請ください。今回の申請に当たっては、該当する者かどうかを登録確認機関(弊社も該当)で事前確認を受けていただく必要があります。
また、前回ご案内しました「事業再構築補助金」もご検討ください。そして、これらの情報を漏れなく受取っていただくためにも当事務所が連携している㈱エフアンドエムを通して情報発信する「FAS クラブ」(無料会員)へのお申し込みもお待ちしております。
緊急事態宣言も解除され、ウイルス対策を徹底した中で、南海電鉄様主催の「シニア安心サポートフェスタin岸和田」が3月27日(土)に開催されます。そこで、弊社が「相続税のなんでも相談」のブースを出展させていただくこととなりました(別紙の弊社チラシ)。勝司法書士法人からの司法書士の参加もいただき、相続まわりのご相談に無料で応じられますので、ぜひご予約の上お越しください。(予約ないと長時間お待ちいただくことになります)
※税理士事務所でも経営問題は同じ、補助金申請できるものならしたいところ。
(代表社員 野村政市)
令和3年3月17日
2月18日の日経朝刊一面から「米欧を中心に物価上昇圧力が高まってきた。・・・・・大規模な財政出動やワクチン普及による経済正常化で需要が急回復すれば、物価高が加速する可能性がある。インフレ圧力の高まりは金融引き締め観測や、長期金利の上昇と連鎖したドル高を誘う。・・・・・・」とのこと。新型コロナウイルス感染で苦しんできた経済もコロナワクチン接種開始で、いよいよ「需要回復、供給追いつかず」か。
対して、FRBは、「物価上昇は一時的で長続きしない」と断じ、金融緩和を支持しています。また、黒田日銀総裁は、物価の弱さなどから「金融緩和を相当長く続ける必要がある。政策効果をより発揮し、持続できるようにする観点から点検する」とのこと。
日常では、コロナ禍で経済回復の実感がないところ、日経平均は3万円超え、輸出1月6.4%増しという数字が出ています。
そんな中、経済回復を後押しをする施策として、「事業再生構築補助金」が経済産業省から出ました。該当する会社様は、補助金を得て、事業回復の一助としていただきたいと思います。今回の補助金は、中小企業、中堅企業が対象で、大企業の子会社等のいわゆる「みなし大企業」は対象外です。
対象の企業様にありましては、補助金申請漏れのないようにご注意いただきたいですし、補助金を得て事業再構築を果たしていただきたいです。
今回の事務所通信で、別紙で、その概要チラシを入れさせていただきました。
●申請要件(事業計画は、認定経営革新等支援機関(=当社)と相談しつつ策定ください)
・申請前の直近6カ月間のうち、任意の3カ月の合計売上高が、コロナ以前の同3カ月の合計売上高と比較して10%以上減少している中小企業任意の3カ月は連続していなくてもOK,コロナ以前とは2019年又は2020年1~3月を指します
・事業計画を認定支援機関や金融機関と策定し、一体となって事業再構築に取り組む中小企業等。(補助額3000万円以上は金融機関も参加して策定する)
・個人事業主、小規模事業者も対象・その他の補助金との併用可能(同一事業は対象外)
●スケジュール(想定です)
3月中 公募開始(緊急事態特別枠で優先採択+増枠)
4月末 一次締め切り不採択なら通常枠へ
6月末 採択
7月中 交付決定ここから発注がOK
事前着手申請して事前着手も可だが、不採択のリスクがある。
※以上の補助金情報を始め、最新のファイナンス情報をFASクラブ(無料会員)で受けていただけることとしました。この機会に、別紙から、お申し込みください。QRコードからのWEB申込が簡単です。
※税理士事務所でも経営問題は同じ、補助金申請できるものならしたいところ。
(代表社員 野村政市)
令和3年2月19日
2021年は、大家族主義で経営し、実力主義に徹する。コロナ禍を吹き飛ばし、明るい年にするにはこれです。
稲盛和夫氏は次のように解説されます。
経営者の場合、会社に対する責任は有限で、無限ではありません。ところが、家族に対する責任は、無限に近いものです。たとえ、利害が相反しようと、助け合っていけるのが親子であり、兄弟です。このような関係で会社を経営するというのが大家族主義経営です。
経営者と従業員、資本家と労働者という対立関係ではなく、あたかも親子のような、そういう人間関係で会社を経営していこう、互いに心から助け合っていこうと言ったものです。
ただし、そういう大家族主義でいくと、今度は親子や兄弟のように、「甘え」がでてきます。兄弟ではないか、親子ではないか、ちょっとくらい失敗があってもいいではないか、といった甘えです。親身になって助け合うような関係でなければならないのではないか、プライベートなことでも話し合えるようでなければいけないのではないかと言っているわけですが、一歩間違うと、これは、お互いに助け合うことにとどまらず、甘えの経営に陥りかねません。そうすると、効率的な経営から逸脱していく可能性がありますから、「実力主義」に徹することになるわけです。
本当に力のある人が、組織の長になる、なれる、そういう組織風土が大切になってきます。実力主義で長を選ぶ。本当に力のある人とは、職務遂行の能力とともに、人間として尊敬され、信頼され、みんなのために自分の力を発揮しようとする人。そして、実力のある人が組織の長になって組織運営が行われれば、その組織は強化され、ひいては、みんなのためになっていきます。
(大家族主義のなかで、実力主義にする留意点)
1.
