事務所通信

朝日税理士法人

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多角化で成功するにはどうしたらいいか。 事務所通信 令和4年8月号

多角化で成功するにはどうしたらいいか。


得意技を極める。

企業を成長させていくには、小さなマーケットであれば規模に限界があるので、どうしても多角化が必要となってきます。

しかし、多角化には、危険がつきもの。かつて、カネボウは、高度成長期に異業種分野に多角化をして失敗となりました。まったく異業種の事業を同時並行に展開しましたが、専業メーカーとのし烈な競争となり苦戦して上手く行かず、本来の繊維部門も石油ショックや円高で大きな打撃を受けて、黒字部門は、化粧品部門だけとなり、破綻への道を辿りました。

大企業でもこうした多角化の失敗例があるため、異業種への多角化は、非常に難しく、苦労して、多角化しても失敗リスクを負うくらいなら、現状維持ままでいいではないかと躊躇する経営者も多いことでしょう。

そこで、多角化の道は、自分の得意技の延長線上で進めるべきということになります。得意技の道ならば、まったくの異分野とは違い、負担がはるかに軽減され、既存事業とのシナジー効果が期待できる。そのため、「多角化の際は、決して飛び石を打ってはいけない。相手に切られないように、今生きている石につないで多角化の手を打ちなさい」ということになります。

ならば、まずは、現在の領域で拡大をはかる。それから、周辺業務に目をむけるということになるのではないか。

得意技の領域でシェア拡大のためにM&Aを利用し、成功させる

多角化は何のためにするのかと言えば、成長のためであるが、一本の柱では、危機に直面して弱体化したとき別の柱で生き延びるということもあるわけだ。ただ、一本の柱でも太く頑丈なものにしておけば、もともと得意分野なのですから、大きく根を張り、枝葉を伸ばしていけるというわけです。後継者不足で事業承継が叫ばれる中、上手にM&Aを利用して成功させることも肝要です。

新商品に目を向け、開発、普及に取り組む。自社の能力を未来進行形でとらえる

会計事務所でも同じで、法人税、所得税しか取り扱わなかった事務所が、相続税も手掛けるとか、新たな税制がお客様にマッチするのなら、そちらの分野に取り組んでみる。今は能力が足りなくても、未来に能力は備わっている。能力を未来進行形でとらえます。社内のふさわしい人に担当させる。そして、その新規分野の業務を担当する人を一人見つけて担当させる。

全員の考え方を合わせる

そして、いつも心してかからなければならないのは、自分だけわかっているつもりになっていないで、社長が、経営者が、自分の会社をこうしたい、こうありたいと思うことを文章にして、ハッキリと出して、それを社員に話し、社員と共有するようにしなければならない。

わが社も事業承継のお手伝いをしております。仲介役になることもあるのです。多角化を考えての事業承継、M&A等にご関心おありの方は、ご一報ください。

「高収益企業のつくり方 稲盛和夫著」参考

(代表社員 野村政市)

令和4729




企業業績をよくしていくにはどうすればよいのか。 事務所通信 令和4年7月号

企業業績をよくしていくにはどうすればよいのか。

フィロソフィーを信念にまで高める。そして全従業員の潜在意識に透徹させて、経営する。

思っている通りの人生が、思っている通りの企業経営が、現実の経営に現われている。

『陰隲録』(袁了凡)では、「因果の法則」という話がでてきます。よいことを思ったり悪いことを思ったり、いろんなことを思いながら、いろんなことをしていきます。それによって運命というものは変わっていくのです。よい思いはよい結果を招くし、悪い思いは悪い結果を招いてしまう。また、同様のことをジェームズ・アレンというイギリスの哲学者も、「原因と結果の法則がある」と言っています。これは因果の法則と同じ意味になります。

フィロソフィを信念化する生き方

フィソロフィを勉強し理解をしても、それは「信じる」というところにまではいっていない。だから効果が出ないのです。人間というものは、その信じている方向へと動いていくわけです。潜在意識の中にまで浸透し、心の中で信じ込み、信念化できていれば、効果が出る。無意識のうちにそういう考え方に基づいた考えをするようになる。ですから、会社の経営もよくなっていくのです。

信念とするためには、繰り返し繰り返し学ぶことによって、自然と心の中へと染み込ませていくという作業が要ります。

低次元の自我を理性で抑える

低次元のオレがオレがという自我の心を反省しながら、反省の毎日を送りながら、それを抑えていく。そうすれば自然とすばらしい善き心、善の心が現われてきます。つまり、利他の心が生まれてくるわけです。因果の法則で、すばらしい善き心、善の心があれば、良い結果が出てくるわけです。

経営者の信念を従業員に移植する

社長が、経営者が、自分の会社をこうしたい、こうありたいと思うことを文章にして、ハッキリとそれを出していくようにしなければなりません。会社の目的、会社の目標をハッキリと文章化し、それを社員に話し、社員と共有するようにしなければならない。

まず自分の心の中に染み込ませ、自分の心で信じる信念にまで高めなければならないのです。そして信念にまで高めたものを従業員の前で、「私はこういう方針で、こういう考え方で経営をしていく」と、堂々と開陳する。

従業員の心の中にも移植できるのであれば、劇的な業績変化が起こるはずなのです。起こっていないとすれば、それはまさにあなた自身もわかっていないということになります。

頭ではわかっているかもしれません。しかし、心ではわかっていない。自分が信じ、本当に心から信じ、それを従業員に伝える。そして従業員に信じさせることができるならば、業績は劇的に変わっていくのです。

「フィロソフィーを信念にまで高める 稲盛和夫2004615日講話」より

(代表社員 野村政市)

令和4627



人格を高める 事務所通信 令和4年6月号

 会社経営も結局のところ人物による。なので、人格を高めることに注力します。

 全ての会社が、わが社には、できる人物、切れ者が欲しいと願うのは偽らざるところですね。そう願っても中小企業には、人は来ない。来ないのであれば、今いる人材を教育する。採用した人を教育することになります。

 そこでの教育は、技術的な能力ばかりではない。従業員は、会社の顔なので、人格、人間性を高めていただく必要がある。

 「仁は人の心なり、義は人の路(みち)なり」という(孟子の言葉)。仁は人間の本来持っている心であり、義は人間の必ずふみ行くべき道である。

「仁」、すわなち、思いやりの心、愛と言ってもいい。他人の喜びを自分の喜びとする心、して差し上げる心を養う。つまり、利己で凝り固まらずに、利他の心で、取引先会社に、また、従業員同士で接する。このことで、会社の運営がスムーズに行く。また、「義」は忘れてはいけません。義侠心(力のある者に負けず、損得を考えずに弱者を救おうとする気持ち)とか義理人情(他人に対する思いやり)のことをさします。人を思いやることができ、人望が厚く、人から信頼されるということになります。義理人情に厚い人は、小さな約束事でも、しっかりとそれを守って実行してくれます。また、人に対する感謝の気持ちを忘れません。どんな小さな事にもしっかりとお礼ができる事もその行動の特徴のひとつです。(まるで、うちの田中先生です)

これに、加えるに「誠実」。誠実は、文字通り陰ひなたなく一生懸命まじめに仕事するそのこと。

「仁」、「義」、「誠実」が備わった人物のいる会社に、更に必要なことは、人事で特に大事にする必要があるのが、「公平・公正」ということ。私情が入ってはダメ。

そして、経営には「勇気」が必要です。勇気にもとることがあってはいけません。卑怯な振る舞いがあってはいけません。

なので、能力開発以上に、人格の向上、人間性の向上にこころがけます。

仏教では、「諸行無常 これ生滅の法なり 寂滅を楽しむ」といいます。

諸行無常・是生滅法・生滅滅已・寂滅為楽

(しょぎょうむじょう・ぜしょうめっぽう・しょうめつめつい・じゃくめついらく)