経営者と従業員といった対立関係をなくす。
2.
親身になって助け合うような関係を築く。
3.
年功や経歴でなく、実力者を長にすること。
4.
長は、立派に仕事を遂行していける能力をもっている。
5.
長は、人間として尊敬でき、信頼できる人であること。
※税理士事務所でも経営問題は同じ、有言実行で頑張ります。
(代表社員 野村政市)
令和3年1月25日
2020年は、コロナ禍で大変な一年となりましたが、2021年には、コロナ禍を吹き飛ばし、明るい年にしていきましょう。
私は、昨年から詩吟を始めました。
そのなかの一つ陶淵明、「勧学(かんがく、がくをすすむ)」をご紹介します。
盛年(せいねん)重ねて来らず
一日(いちじつ) 再び晨(あした)なり難(がた)し
時に及びて 当(まさ)に勉励すべし
歳月は人を待たず
(現代語訳)
年若い旺盛な時代というものは二度とは来ない。
今日という一日でも、もう一度朝に引き戻すことはかなわない。
だからいつもその時々を勉め励むべきである。
年月は怠けた歩調に合わせて待ってはくれない。
この前には、嬉しい時は、大いに楽しみ騒ごう。酒をたっぷり用意して、近所の仲間と飲みまくるのだ。
との意味の詩があって、おおいに楽しむことに「励め」とすすめているとの解釈もあるようです。いずれにしても時間は待ってくれません。
大いに励みましょう!
何に励むのか、会社にあっては、会社の経営理念にそって、その年の具体的な目標実現に向けて励むことになります。
時間は、待ってくれません。
こう訓示して今年の一年をスタートしました。
(弊社の今年の目標)
1.
売上高 150,000千円、経常利益15,000千円
2.
顧問先30件増加
3.
従業員2名増員
4.
相続税担当者増強
5.
AS会議、朝礼の活性化
6.
月次決算の短期化、ペーパーレス・証憑ストレージ化の推進
7.
フィロソフィーの共有、磁場を作る
8.
5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)の徹底
※税理士事務所でも経営問題は同じ、有言実行で頑張ります。
(代表社員 野村政市)
令和3年1月1日
桜が終わると、衣替え。そして、気分一新し、新たな気持ちになります。そして、手入れの行き届かない庭にでも、牡丹が咲き(おわりました)、あやめ、チューリップ、フリージア、小手毬、マーガレットが世間の選挙カー等による喧噪に関係なく咲き、穏やかな気持ちにさせてくれます。
3月決算の会社さまにあっては、決算業務で多忙な時期かと思いますが、連休には休養して、リフレッシュいたしましょう。
さて、人材不足が伝えられる中、その募集にWEBを有効活用するのも一つであり、弊社取引先(アイ・モバイル様)のご厚意により有り、WEB活用相談会を弊社にて、5月16日に開催いたします(別紙参照)。
また、少数精鋭の集団に育成していくための一助として、昨年に続き、ビジネス会計検定3級(簿記の知識が無くても経営実態を正しく把握できるビジネスパーソンの育成の一助となる試験と位置づけられる)合格を目標に、研修会を4回開催予定いたします(別紙参照)。奮ってのご参加をお待ちしております。
人材不足、採用難のなかで、「売上を伸ばしたい」「利益を増大したい」と目標を掲げていると思います。ただ、実現するためには、身を粉にして働かなければ実現しないし、いわゆる誰にも負けない努力が必要となることは理解しなければ成りません。そして、自利利他の精神をもち、自社のみならず、関係者の協力を最大限引き出していく必要があります。
その流れの中で、私たちにお手伝いできることがあります。
まずは、なんでもご相談下さい。
(代表社員 野村政市)
平成31年4月25日
3月には、「決算準備&改正税法」のセミナーと
「奈良での相続無料なんでも無料相談会」を開催させていただきました。
その間、世間では、大阪春場所が終わり、選抜高校野球が始まり、桜も咲き、
すっかり春になりました。そして、学校はでは新学期がまもなく始まります。
会社では人事異動も有り、心機一転、スタートの季節です。
何事をなすにも、心あたらに臨めるのではないでしょうか。
3月決算の会社さまにあっては、決算業務で繁忙となり、
弊社も合わせて繁忙期に突入します。