 一瞬一瞬が常に変化している。だからこそ、この一瞬が何物にも代えがたい貴重な時間。この世の無常を感じ執着を捨て、諸々の物事を善い方向に向かわせ、前向で安らかな日々を送る。

この執着を捨てた先は、空であるといいます。私情、私欲を超えた先には、人間本来の利他の心があり、利他の心で経営することで、人間が一番強くなれる。よって、会社経営はうまくいくというわけです。

人間である以上、執着を捨てることは無理なんですけど、できるだけ抑えてがんばります。

(代表社員 野村政市)

令和4526



 「成功」と「失敗」の法則  事務所通信 令和4年5月号

 成功に特別な方法はない。「成功」と「失敗」の法則

 自分ひとり誰にも負けない努力をする。他人の3倍も努力をする。しかし限界がある。もう一人、従業員が3倍努力する。合計6倍になる。さらに、もう一人、従業員が3倍努力する。合計9倍になる。このことが、成功への道であるということが解説されています。

 自分だけでは、限界があるが、熱意のある従業員を一人、二人と採用していけば、それだけ飛躍的に成功へ近づくことができると。

 

 しかし、従業員みんなが自ら進んで一所懸命働こうとするような雰囲気は、並大抵のことではつくれない。そうするためには、経営者自身が、成功への燃えるような情熱を持ち、先頭を切って、誰にも負けない努力を続けると同時に、私心を無くして自らの人格を高め、従業員から信頼され、信頼されるようにならなくてはならない。

 

 ここで思い出されるのが、皆様よくご存じの二宮尊徳。二宮尊徳は、江戸時代、土地も人心も荒れ果てた貧しい多くの村を何の奇策も持ちいることなく、豊かな村に変えていきました。彼のとった方法とは、彼自身が鋤1本、鍬1本を持ち朝早くから夜遅くまで働く一方、村人たちに勤勉、正直、誠実という人間としても最も大切な道徳・倫理の大切さを説き続けるというものでした。

 そして、村人たちが彼を信頼し尊敬し、同じように一所懸命働き始めた時、その村は物心両面において豊かになったということです。

 

 「至誠の感ずるところ、天地もこれが為に動く」と明治の思想家内村鑑三に言わしめたように、二宮尊徳は、誠を尽くし一所懸命に努力すれば天地も助けてくれる、うまくいかないのは自分の誠意が足らないからだと信じ、ただひたすら、努力を続けたのです。

 

 人は弱いもので、困難に遭遇するとそれに正面から挑戦することなく、すぐに言い訳を考え、逃げ出そうとしてしまいます。よく経営には、格闘技における闘魂や勇気より、もっとすさまじい闘魂、勇気がいると言われています。

 逃げ出していては、決して成功することはできません。どのような厳しい状況にあっても、それを正面から受け止め、誠を尽くし、誰にも負けない努力を続けることが困難に打ち克ち、成功するために必要です

 そして、最後にやさしさ、自分だけ良ければよいという利己の心を捨て、利他の心が大切であるといいます。取引して、自分だけ儲かるのではなく、相手も儲かる。買っていただいた方がさらに販売してお互いに利益を売る。ゼロサムゲームでなくて、取引したみんなが利益を得るというのでなくては本物ではない。

稲盛和夫「成功」と「失敗」の法則(致知出版社)より

(代表社員 野村政市)

令和4428



大義名分がいる 事務所通信 令和4年4月号

大義名分がいる。

ロシアによるウクライナ侵攻から1か月が経ちました。

戦争の悲惨な状況が報道されるにつけ、早く平和な社会が戻ることを祈念するばかりです。そして、圧倒的に軍事力で劣るウクライナ軍が、なんとか持ちこたえている要因は何と言っても、祖国を守る、家族を守るという大義名分、これこそが力の源です。そして、リーダーの何物にも恐れぬ勇気、闘争心が国民に伝播していると思います。今の私にできることは、寄付することと祈ることくらいしかありません。春分の日には、祖先の墓参りをして、戦争終結、平和を祈念してきました。

 

 国を守るという大義名分があるから命がけで戦える。会社運営においても、同じ。大義名分がいります。なんのために仕事をするか、しているのか。まずは、事業の目的、意義を明確にすることが必要です。これがないと、多くの従業員が、自主的に積極的に、会社の目的に向ってまとまることは難しいはずです。そして、事業の目的は、できるだけ次元の高いものであるべきです。言葉を換えれば、公明正大な目的でなければならないのです。

従業員が懸命に働くには、大義名分がなければなりません。崇高な目的、大義名分がなければ、人間は心から一生懸命になれないのです。企業を経営する真の目的は、現在はもちろん将来にわたって従業員やその家族の生活を守ることにある。同時に経営とは、経営者がもてる全能力を傾け、従業員が物心両面で幸福になれるよう最善を尽くすことであり、企業は経営者の私心を離れた大義名分を持たなくてはならない。

公明正大な事業の目的や意義があってこそ、従業員の心からの共感を勝ち取り、全面的な協力が得られる。また、経営者自身も堂々と胸を張り、全力投球できるようになるのです。

 

 そして、全世界での共通の大義名分といえば、SDGsが挙げられます。

SDGs宣言する会社も増えてきました。( SDGsとは、「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、20159月に国連で開かれたサミットの中で世界全193ヵ国の合意のもと採択された国際社会共通の目標です。この「持続可能な開発目標」をSDGsと呼んでいます)

崇高なる目的、目標であり、大義名分です。

今、わが社も京都銀行のSDGs宣言サポートを受けて、わが社の「SDGs宣言」を準備しています。利他の経営を自負しているものの、黙っていてはわからないというわけですね。不言実行でなく、「有言実行でことにあたる」わけです。自社はこういうことをやりますと宣言することで、まわりと自分の両方からプレッシャーをかけ、自分自身を奮い立たせるとともに、自らを追い込んでいくことによって目標の達成をより確実なものとする。そうして、少しでもできることから社会貢献に努める、社会責任を果たそうと思います。一番早いのは、少しでも多くの利益を計上して、税金を納めることからか。

このことを通して、従業員の士気も上がり目標達成して、全従業員の給料も上げる。

(代表社員 野村政市)

令和4325



仕事は人生の一部ではない。仕事の中に人生がある 事務所通信 令和4年3月号

仕事は人生の一部ではない。仕事の中に人生がある

 何気なく聞いていたBS録画したクラシック音楽。子供から凄いの聴いているねと囁かれる。「展覧会の絵 キエフの大門」だったのです。これは、19世紀中期のロシアの作曲家、ムソルグスキーにより、キエフに造られることになった大きな門の設計図から霊感を得て作られた曲ということのようです。時期が時期だけに、早く現地に平和が戻ることを願いつつ、もう一度、聴くことにしました。また聴いてるのと言われつつ。

 

 さて、ゆとり世代以降ではとくに、「仕事は人生の一部」と考える傾向が強くなっています。

普通は人生の中に仕事があると考えるのですが、
「仕事の中に人生がある」これは武蔵野の小山社長が「社長、採用と即戦力の育成はこうしなさい!」の著書の中で述べています。

 

 これは、人生を犠牲にして仕事をしろということではありません。「仕事をして稼いだお金で、自分の人生も家族の人生も成り立っているということ。学校に進学できたのは、「親の仕事の中に家族があった」からです。自分の人生と大切な人生を支えているのは「仕事」です。そして、私たちが仕事をする場が「会社」です。

「仕事=会社」と考えてもいい。だから、「どの会社に入るか」がとても重要です。

「仕事あっての私生活であり、仕事あっての個人である」

「仕事は人生の一部ではない。仕事の中に人生がある」

「人生を豊かにするためには、仕事も豊かであるべきである」

「仕事とは、言い換えると『会社』である」  このように言っておられます。

したがって、そこで働く全員で、会社を盛り上げていかなければならない。

そして、ここでも稲盛さんの「人生・仕事の結果」は、「考え方×熱意×能力」によるという方程式が思い出されます。

能力はいまさら、変えられませんけれども、持って生まれた能力を使い、誰にも負けない努力をしながら、一方では、良い心、正しい心を持って仕事をしていく。それが、会社で働く全員に求められます。そして、その結果として、会社で働く全従業員が人生・仕事の結果として大きな成果を持って帰り、充実した人生へ、豊かな人生へとしてまいります。