今年は、改正税法もさることならが、改元の発表もあり、
計算書類の表記でも注意ですね。
値決めは経営である。これは、稲盛和夫氏の経営12カ条の一つですが、その事例として、今回の朝ドラ「まんぷく」見ておりましたが、最後は、非常に参考になりました。経営の死命を制するのは値決め。自分の製品の価値を正確に認識した上で、量と利幅との積が最大値になる一点を求める。その点、ドラマでも、製品の価値をよくよく分かった上で、全然売れないからと言って安易に値引きするのでは無く、値引きを提案する社員・周囲の提案をものともせずに、新たな販路を見つけることで活路を見出していく。そして、新たな販路を見つけて、爆発的に売れる結果を導き出す。
一旦値下げした後に、値を戻すことの方が大変なのです。独創的な新製品の場合は、「お客様がいくら払ってくれるのか」というその価値で売るのであり、経営者は、その価値を見抜く必要があり、原価にこだわる必要は無い。
”値決めは経営である。”これを実感させていただいたドラマとなりました。
値決めとは、お客様が喜んで買ってくれる最高の値段を決めるということ。
売価を決定する。原価に利益を加えて売価を決定するのではない。まず売価を決定する。そして次には、売価-原価で利益を出していくので、原価を最小にしないといけないということになるわけです。
その流れの中で、私たちにお手伝いできることがあります。
まずは、なんでもご相談下さい。
(代表社員 野村政市)
平成31年3月29日
三寒四温の様相を呈してきたような気がしますが、いかがでしょうか?確定申告がスタートし、終電近くに帰り、夕飯食べながら、録画した朝ドラ「まんぷく」を見る習慣となってきました。ところで、朝ドラを見ながら「あっ!これって、経営の要諦だな」と印象深く、朝ドラで経営が勉強できるんだと思いました。
1.お世話になることのあるインスタントラーメン。
開発する意義目的を明確にしている。
具体的な目標を立てる。(簡単で、おいしく、栄養満点)
2.完成するまで諦めない。
必ずできるという揺るぎない信念。
強力な願望を心に抱く。
(すこしでも、どうかなと思うことがあっては成功しない)
3.そのためには、誰にも負けない努力をする。渦の中心になって、まわりを巻き込む。
4.売上を最大に、経費を最小に抑える。コマーシャル製作は、自作自演で、節約する。
5.値決めは経営である。朝ドラでは、売値を20円に決める。
6.経営は強い意志で決まる。燃える闘魂。
7.勇気をもって事にあたる。
8.常に創造的な仕事をする。
有意注意で事にあたり、麺を油で揚げるという発見につながる。
9.思いやりの心で誠実に。
10.常に明るく前向きに夢と希望を抱いて素直な心で。
稲盛流、経営12カ条を思い出しました。
さて、3月のセミナー等事業予定は下記のとおりです。
セミナー「決算準備&税制改正」を開催いたします。別紙参照ください。
日時:3月19日(火)セミナー 15:00~17:45 受講料は無料
相続無料相談会を西大寺の奈良ファミリーにて開催決定。ご予約お願いします。
日時:3月23日(土)、24日(日)
場所:西大寺 奈良ファミリー
ご要望があれば、個別に会社向けセミナーを随時実施しております。
ご希望の会社様は、担当者までご連絡ください。
(代表社員 野村政市)
平成31年2月21日
今年は、中国を始めとするアジア新興国等の経済の先行き不安や米国の通商政策による貿易摩擦の激化懸念などによる世界経済の不確実性が日本経済に影響を与え、また10月から消費税が8%から10%への増税が予定されており、対応迫られる厳しい年となることが予測されます。
困難に打ち勝つための考え方を思い出し
(①正道を貫きとおす。
②垂直登攀。
③無限の可能性を信じる。
④知識を見識に、見識を胆識に高めて実行する)、
ピンチを改革のチャンスととらえ、飛躍の年としていきましょう。
3月のセミナー等事業予定は下記のとおりです。昨年の12月14日には、改正消費税のセミナーを行いましたが、ご要望があれば、個別に会社向けセミナーを随時実施しております。ご希望の会社の方は、担当者までご連絡ください。
セミナー「決算準備&税制改正」を開催いたします。
日時:3月19日(火)
セミナー 15:00~17:45 受講料無料
懇 親 会 18:00~ 会 費@4,000円(参加される方)
場所:大和ハウス工業 4F F会議室
税法改正ポイントとして、セミナーでは主に法人税法・消費税法の改正について説明させていただきます。
お申込みは FAX 06-6271-1033まで ~ご参加お待ちしております~
相続無料相談会を西大寺の奈良ファミリーにて開催を予定。
日時:3月23日(土)、24日(日)
場所:西大寺 奈良ファミリー
※相談会は、事前予約が無いとお待ち頂くことになります。
ご予約お待ちしております。
ご不明点等ございましたら、お気軽にお問い合わせくださいますよう お願いいたします。
敬具
平成31年1月30日
平成31年の年頭に当たり、「人生の五計」について学びました。人生においてなすべきことに五計があるといいます。
人生には、「生計」「身計」「家計」「老計」「死計」とあり、順ぐりに回って、元に戻る。このようにして無限に人生、人間というものが発展していく。
これ、すなわち人生の五計。
安岡正篤氏は、この五計を
いかに生きるべきか(生計)、
いかに社会に対処していくべきか(身計)、
いかに家庭を営んでいくべきか(家計)、
いかに歳を取るべきか(老計)、
いかに死すべきか(死計)
と解釈しておられます。
私も今年は還暦になりますが、60歳になったら、「死計」(死後のことを計画すべし)を考えろとのこと。
「死計」とは即「生計」なのでありますが、ただ、初めの「生計」はもっぱら生理的な生計であって、一方、「老計」を通ってきた「死計」というものは、もっと精神的な、もっと霊的な生き方といいます。つまり、不朽不滅に生きる、永遠に生きる計りごとであり、いわゆる生とか死というものを超越した死に方、生き方、これが本当の「死計」といっております。
<不朽不滅に生きる、永遠に生きる計りごと>
ともあれ、「死計」とは即「生計」に還(かえ)ること、大いなる循環というか、人間の道とは「大円(だいえん)・大通(だいつう)」であります。まことに人生というものは貴い。
つまり、いかに死すべきかは、いかに生くべきかと同じことであります。
人間は運命に支配される一方で、自らの善思善行によって、運命を変えていける存在でもあるのです。
さあ、今年はどう生きるか。それはあなた次第!
新春、一番寒い時季になってまいります。風邪など召されませぬようご自愛ください。
平成31年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
(代表社員 野村政市)
安岡正篤著「運命を創る」より
敬具
平成30年12月25日
近頃、日産自動車の元会長カルロス・ゴーン容疑者の巨額事件に驚かされ、3社連合目の今後にも注目しております。8年間各期約10億円、総額で80億円の報酬を先送りしての有価証券報告書への記載漏れ、豪華住宅へ会社資金を投入しての無償提供、実働のない者への報酬支払、個人資産の運用損失の日産への付け替えなど、目を疑う法律違反容疑が報道されています。
こんな巨額な話しでは無いにしても、人間誰しも、つい魔が差して利己的になって、公私混同してしまいがちです。今回、私たちは、稲盛和夫著「六つの精進」から特に「謙虚にして驕らず」ということを肝に銘じたいと思います。
「六つの精進」とは、人生や仕事において、重要となる実践項目をまとめあげたもの
(①誰にも負けない努力をする。
②謙虚にして驕らず。
③反省のある毎日をおくる。
④生きていることに感謝する。
⑤善行、利他業を積む。
⑥感傷的な悩みをしない。という6つ)。
そこで、「謙虚にして驕らず」について。人は謙虚にして初めて幸福を受けることができる。成功する人は、人を押しのけてでもという人では無く、内に燃えるような情熱や闘魂を持っていながら、謙虚で控えめな人物。
しかし、そのような人でも、成功し、高い地位につくと、謙虚さを忘れてしまい、傲慢になることがあります。そして、このことが、自分勝手な振る舞い、公私混同、利己心を生み出す事につながっています。若い頃は、謙虚に努力をしていた人が、知らず知らずのうちに慢心し、人生を踏み誤ることさえあるのです。
「謙虚にして驕らず」。
このことを、改めて、深く心に刻んで、生きていきたいと思います。反省!感謝!