このことは、会社の判断基準を知識として持つだけではなく、血肉化していき、「あっ、あれあれ」と思い出し、自然と会社の判断基準に沿った行動ができるようにしていきます。そのためには、何度も何度も知っている、聞いたことがあることを繰り返し繰り返し血肉化するまで、反芻することになります。知っている(知識)を見識にまで高め(信念にもつ)、プラス胆力(勇気をもって実行する力)をつける。(見識+胆力=)胆識を身に付ける。

このことを通して、目標達成して、全従業員の給料を上げる。

(代表社員 野村政市)

令和4228



社長は、高収益企業を目指さなければなりません 事務所通信 令和4年2月号

社長は、高収益企業を目指さなければなりません

 『日本でいちばん大切にしたい会社』の著書で知られる経営学者の坂本光司氏。8000社を超える訪問調査を踏まえ、中小企業の賃金について、「年齢の15倍以上が目安」「社長の給与は社員の5倍まで」と具体的にアドバイスしておられます。(日経トップリーダー令和311月号) 

つまり、30歳で450万円、40歳で600万円の計算になります。そして、20倍払っていると高い賃金を払っていると感じます。「一般的に高賃金といわれる県庁職員と同等以上の賃金を実現すれば、社員は誇りを持って働けるし、採用なども効果的です。」と言っておられます。ちなみに、兵庫県平均43.9423,459円、賞与1882,000円(年収696万円)、福岡県平均42.4歳で416,620円、賞与1646,000円(年収665万円)等であり、よく見ると、年齢と同じくらいの月給で、賞与は、夏冬に月給の2か月分の賞与がでていることになります。中小企業と比較すると月給で20%高く、賞与は中小企業では、平均0.8カ月ということなので、2.5倍になります。

これを実現するために社長は、高収益企業を目指さなければなりません。賃金を増やし続けるために、毎年毎年付加価値を増やし続けなければならない。高収益を実現する事業構造、新商品の開発、ビジネスモデルをつくる、つまりは他社との差別化をしていかなければならない。付加価値は、限界利益と言ってもいいでしょう。限界利益を限界利益率で割り戻し売上高とする。これにより、目標売上高とし、向こう5年間の目標とすることで、中期計画を作成していきます。今は、これだけの給料しか払えていなくとも、この目標を実現することで、これだけの給与を払う、分配することを明らかにして、全社一丸となって、目標達成に取り組む。

「これは難しいから、ウチにはムリだろう」と簡単に考えることだけは止める。「なんとかすれば、やれるんではなかろうか」というぐらいは考える。「じゃあ、とっかかりをやってみようかな」と考える。そこから地味な努力を積み重ねる。

キーワード

・地味な仕事を継続して、ひたむきにやっていく。

・創意工夫で新分野を切り開く。

・人間の無限の可能性を追求する。

・チャレンジ精神をもつ。

・信念を貫く。

※知っている(知識)を見識にまで高め(信念にもつ)、プラス胆力(勇気をもって実行する力)をつける。(見識+胆力=)胆識を身に付ける。

※2022年も早やひと月経過。信念を貫き、新しいことを必ず成し遂げる。

※目標達成して、給料を上げる。

(代表社員 野村政市)

令和4124



サミュエル・ウルマン 青春=心の様相 事務所通信 令和4年1月号

サミュエル・ウルマン 青春=心の様相

 2022年は、みなさんご存じのサミュエル・ウルマンの詩「青春」より、始めます。

経営には、情熱熱意が必要であり、開拓者であること、創造力チャレンジ精神が求められます。そのことが、すべて含まれている詩になります。

 

青春とは人生の或る期間を言うのでなく心の様相を言うのだ。

優れた創造力、逞しき意志、燃ゆる情熱、怯懦を退ける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こういう様相を青春というのだ。

年を重ねただけで人は老いない。理想を失うときに初めて老いがくる。

歳月は皮膚のしわを増すが情熱を失うときに精神はしぼむ。

苦悶、狐疑、不安、恐怖、失望、こういうものこそあたかも長年月のごとく人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。

年は七十であろうと、十六であろうと、その胸中に抱き得るものは何か。

 

曰く「驚異への愛慕心」空にきらめく星辰、その輝きにも似たる

事物や思想に対する欽仰、事に処する剛毅な挑戦、

小児の如く求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。

 

人は信念と共に若く 疑惑と共に老ゆる。

人は自信と共に若く 恐怖と共に老ゆる。

希望ある限り若く 失望と共に老い朽ちる。

 

大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大そして

偉力との霊感を受ける限り、人の若さは失われない。

これらの霊感が絶え、悲嘆の白雪が人の心の奥までも(おお)

皮肉の厚氷がこれを固くとざすに至ればこの時にこそ

人は全くに老いて神の憐みを乞うる他はなくなる。

 

の「青春」の詩に凝縮されたことこそ、新しいことを成す要素です。

サミュエル・ウルマンも言っているとおり、青春とは歳ではありません。心の様相をいうのです。経営に必要な5つの項目を忘れず、2022年新しいことを成し遂げましょう。

 

※歳は関係ありません。新しいことを成し遂げる。

(代表社員 野村政市)

令和411



知識労働者の生産性を上げる条件 事務所通信 令和3年12月号

知識労働者の生産性を上げる条件

 朝日税理士法人は、全国で組織する朝日税理士法人全国協議会に加盟しており、毎年11月には、各法人の次世代を担う若手メンバーで、研修会やその後の交流を通じて研鑽を積んでおります。コロナ禍でもあり、今年の開催はWebでの開催となりましたが、参加者は各地域のメンバーの活動に刺激を受け、その後の職場での励みになっていることと確信しております。私の開会あいさつ一部を紹介させていただきます。

 <知識労働者の生産性を上げる条件>

1. 仕事の目的を考える

2. 働くもの自身が生産性向上の責任を担う。自律性をもち自らマネジメントする。

3. 継続してイノベーションを行う

4. 自ら継続して学び、人に教える。ケチになるな。

5. 知識労働者の生産性は量よりも質の問題であることを認識する

6. 知識労働者は、組織にとってコストではなく、資本財であることをに理解する

 知識労働の生産性を上げるために最初に行うことは、行うべき仕事の内容を明らかにし、その仕事に集中し、その他のことはすべて、あるいは少なくとも可能なかぎり、なくしてしまうことである。

 4で、ケチになるな。といっています。これは、もてる力を100%発揮しようということです。その意味では、ここにおられる皆さんは、個人事務所より大きな事務所にいるわけで、同じルーチンの仕事をするだけでなく、様々な分野、ステージでご活躍のことと思います。ケチになることなく持てる力を100%発揮いただきたと思います。そして、その能力を自分だけのものに止めず、広めていく。教えてください。これが、ケチななるなということです。

 知識労働者は、いくら労働時間を増やしても、生産性は向上せず、価値は生まれない。

 知識労働者の生産性は、質を中心に据えなければならない。しかも最低を基準にしてはならない。最高でなければならない。量の問題を考えるのは、その後である。

 労働には肉体労働と知識労働がある。肉体労働の仕事の内容はマニュアル化されていて、それを正確に繰り返すことで付加価値を生む。だが、付加価値が低いから、短期間で効率的に大量の仕事を行う必要がある。一方、知識労働の仕事の内容はマニュアル化できない。代わりに付加価値は高い。必要なのは、仕事の量ではなく、仕事の質だ。

 といいながら、知識労働者にムダな作業量が増え続けている。形式的な書類の整理であったり、無意味なミーティングであったり、専門以外のさまざまな作業。必要な作業をするために残業が増える。その結果、労働生産性が低くなる。この繰り返しで、人件費が肥大化したのだ。そのムダな時間を顧客のために使うべきだ。

 考えるべきは、ミッションは何かである。。。と続けました。

 一般的な考えの続きは、下記著書で。

『成果が出ないのは、あなたが昔の「燃費の悪いアメ車」な働き方をしているからだ』

著者:林 總 出版:KADOKAWA/中経出版

(代表社員 野村政市)

令和31125



努力は必ず報われる 事務所通信 令和3年11月号

努力は必ず報われる

 1021()【第18回ショパン国際ピアノ・コンクール】の結果が発表されました。

 コロナ禍による1年延期を経て、6年振りの開催となった今回。反田恭平さんが2位、小林愛実さんが4位という素晴らしい結果でしたね。おめでとうございます!

 

対して(落差が大きすぎます)、私、1024日、60歳で始めた詩吟の大会に出場し、新人の部、準優勝をいただきました。新型コロナの感染も減少(1024日現在、全国で236名、大阪では38名の新規感染者)のなかでの開催でした。このまま終息し、平常に戻るのを願うばかりです。もちろん参加者全員マスク着用のもと、吟者のみマスクをはずし、マイクに除菌ティッシュを掛け、吟者の周りをアクリル板で囲んでの開催、感染リスクは最小でしょう。

プログラム最後の大会審査員委員長の講評では、同世代の王貞治氏の名言を紹介され、会員に叱咤激励のエールをされました。その名言は「努力は必ず報われる。もし報われない努力があるのならば、それはまだ努力とは呼べない」です。

 任意団体のハプニングとして、最後の成績発表では、審査員の点数集計のまとめが悪かったのか、壇上で第1位はええっとー、第2位は、ちょっとまってください。第3位は、え!2位じゃなかったの?と壇上でガサガサする始末で、集計結果に対する疑心暗鬼も生まれかねない状況でした。朝9時から夕刻5時までの1日がかりの大会の最後に時間もかかり皆さまグッタリ。最後には、一緒に参加していた先輩吟者が、壇上から3位の○○さん早く賞状トロフィーとりに来てください。と言われる始末。呼ばれた先輩吟者は、成績発表で順位を言われていなかったので知る由もなく、登壇できずで無理はないのです。

 そんな成績発表、表彰式でしたが、これらはビジネスに置き換えての教訓になりました。

1. 努力は必ず報われる

2. ダブルチェック(成績集計)の大切さ

3. 断捨離(集計結果の要約)

4. 時間短縮の必要性

5. そして、必需品の確認

 

これらの教訓を職員一同で共有しました。

会計業務に限らず、日常業務でのご不明点は、弊社担当者までお問い合わせください。

(代表社員 野村政市)

令和31025



消費税のインボイスの登録制度の申請&電子帳簿保存法改正 事務所通信 令和3年10月号


消費税のインボイスの登録制度の申請&電子帳簿保存法改正

 令和3101日から消費税のインボイスの登録制度の申請が始まります。これは、令和5年10月1日から始まる消費税インボイス制度に先立つ事業者の登録です。

 登録後に与えられた「登録番号」を請求書や領収書などに書くことになります。この「登録番号」が書かれた請求書や領収書こそが「インボイス(適格請求書等」です。「インボイス」は、「このインボイスを発行した事業者は正しく登録されている事業者ですよ」、「この取引で預かった消費税は〇〇円ですよ」という情報を、売り手から買い手に正しく伝える役割を担っています。

消費税の申告では、このインボイスが無ければ、消費税の仕入れ控除ができません。また、登録事業者でない者が、インボイスと誤認される恐れのある書類を交付すると、1年以下の懲役または50万円以下の罰金に処せられるということになっています。

 そして、登録事業者は、「必ず消費税の申告をしなければならない。」

 これまで、課税事業者ではない小規模な法人や個人事業者は、インボイス制度の開始にあたって、どうすればよいのでしょうか?課税事業者を選択して登録事業者になるか、免税事業者のままで、インボイスは発行できないままでいるがいいのかの検討です。

 

 また、電子帳簿保存法が改正されました。これまで、紙で証拠書類を保存してきましたが、アマゾンとか楽天とかでインターネットや電子メールでやり取りされた「電子取引」については、令和4年1月1日以降は、紙での保存は、NGで、電子取引に係るデータ等保存要件を満たしたうえで、電子データのまま保存しなければならなくなりました。まずは、「電子取引」のデータ保存を電磁的記録により保存することの義務化です。書面に出力して保存するという代替保存が廃止され、データ等としての保存が必須になります。そして、保存したデータ等は、検索できなければならず、税務調査の際に、税務職員からのデータ等のダウンロードに応じる必要がでてきます。

 このほか、電子帳簿保存法の改正では、①帳簿等を電子帳簿で保存する、②領収書等紙で受領、作成した書類をスキャナ保存する、ことの大幅な要件緩和が行われています。

 電子帳簿保存法の実務的な取扱いを確認するには、国税庁の「電子帳簿保存法一問一答」(令和3年7月改正対応版)になります。

 https://www.nta.go.jp/law/joho-zeikaishaku/sonota/jirei/pdf/0021006-031_06.pdf

 

詳しくは、国税庁ホームページでご確認ください。もしくは弊社担当者までお問い合わせください。

(代表社員 野村政市)

令和3927



65歳への定年延長は、20254月からすべての企業の義務 事務所通信 令和3年9月号

65歳への定年延長は、20254月からすべての企業の義務

 今日は定年延長について考えてみました。

気がつけば、65歳への定年延長は、20254月からすべての企業の義務になるとのことです。企業は、それまでに、「定年制の廃止」「定年の引き上げ」「継続雇用制度の導入」のいずれかを実施しなければなりません。

そして、今年4月から、労働者の希望があれば最長70歳までの就業機会確保を企業の努力義務とする高年齢者雇用安定法が施行されています。

 ここで税務的に問題となるのは、いつ退職金を支払うことになるのか?60歳定年から65歳定年へ延長したが、旧定年の60歳で退職金を支払って賞与といわれることはないかどうか。

 

 国税庁の事前照会をみると、所得税法第30条第1項《退職手当》 また、所得税基本通達30-2(5) のような退職所得に関する法令等の解釈をしたうえ、次の通り解説されています。

1        就業規則及び退職金規程を改正して定年を65歳に延長したものの、退職金規程改定日以前に入社した従業員に対しては、旧定年である満60歳の月末に達したときに退職一時金を支給することとしており、また、退職一時金を支給した後は、定年を延長した期間に対する退職金の支給はしない場合、この退職一時金は、いわゆる打切支給の退職手当等であると認められます。

2        退職一時金の金額は、旧定年である満60歳に達した日までを基礎として計算することとしていますので、この退職一時金は「旧定年に達する前の勤続期間に係る退職手当等として支払われる給与」であると認められます。

3         定年延長前に入社した従業員に対して、旧定年のときに退職一時金を支給することとしたのは、当該従業員は、旧定年のときに退職一時金が支給されることを前提に生活設計をしており、定年延長に伴い退職一時金の支給が65歳になると不都合が生じるため、定年を延長する場合においても旧定年のときに退職一時金を支給するように要求していること、また、定年延長に伴い改正された退職金規程の改正前及び改正後においても退職一時金の金額は変わらないことは、退職一時金の支給が65歳に延長された場合には従業員にとって不利益な変更となるため、このような不都合及び不利益は、雇用主として配慮する必要がありますので、定年延長前に入社した従業員に対し、旧定年のときに退職一時金を支給することについて「相当な理由」があると認められます。

 