朝晩冷え込んできました。本格的な寒さに向かう時節、風邪など召されませぬようご自愛ください。
平成30年12月14日には、「消費税改正&誤りやすい事例」のセミナーを別紙の通り行います。参加お待ちしております。
(代表社員 野村政市)
稲盛和夫著「六つの精進」より
敬具
平成30年11月30日
2019年10月にいよいよ消費税率が、予定通り8%から10%へ引き上げられるとのことでございます。軽減税率も含め、非常に複雑な面があります。
そこで、別紙のとおり、消費税率アップに対する研修会を企画しましたので、調整していただき、ふるってご参加ください。
足下の景気は減速の様相を示してきており、また消費税率はアップするし、私たちをとりまく環境はますます困難な状況にあります。私たちは、どのように取り組んでいけばよいのか。
私たちは、自社の企業哲学・フィロソフィーを明確にして、従業員で共有し、血肉化して全社一丸で、下記に取り組んでいきます。
1.会社の規範となるべき規則、約束事
2.企業が目指すべき目的、目標を達成するために必要な考え方
3.企業に素晴らしい社格を与える考え方
4.より良い人生を送るために必要な人生の真理
◎「困難に打ち勝つ」ための考え方
1.会社の規範・約束事を守り、いかなる障害があろうとも、
正しいことを正しいと主張していきます。・・・・「正道を貫き通す」
正道を貫いていけば、困難にに遭遇するのは常である。
「策を用いて世の中を渡るようなことをしない」
2.楽な道をとらず、厳しい生き方をあえて選ぶ::垂直登攀
高い目標を目指すならば、正しいと信じる道をまっすぐに突き進む。
なんとしても目標達成するという強い純粋な思いを持ち続ける
3.無限の可能性を信じる(成否は「心のあり方」にある)
「壁」を突破する。誰にも負けない努力をするなかでも、「ちょっとどうかな」と思ってやるようでは成功しないといいます。「絶対になんとかなるはずだ」と心の底から明るく可能性を信じる。
4.知識を見識に、見識を胆識にまで高めて実行する
私たちは、「困難に打ち勝つ」フィロソフィーを共有し、精進していきます。
(代表社員 野村政市) 稲盛和夫「盛和塾第19回世界大会」等より
敬具
平成30年10月29日
リーダーの一番の資質は、常に深く物事を考える性格であるといいます。
1.使命感をもつ
集団の幸福を実現するという大義名分のもと、つまりそういう「使命」のもと人々の力を結集して、その持てる力を最大限に発揮させることができる。そいう「使命」感をもつことがリーダーに求められます。2.目標を明確に描き、実現する
具体的な目標を全員で共有して、いかなる困難があろうとも、それを達成していくことはリーダーに必要です。目標設定に当たっては、全員が納得できる範囲の中で、最高となる具体的な数字を見出し、それを目標とする。3.新しいことに挑戦する
リーダーは現状に満足すること無く、常に変革と創造を行うことができるかどうかが、集団の運命を左右すると思って事にあたる。そして、「人間の無限の可能性を信じて」能力を未来進行形で考えて行動する。4.信頼と尊敬を集める
リーダーになればなるほど、様々な判断を求められ、その中で、自分を優先して考えがちですが、それでは、周囲の信頼は得られません。自己犠牲をしてでも、自分が最も損を引き受けるという気概のもと「公正で正しい判断」をして、それを「勇気」をもって、実行する。5.思いやりの心をもつ
相手に対する愛情に満ちた、優しい心をもつ。部下やその家族がすばらしい人生を送ることを願う、また取引先やお客様、さらには地域社会に至るまで、自分をとりまく全ての人が幸福であることを願う、そのような深い愛をベースに持ち、仕事や事業にあたる。
これにより、周囲の人々の協力を得て、さらには天の力をも得て、必ずやビジネスはうまく進行していくと前向きに考えます。
私たちは、「リーダーの資質」を学び、クライアントの皆様のサポート行うため、これらの勘所を押さえて、アドバイスしていきます。(代表社員 野村政市)
稲盛和夫「塾長講話110講」等より
敬具
平成30年9月28日私たちの将来は誰が保証してくれるものでもありません。たとえ今、会社の業績がすばらしいものであったとしても、現在の姿は過去の努力の結果であって、将来がどうなるかは誰にも予測できないのです。