 以上のとおり、国税庁の事前照会のような事実関係にもとづく定年延長については、定年制を延長した後、旧定年で退職金の授受をしても、現行の退職金制度の税制の恩典を受けられるというわけです。詳しくは、国税庁ホームページでご確認ください。もしくは弊社担当者までお問い合わせください。

(代表社員 野村政市)

令和3826



「完全主義を貫く」、「真面目に一生懸命仕事に打ち込む」、「地味な努力を積み重ねる」 事務所通信 令和3年8月号

「完全主義を貫く」、「真面目に一生懸命仕事に打ち込む」、「地味な努力を積み重ねる」

 東京オリンピックが開幕しました。昨日、卓球では、水谷・伊藤組が「金」、柔道では、大野選手が73㌔級で「金」連覇をやってくれました。学生時代に競技したことのあるスポーツですと応援にも一層熱が入るものです。また、オリンピックに注目が集まりますが、個人的には、将棋界の藤井二冠が、豊島叡王・竜王とタイトル戦を行っており、こちらも目が離せません。

一流選手になるには、誰にも負けない努力が必要なことは言うまでもありません。ビジネス界においても同じです。私たちのフィロソフィーから「完全主義を貫く」、「真面目に一生懸命仕事に打ち込む」、「地味な努力を積み重ねる」を紹介します。

「完全主義を貫く」

私たちは、仕事ではパーフェクトを求めます。

一般には、9割方うまくいけば、「これでいいだろう」と、9割のところで仕事を終えてしまいがちです。しかし、たとえば、適用条文が間違っていたとか、改正されていたとか、お客様の言ったことを鵜呑みにしたがため、実は事実認定に間違いがあったなど、結論が180度変わってくるといったことがあります。そのため、気難しく完全さを追求するといった姿勢が必要となってくるのです。

私たちは、完全な仕事の追求を、日々の習慣とするように努めています。

「真面目に一生懸命仕事に打ち込む」

一生懸命に働くということは、勤勉であるということであり、仕事に対する態度が常に誠実であるということです。

私たちが本当に心から味わえる喜びというのは、仕事の中にこそあるものです。

真面目に一生懸命仕事に打ち込み、何かを成し遂げたときにこそ、他には代えがたい喜びが得られるのです。

「地味な努力を積み重ねる」

大きな夢や願望をもつことは大切なことです。しかし、大きな目標を掲げても、日々の仕事の中では、一見地味で単純と思われるようなことをしなければならないものです。したがって、時には「自分の夢と現実の間には大きな隔たりがある」と感じて思い悩むことがあるかもしれません。しかし、どのような分野であっても、すばらしい成果を見出すまでには、改良・改善の取り組み、基礎的な実験やデータの収集、足を使った受注活動などの地味な努力の繰り返しがあるのです。

偉大なことは最初からできるのではなく、地味な努力の一歩一歩の積み重ねがあって初めてできるということを忘れてはなりません。

「地味な仕事をパーフェクトにすることが、お客様から信頼を得る第一歩である。」

私たちは、このことを胸に刻み、日々努力しております。

(代表社員 野村政市)

令和3727



知識労働者は、いくら労働時間を増やしても、生産性は向上せず、価値は生まれない 事務所通信 令和3年7月号

知識労働者は、いくら労働時間を増やしても、生産性は向上せず、価値は生まれない

 コロナによる非常事態宣言が6月20日で解除され、まんえん防止措置に移行しました。大阪府の感染状況も1日100名程度と減り、新型コロナワクチン接種も始まり、何とかこれで平穏な日常を取り戻したいところです。東京は最近7日の1日平均の感染者が422名(前週比110%)程度の状況下で、1か月後には、オリンピック開催が予定され、感染拡大が危惧されています。非常に難しい問題ですが、感染を抑え込んでの開催を願うばかりです。

 さて、私の過去の手帳を紐解きますと、知識労働者の生産性を上げる条件というものを書き留めておりました。その条件とは

1. 仕事の目的を考える

2. 働くもの自身が生産性向上の責任を担う。自律性をもち自らマネジメントする。

3. 継続してイノベーションを行う

4. 自ら継続して学び、人に教える

5. 知識労働者の生産性は量よりも質の問題であることを認識する

6. 知識労働者は、組織にとってコストではなく、資本財であることをに理解する

と書き留めています。

 知識労働の生産性を上げるために最初に行うことは、行うべき仕事の内容を明らかにし、その仕事に集中し、その他のことはすべて、あるいは少なくとも可能なかぎり、なくしてしまうことである。

 知識労働者は、いくら労働時間を増やしても、生産性は向上せず、価値は生まれない。

 知識労働者の生産性は、質を中心に据えなければならない。しかも最低を基準してはならない。最高でなければならない。量の問題を考えるのは、その後である。

 労働には肉体労働と知識労働がある。肉体労働の仕事の内容はマニュアル化されていて、それを正確に繰り返すことで付加価値を生む。だが、付加価値が低いから、短期間で効率的に大量の仕事を行う必要がある。一方、知識労働の仕事の内容はマニュアル化できない。代わりに付加価値は高い。必要なのは、仕事の量ではなく、仕事の質だ。

 といいながら、知識労働者にムダな作業量が増え続けている。形式的な書類の整理であったり、無意味なミーティングであったり、専門以外のさまざまな作業。必要な作業をするために残業が増える。その結果、労働生産性が低くなる。この繰り返しで、人件費が肥大化したのだ。そのムダな時間を顧客のために使うべきだ。

 考えるべきは、ミッションは何かである。

 続きは、下記著書で。

成果が出ないのは、あなたが昔の「燃費の悪いアメ車」な働き方をしているからだ

著者:林 總 出版:KADOKAWA/中経出版

(代表社員 野村政市)

令和3625



”こころ”に余裕を持つ=資金を調達する 事務所通信 令和3年6月号

 

 コロナによる非常事態宣言が延長されるとのことです。

中小企業では、大半の企業で売上減少が続いているのではないでしょうか。この苦境をのりきるためには、まず、資金を手当てしておく必要があります。売上が急減する場合に会社が一番先にやるべきことが、資金調達です。このことについては、すでに事務所通信でもご案内の通り、日本政策金融公庫の無担保、無保証等があることは皆さますでにご存じのことだと思いますが、注意点としては、据置期間は必ず1年以上、返済期間は10年以上、できれば15年にしてもらってください。資金に少々余裕のある会社で、どうせ返済しなくてはならないのだからと思い、借りていない人もいますが、借りてください。大丈夫な状態になったら一括返済もできますし返済額の多い借入金にも充当できます。また、保険積立金のある会社は、契約者貸付金を活用すべきです。無担保、無利子で、即借入でき、返済は自由だからだそうです(金利が発生し、元金に組み入れられ、複利の金利となるケースもあるので注意が必要ですが)。

 こうして、資金にもこころにも余裕を持ったうえで「利他の心を判断基準」にしたうえで仕事をしていきます。ともすると、このような緊急事態において、俺が俺がとなりがちで、「自分だけがよければいい」と考える利己の心が芽生えてしましますが、誰にでもある「自分を犠牲にしてでも他の人を助けよう」とする利他の心を思い出す必要があります。利己のこころで判断すると自分のことしか考えていないので、誰の協力も得られません。自分中心ですから視野も狭くなり、間違った判断をしてしまいます。一方、利他の心で判断すると「人によかれ」という心ですから、まわりの人みんなが協力してくれます。また、視野も広くなるので、正しい判断ができるのです。

より良い仕事をしていためには、自分だけのことを考えて判断するのではなく、まわりの人のことを考え、思いやりに満ちた「利他の心」に立って判断をするべきです。そして、「常に創造的な仕事をする」。同じことを同じやり方でするだけではなく、常にこれでいいのかということを考える。そして、少しでも改良改善を加えていく。基礎を教わったら、自分自身で工夫し、創造していく。常に創造的な仕事をしていきましょう。

そして、正しい判断をする。正しい判断をするには、どういう状況にあるかということを鋭く観察する。ささいなことでも注意を払って行う習慣を身に付ける。この日常の有意注意で、仕事をし、毎日トレーニングすることで、いざという時に、研ぎ澄まされた神経をもって、正しい判断をすることができるようになるそうです。こうした人を、切れ者というのだそうです。

(代表社員 野村政市)

令和3526

給与水準はどのように考えたらいいでしょうか? “高収益高賃金主義” 事務所通信 令和3年5月号

給与水準はどのように考えたらいいでしょうか?

 各社で、春闘等で、ベースアップや定期昇給が決まり、新給与が確定したことでしょう。給与水準はどのように考えたらいいでしょうか? 

一倉定先生の「ゆがめられた目標管理」の最終章「高収益高賃金経営こそ生き残る道」(労働分配率の目安は、利益)から引用すると、

「企業をとりまく外部情勢は、ますますきびしく、変化は速くなってゆく。

一方、人件費の高騰と人手不足は労働倒産の危機さえはらんでいる。

このような多くの圧力をはね返して、存続するための不可欠な基本的な姿勢がある。

その基本的姿勢とは、“高収益高賃金主義”である。

高収益主義だけでは長続きせず、高賃金主義だけでは企業はつぶれる。それは、マネジメントの問題ではなく、経営哲学と戦略の問題である。」

 そこで、思い出すのが、稲盛先生の「企業は生き延びていくために、高収益企業をめざさなければならない。」です。

稲盛氏によれば、

「業種に関係なく、事業を営む以上は最低でも10%以上の利益率をあげられないようでは、企業経営のうちには入りません」ということになります。

そして、「社長が高収益企業でありたいという強い願望を持ち、強い意志を持って経営していかなければ、

いかなるノウハウを使っても、会社の利益を伸ばしていくことは困難です。

それも希望するといった程度の思いではなく、

“どうしてもそうしたい”という心の底からの、信念にまで高まった願望が必要なのです。」ということです。

3%、4%の利益があれば十分だと思っている経営者と10%の利益をあげなければならないと思っている経営者とは「すむ世界」が違う。

「強烈な思い」を抱き、岩をも穿つような強い意志で一気呵成に高収益を目指そうと努力するならば、より劇的に「すむ世界」を変えることができる。

そのことができるかどうかは、

経営者自身が「自分の会社をなんとしても高収益にしたい」という、心からの願望を持つこと。

「思いは実現する」。

なぜならそれに基づく行動をするようにかきたてられるから。キーワードは、「強烈な思い」です。

 

そして、それを会計面でお手伝いできるのが弊社です。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

※税理士事務所でも経営問題は同じ、粗利益の拡大で、高賃金を払いたい。     

(代表社員 野村政市)

令和3419



「一時支援金」事業再構築補助金」 事務所通信 令和3年4月号


 コロナ禍にあって、対面営業が難しくなっており、対面の会議、イベントが減り、テレワークが拡大している。オンライン営業で、従来の広告費も削減、イベント、展示会費も削減されている。費用構造の変化が起きている。これまで、企業の固定費削減は、人件費削減が中心でしたが、交通費、宿泊費、交際費、広告費、事務所スペース削減による賃借料の削減等となっている(このことは、削減されるサービスを提供していた企業にとっては死活問題)。固定費削減で、逆に損益分岐点比率は下がり、上場企業では今期79%とコロナ前なみに回復するという(日経新聞316日朝刊)

 

 しかし、個別に中小企業の事情を見ていくと、コロナで営業が行き詰っていたり、新型コロナウイルスによる働き方の変化で、経営悪化している企業も目立ちます。今年に入っての緊急事態宣言の影響を緩和させるべく中小企業・個人事業者には「一時支援金」が用意されています。531日まので申請期限ですので、対象となるかどうかご確認のうえ、申請ください。今回の申請に当たっては、該当する者かどうかを登録確認機関(弊社も該当)で事前確認を受けていただく必要があります。

 また、前回ご案内しました事業再構築補助金」もご検討ください。そして、これらの情報を漏れなく受取っていただくためにも当事務所が連携している㈱エフアンドエムを通して情報発信するFAS クラブ」(無料会員)へのお申し込みもお待ちしております。

 

 緊急事態宣言も解除され、ウイルス対策を徹底した中で、南海電鉄様主催の「シニア安心サポートフェスタin岸和田」が3月27日(土)に開催されます。そこで、弊社が「相続税のなんでも相談」のブースを出展させていただくこととなりました(別紙の弊社チラシ)。勝司法書士法人からの司法書士の参加もいただき、相続まわりのご相談に無料で応じられますので、ぜひご予約の上お越しください。(予約ないと長時間お待ちいただくことになります)

 

 

※税理士事務所でも経営問題は同じ、補助金申請できるものならしたいところ。     

(代表社員 野村政市)

令和3317



「事業再生構築補助金」 事務所通信 令和3年3月号

 2月18日の日経朝刊一面から「米欧を中心に物価上昇圧力が高まってきた。・・・・・大規模な財政出動やワクチン普及による経済正常化で需要が急回復すれば、物価高が加速する可能性がある。インフレ圧力の高まりは金融引き締め観測や、長期金利の上昇と連鎖したドル高を誘う。・・・・・・」とのこと。新型コロナウイルス感染で苦しんできた経済もコロナワクチン接種開始で、いよいよ「需要回復、供給追いつかず」か。

 対して、FRBは、「物価上昇は一時的で長続きしない」と断じ、金融緩和を支持しています。また、黒田日銀総裁は、物価の弱さなどから「金融緩和を相当長く続ける必要がある。政策効果をより発揮し、持続できるようにする観点から点検する」とのこと。

 日常では、コロナ禍で経済回復の実感がないところ、日経平均は3万円超え、輸出1月6.4%増しという数字が出ています。

 そんな中、経済回復を後押しをする施策として、「事業再生構築補助金」が経済産業省から出ました。該当する会社様は、補助金を得て、事業回復の一助としていただきたいと思います。今回の補助金は、中小企業、中堅企業が対象で、大企業の子会社等のいわゆる「みなし大企業」は対象外です。

 対象の企業様にありましては、補助金申請漏れのないようにご注意いただきたいですし、補助金を得て事業再構築を果たしていただきたいです。

 今回の事務所通信で、別紙で、その概要チラシを入れさせていただきました。

申請要件(事業計画は、認定経営革新等支援機関(=当社)と相談しつつ策定ください)

・申請前の直近6カ月間のうち、任意の3カ月の合計売上高が、コロナ以前の同3カ月の合計売上高と比較して10%以上減少している中小企業任意の3カ月は連続していなくてもOK,コロナ以前とは2019年又は2020年1~3月を指します

・事業計画を認定支援機関や金融機関と策定し、一体となって事業再構築に取り組む中小企業等。(補助額3000万円以上は金融機関も参加して策定する)

・個人事業主、小規模事業者も対象・その他の補助金との併用可能(同一事業は対象外)

スケジュール(想定です)

3月中 公募開始(緊急事態特別枠で優先採択+増枠)

4月末 一次締め切り不採択なら通常枠へ

6月末 採択

7月中 交付決定ここから発注がOK 

事前着手申請して事前着手も可だが、不採択のリスクがある。

※以上の補助金情報を始め、最新のファイナンス情報をFASクラブ(無料会員)で受けていただけることとしました。この機会に、別紙から、お申し込みください。QRコードからのWEB申込が簡単です。

※税理士事務所でも経営問題は同じ、補助金申請できるものならしたいところ。     

(代表社員 野村政市)