将来にわたって、すばらしい会社にしていくためには、私たち一人一人が、それぞれの持ち場・立ち場で自分たちの果たすべき役割を精一杯やり遂げていくことしかありません。
誰かがやってくれるだろうという考え方で人に頼ったり、人にしてもらうことを期待するのではなく、まず自分自身の果たすべき役割を認識し、自ら努力してやり遂げるという姿勢をもたなければなりません。
そして、成功するかしないかは、その人のもっている熱意と執念に強く関わっています。何をやっても成功しない人には熱意と執念が欠けているのです。体裁のいい理由をつけ、自分を慰め、すぐあきらめてしまうのです。
何かを成し遂げたいときには、狩猟民族が獲物を捕らえるときのような手法をとることです。つまり獲物の足跡をみつけると、槍一本をもって何日も何日も追い続け、どんなに雨風が吹こうと、強敵が現れようと、その住処を見つけ、つかまえるまでは決してあきらめないというような生き方です。
成功するには、目標達成に向かって粘って粘って最後まで諦めずにやり抜くということが必要です。
つまり、私たち一人一人が、
1.今、業績が良くても将来を保証するものではないことを確認する。
2.自分自身の果たすべき役割を精一杯やりとげる。
3.目標達成するために、熱意と執念で粘って粘って成功するまで諦めない。
私たちは、「クライアントの永続的繁栄」を願い、クライアントの皆様のサポート行うため、これらの勘所を押さえて、アドバイスしていきます。
(代表社員 野村政市)
稲盛和夫「京セラフィロソフィー」等より
敬具
平成30年8月29日記録的大雨で被災者の方々にお悔やみとお見舞いを申し上げます。
私たちは、今月会計を通してクライアントの皆さまの日々の経営をサポートしていくうえで、「数字で経営する」には、どういった心得をもっておくべきかということについて学習いたしました。
1.数字で経営するには、第一に何よりもその数字が正しいものでなければなりません。
経営に関する数字は、すべていかなる操作も加えられない、経営の実態を表すものでなければなりません。そのため、「一対一対応の原則」、「ダブルチェックの原則」を徹底することにより、不正やミスを防ぎ、常に経営の実態に即した正しい数字が計上されるようになります。
2.数字を厳しくとらえる
数字そのものが経営者自身の厳しい経営姿勢に裏打ちされたものであることが大切です。
経営者は常に高い目標を掲げなければなりませんが、足元の経営計画については、企業の安全性を考え、悲観的に厳しめの事態を想定した経営を行っていくことが基本です。
3.数字を細分化する
数字が細分化されたものとして管理されていることが大切です。
経営の原理原則である「売上最大、経費最小」を実践するには、全従業員一人ひとりが自らの日頃の業務の中で、常に創意工夫を重ねることができるように空間的、時間的に細分化された明確な目標数字を設定しなければなりません。
4.数字をリアルタイムに把握する
その数字は、リアルタイムに出てくるものでなければなりません。激変する経済環境の中にあって、すぐ状況把握し、適切な手を打つことが重要です。
5.美しい決算書をつくる
美しい決算書とは、ぜい肉のない「筋肉質」の企業体質が反映された決算書のことです。
私たちは、「数字で経営する」クライアントの皆様のサポート行うため、これらの勘所を押さえて、アドバイスしていきます。 (代表社員 野村政市)
稲盛和夫「盛和塾世界大会2017年」等より
敬具
平成30年7月30日大阪北部地震で被災者の方々にお悔やみとお見舞いを申し上げます。
また、一日も早く復旧を果たされることをお祈りすると同時に、被災された皆様が平穏な日々を取り戻せるよう お祈り申し上げます。
ただ、幸いにも私の知りうる限りでは弊社関係者様に大きな被害なく安堵いたしております。
いつなにがおこるかわからない一寸先は闇という状況下で、
「人間として正しいことを貫く」という原理原則を心がけていても、迷って間違った判断をしてしまうこともあります。
正しい判断をするためには、どうすればよいのでしょうか?