令和3219



大家族主義で経営し、実力主義に徹する 事務所通信 令和3年2月号 

 2021年は、大家族主義で経営し、実力主義に徹する。コロナ禍を吹き飛ばし、明るい年にするにはこれです。

 稲盛和夫氏は次のように解説されます。

 経営者の場合、会社に対する責任は有限で、無限ではありません。ところが、家族に対する責任は、無限に近いものです。たとえ、利害が相反しようと、助け合っていけるのが親子であり、兄弟です。このような関係で会社を経営するというのが大家族主義経営です。

 経営者と従業員、資本家と労働者という対立関係ではなく、あたかも親子のような、そういう人間関係で会社を経営していこう、互いに心から助け合っていこうと言ったものです。

 ただし、そういう大家族主義でいくと、今度は親子や兄弟のように、「甘え」がでてきます。兄弟ではないか、親子ではないか、ちょっとくらい失敗があってもいいではないか、といった甘えです。親身になって助け合うような関係でなければならないのではないか、プライベートなことでも話し合えるようでなければいけないのではないかと言っているわけですが、一歩間違うと、これは、お互いに助け合うことにとどまらず、甘えの経営に陥りかねません。そうすると、効率的な経営から逸脱していく可能性がありますから、「実力主義」に徹することになるわけです。

 本当に力のある人が、組織の長になる、なれる、そういう組織風土が大切になってきます。実力主義で長を選ぶ。本当に力のある人とは、職務遂行の能力とともに、人間として尊敬され、信頼され、みんなのために自分の力を発揮しようとする人。そして、実力のある人が組織の長になって組織運営が行われれば、その組織は強化され、ひいては、みんなのためになっていきます。


(大家族主義のなかで、実力主義にする留意点)

1. 経営者と従業員といった対立関係をなくす。

2. 親身になって助け合うような関係を築く。

3. 年功や経歴でなく、実力者を長にすること。

4. 長は、立派に仕事を遂行していける能力をもっている。

5. 長は、人間として尊敬でき、信頼できる人であること。

 

※税理士事務所でも経営問題は同じ、有言実行で頑張ります。     

(代表社員 野村政市)

令和3125



陶淵明作、「勧学(かんがく、がくをすすむ)」 事務所通信 令和3年1月号

 2020年は、コロナ禍で大変な一年となりましたが、2021年には、コロナ禍を吹き飛ばし、明るい年にしていきましょう。

私は、昨年から詩吟を始めました。

そのなかの一つ陶淵明、「勧学(かんがく、がくをすすむ)」をご紹介します。

 

盛年(せいねん)重ねて来らず
一日(いちじつ) 再び晨(あした)なり難(がた)し
時に及びて 当(まさ)に勉励すべし
歳月は人を待たず

(現代語訳)

年若い旺盛な時代というものは二度とは来ない。
今日という一日でも、もう一度朝に引き戻すことはかなわない。
だからいつもその時々を勉め励むべきである。
年月は怠けた歩調に合わせて待ってはくれない。

 

この前には、嬉しい時は、大いに楽しみ騒ごう。酒をたっぷり用意して、近所の仲間と飲みまくるのだ。

との意味の詩があって、おおいに楽しむことに「励め」とすすめているとの解釈もあるようです。いずれにしても時間は待ってくれません。

大いに励みましょう!

何に励むのか、会社にあっては、会社の経営理念にそって、その年の具体的な目標実現に向けて励むことになります。

時間は、待ってくれません。

こう訓示して今年の一年をスタートしました。


(弊社の今年の目標)

1. 売上高 150,000千円、経常利益15,000千円

2. 顧問先30件増加

3. 従業員2名増員

4. 相続税担当者増強

5. AS会議、朝礼の活性化

6. 月次決算の短期化、ペーパーレス・証憑ストレージ化の推進

7. フィロソフィーの共有、磁場を作る

8. 5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)の徹底

 

※税理士事務所でも経営問題は同じ、有言実行で頑張ります。     

(代表社員 野村政市)

令和311



朝日税理士法人 事務所通信 平成31年5月号(ビジネス会計)

       

桜が終わると、衣替え。そして、気分一新し、新たな気持ちになります。そして、手入れの行き届かない庭にでも、牡丹が咲き(おわりました)、あやめ、チューリップ、フリージア、小手毬、マーガレットが世間の選挙カー等による喧噪に関係なく咲き、穏やかな気持ちにさせてくれます。

3月決算の会社さまにあっては、決算業務で多忙な時期かと思いますが、連休には休養して、リフレッシュいたしましょう。

 

さて、人材不足が伝えられる中、その募集にWEBを有効活用するのも一つであり、弊社取引先(アイ・モバイル様)のご厚意により有り、WEB活用相談会を弊社にて、516日に開催いたします(別紙参照)。

また、少数精鋭の集団に育成していくための一助として、昨年に続き、ビジネス会計検定3級(簿記の知識が無くても経営実態を正しく把握できるビジネスパーソンの育成の一助となる試験と位置づけられる)合格を目標に、研修会を4回開催予定いたします(別紙参照)。奮ってのご参加をお待ちしております。

 

人材不足、採用難のなかで、「売上を伸ばしたい」「利益を増大したい」と目標を掲げていると思います。ただ、実現するためには、身を粉にして働かなければ実現しないし、いわゆる誰にも負けない努力が必要となることは理解しなければ成りません。そして、自利利他の精神をもち、自社のみならず、関係者の協力を最大限引き出していく必要があります。

 

その流れの中で、私たちにお手伝いできることがあります。

まずは、なんでもご相談下さい。

 

(代表社員 野村政市)

平成31425

朝日税理士法人 事務所通信 平成31年4月号(経営の要諦)

3月には、「決算準備&改正税法」のセミナーと

「奈良での相続無料なんでも無料相談会」を開催させていただきました。

その間、世間では、大阪春場所が終わり、選抜高校野球が始まり、桜も咲き、

すっかり春になりました。そして、学校はでは新学期がまもなく始まります。

会社では人事異動も有り、心機一転、スタートの季節です。

何事をなすにも、心あたらに臨めるのではないでしょうか。

3月決算の会社さまにあっては、決算業務で繁忙となり、

弊社も合わせて繁忙期に突入します。

今年は、改正税法もさることならが、改元の発表もあり、

計算書類の表記でも注意ですね。

 

値決めは経営である。これは、稲盛和夫氏の経営12カ条の一つですが、その事例として、今回の朝ドラ「まんぷく」見ておりましたが、最後は、非常に参考になりました。経営の死命を制するのは値決め。自分の製品の価値を正確に認識した上で、量と利幅との積が最大値になる一点を求める。その点、ドラマでも、製品の価値をよくよく分かった上で、全然売れないからと言って安易に値引きするのでは無く、値引きを提案する社員・周囲の提案をものともせずに、新たな販路を見つけることで活路を見出していく。そして、新たな販路を見つけて、爆発的に売れる結果を導き出す。

一旦値下げした後に、値を戻すことの方が大変なのです。独創的な新製品の場合は、「お客様がいくら払ってくれるのか」というその価値で売るのであり、経営者は、その価値を見抜く必要があり、原価にこだわる必要は無い。

値決めは経営である。これを実感させていただいたドラマとなりました。

値決めとは、お客様が喜んで買ってくれる最高の値段を決めるということ。

 

売価を決定する。原価に利益を加えて売価を決定するのではない。まず売価を決定する。そして次には、売価-原価で利益を出していくので、原価を最小にしないといけないということになるわけです。

その流れの中で、私たちにお手伝いできることがあります。

まずは、なんでもご相談下さい。

 

(代表社員 野村政市)

平成31329

朝日税理士法人 事務所通信 平成31年3月号(経営の要諦)

           

三寒四温の様相を呈してきたような気がしますが、いかがでしょうか?確定申告がスタートし、終電近くに帰り、夕飯食べながら、録画した朝ドラ「まんぷく」を見る習慣となってきました。ところで、朝ドラを見ながら「あっ!これって、経営の要諦だな」と印象深く、朝ドラで経営が勉強できるんだと思いました。