このことについて、研修会を行いました。
1.心の中に規範をもつ
自分自身の中に自らの行動を律する厳しいモラル、つまり心の中に規範をもつこと
2.すさまじい集中力をもつ
日頃からどんな些細なことに対しても有意注意を心がけ、すさまじい集中力を注いで、真剣にものを考える習慣をつけること
有意注意とは、意識をもって、神経を集中させていくこと
3.マクロとミクロを両立させる
中小企業の経営者は、会社全体のマクロな仕事と同時に部下のやっているミクロな仕事も十分に把握していなければ、完璧な仕事はできません。正しい判断をするために、全体を俯瞰した経営戦略(マクロ)と現場をわかった上で現場指揮をとる(ミクロ)の両立が必要なのです。
4.迷ったときには原点に返る
正しいと思って判断したけれども「どうもおかいし」と思えば、最初の判断の時点に戻り考え直すということ。あらゆる仕事において、「迷ったときには原点に返る」。誤った判断をそのまま続行していくことは、会社の存続にも影響するくらい重大なことになることがあるのです。
私たちは、微力ながら「正しい判断」をサポートできるように精進していきたいと考えております。 (代表社員 野村政市)
稲盛和夫「正しい判断をする」「盛和塾塾長講話103回」等より
敬具
平成30年6月29日中小企業においても経営者交替の時期にさしかかっている会社が多くなってきておりますが、後継者をどうやってきめたらいいか迷っている経営者も多いかと思われます。
弊社研修では、次の基準で決められると良いと学びました。
1.判断、決断の基準を心の中にもった人を選ぶ
2.企業に対する無限大の責任感をもつ人を選ぶ
3.自らの全てを会社に注入できる人を選ぶ
4.従業員のために誰にも負けない努力をする人を選ぶ
5.従業員から尊敬される人を選ぶ
続いて、社内研修で「経営者の判断基準」について、学びました。
経営者の判断基準としては、
「人間として何が正しいか正しくないかを判断基準におく」、
そして「道徳に準拠した立派な判断基準をもつ」ことで
過ちを犯すことを無くすことが大切であると学びました。
しかし同時に、
「経営者の心として、
従業員を雇用していくための儲ける心は、いやしくなく
清らかなきれいな心であり
公明正大に利益を追求するべきである。
従業員を幸せにしていくための心です。」
「会社が儲からなければ、従業員を幸せにできない」
ということでした。
そして、中小企業の経営者が正しい判断基準をもって会社を経営する。
このことで、社会、国までも立派になっていく。
私たちは、微力ながらその中小企業の経営者の正しい判断をサポートできるように精進していきたいと考えております。
弊社職員に至らない点がございましたらどうぞ、ご意見賜りますようよろしくお願い申し上げます。
稲盛和夫「人を育てる」「盛和塾塾長講話134回」等より(代表社員 野村政市)
敬具
平成30年5月18日
弊社では、毎週の朝礼において、弊社の経営理念を唱和し、
その根本となる愛と誠と調和の心を共有しております。
朝日税理士法人に所属するメンバーは、この根本理念を共有し、
行動することで、自ずからベクトルは、一つの方向に向かっていくことになります。
他人の喜びを自分の喜びとする。
世のため人のためになることを思う。
自分だけのことを考えるので無く、まわりのことも考える。
なかなか、実行できることでは無いけれども、
実行できるように日々努力し、実践していく。
そして、自分の行動、発言が果たして、
理念にかなったものであったかどうか、
毎日反省する謙虚な心がけが必要であると職員に話しております。
前回の社内会議では、自分が「ベクトルを合わせる」ために
どのように取り組んでいるか、取り組んでいこうと考えるかを
メンバー全員に文書化してもらいました。
これは、実践していこうという姿勢が重要で有り、
考え方が合っていなければ始まりません。
すぐに何でもできるというわけにはいきません。
日々努力していきましょう。と言っています。
弊社では、メンバー全員で理念を共有して、
行動しようと声がけしております。
弊社職員に至らない点がございましたらどうぞ、
ご意見賜りますようよろしくお願い申し上げます。
(代表社員 野村政市)
敬具
平成30年4月24日