  1.お世話になることのあるインスタントラーメン。
    開発する意義目的を明確にしている。
    具体的な目標を立てる。(簡単で、おいしく、栄養満点)

2.完成するまで諦めない。

  必ずできるという揺るぎない信念。

  強力な願望を心に抱く。

 (すこしでも、どうかなと思うことがあっては成功しない)


  3.そのためには、誰にも負けない努力をする。渦の中心になって、まわりを巻き込む。

  4.売上を最大に、経費を最小に抑える。コマーシャル製作は、自作自演で、節約する。

  5.値決めは経営である。朝ドラでは、売値を20円に決める。

  6.経営は強い意志で決まる。燃える闘魂。

  7.勇気をもって事にあたる。

  8.常に創造的な仕事をする。
    有意注意で事にあたり、麺を油で揚げるという発見につながる。

  9.思いやりの心で誠実に。

 10.常に明るく前向きに夢と希望を抱いて素直な心で。


    稲盛流、経営12カ条を思い出しました。

   さて、3月のセミナー等事業予定は下記のとおりです。

   セミナー「決算準備&税制改正」を開催いたします。別紙参照ください。
     日時:319日(火)セミナー 15001745 受講料は無料

   相続無料相談会を西大寺の奈良ファミリーにて開催決定。ご予約お願いします。
     日時:323日(土)、24日(日)

場所:西大寺 奈良ファミリー

ご要望があれば、個別に会社向けセミナーを随時実施しております。

  ご希望の会社様は、担当者までご連絡ください。

                   (代表社員 野村政市)

  平成31221

朝日税理士法人 事務所通信 平成31年2月号(困難に打ち勝つ)

   今年は、中国を始めとするアジア新興国等の経済の先行き不安や米国の通商政策による貿易摩擦の激化懸念などによる世界経済の不確実性が日本経済に影響を与え、また10月から消費税が8%から10%への増税が予定されており、対応迫られる厳しい年となることが予測されます。

 困難に打ち勝つための考え方を思い出し

(①正道を貫きとおす。

 ②垂直登攀。

 ③無限の可能性を信じる。

 ④知識を見識に、見識を胆識に高めて実行する)、

ピンチを改革のチャンスととらえ、飛躍の年としていきましょう。

 

 3月のセミナー等事業予定は下記のとおりです。昨年の1214日には、改正消費税のセミナーを行いましたが、ご要望があれば、個別に会社向けセミナーを随時実施しております。ご希望の会社の方は、担当者までご連絡ください。

  • セミナー「決算準備&税制改正」を開催いたします。

    日時:319日(火)

セミナー 15001745   受講料無料

懇 親 会 1800~     会 費@4,000円(参加される方)

場所:大和ハウス工業 4F F会議室

税法改正ポイントとして、セミナーでは主に法人税法・消費税法の改正について説明させていただきます。

お申込みは FAX 06-6271-1033まで  ~ご参加お待ちしております~

 

  • 相続無料相談会を西大寺の奈良ファミリーにて開催を予定。

日時:323日(土)、24日(日)

場所:西大寺 奈良ファミリー

     ※相談会は、事前予約が無いとお待ち頂くことになります。

ご予約お待ちしております。

        

ご不明点等ございましたら、お気軽にお問い合わせくださいますよう     お願いいたします。

敬具

平成31130     

 朝日税理士法人 事務所通信 平成31年1月号(人生の五計)

   平成31年の年頭に当たり、「人生の五計」について学びました。人生においてなすべきことに五計があるといいます。

 人生には、「生計」「身計」「家計」「老計」「死計」とあり、順ぐりに回って、元に戻る。このようにして無限に人生、人間というものが発展していく。

 これ、すなわち人生の五計。

 安岡正篤氏は、この五計を

いかに生きるべきか(生計)

いかに社会に対処していくべきか(身計)

いかに家庭を営んでいくべきか(家)

いかに歳を取るべきか(老計)

いかに死すべきか(死計)

と解釈しておられます。

 私も今年は還暦になりますが、60歳になったら、「死計」(死後のことを計画すべし)を考えろとのこと。

 「死計」とは即「生計」なのでありますが、ただ、初めの「生計」はもっぱら生理的な生計であって、一方、「老計」を通ってきた「死計」というものは、もっと精神的な、もっと霊的な生き方といいます。つまり、不朽不滅に生きる、永遠に生きる計りごとであり、いわゆる生とか死というものを超越した死に方、生き方、これが本当の「死計」といっております。

<不朽不滅に生きる、永遠に生きる計りごと> 
 ともあれ、「死計」とは即「生計」に還(かえ)ること、大いなる循環というか、人間の道とは「大円(だいえん)・大通(だいつう)」であります。まことに人生というものは貴い。

 つまり、いかに死すべきかは、いかに生くべきかと同じことであります。

 人間は運命に支配される一方で、自らの善思善行によって、運命を変えていける存在でもあるのです。

 さあ、今年はどう生きるか。それはあなた次第!

 新春、一番寒い時季になってまいります。風邪など召されませぬようご自愛ください。

 平成31年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

(代表社員 野村政市)    

安岡正篤著「運命を創る」より

                                                              敬具

平成301225     

朝日税理士法人 事務所通信 平成30年12月号(六つの精進)

 近頃、日産自動車の元会長カルロス・ゴーン容疑者の巨額事件に驚かされ、3社連合目の今後にも注目しております。8年間各期約10億円、総額で80億円の報酬を先送りしての有価証券報告書への記載漏れ、豪華住宅へ会社資金を投入しての無償提供、実働のない者への報酬支払、個人資産の運用損失の日産への付け替えなど、目を疑う法律違反容疑が報道されています。

 こんな巨額な話しでは無いにしても、人間誰しも、つい魔が差して利己的になって、公私混同してしまいがちです。今回、私たちは、稲盛和夫著「六つの精進」から特に「謙虚にして驕らず」ということを肝に銘じたいと思います。

 「六つの精進」とは、人生や仕事において、重要となる実践項目をまとめあげたもの

(①誰にも負けない努力をする。

 ②謙虚にして驕らず。

 ③反省のある毎日をおくる。

 ④生きていることに感謝する。

 ⑤善行、利他業を積む。

 ⑥感傷的な悩みをしない。という6つ)。

 そこで、「謙虚にして驕らず」について。人は謙虚にして初めて幸福を受けることができる。成功する人は、人を押しのけてでもという人では無く、内に燃えるような情熱や闘魂を持っていながら、謙虚で控えめな人物。

 しかし、そのような人でも、成功し、高い地位につくと、謙虚さを忘れてしまい、傲慢になることがあります。そして、このことが、自分勝手な振る舞い、公私混同、利己心を生み出す事につながっています。若い頃は、謙虚に努力をしていた人が、知らず知らずのうちに慢心し、人生を踏み誤ることさえあるのです。
 「謙虚にして驕らず」。

 このことを、改めて、深く心に刻んで、生きていきたいと思います。反省!感謝!

 朝晩冷え込んできました。本格的な寒さに向かう時節、風邪など召されませぬようご自愛ください。

 平成301214日には、「消費税改正&誤りやすい事例」のセミナーを別紙の通り行います。参加お待ちしております。

(代表社員 野村政市)    

稲盛和夫著「六つの精進」より

                                                              敬具

平成301130    

朝日税理士法人 事務所通信 平成30年11月号(困難に打ち勝つ)

 201910月にいよいよ消費税率が、予定通り8%から10%へ引き上げられるとのことでございます。軽減税率も含め、非常に複雑な面があります。

 そこで、別紙のとおり、消費税率アップに対する研修会を企画しましたので、調整していただき、ふるってご参加ください。

 足下の景気は減速の様相を示してきており、また消費税率はアップするし、私たちをとりまく環境はますます困難な状況にあります。私たちは、どのように取り組んでいけばよいのか。

 私たちは、自社の企業哲学・フィロソフィーを明確にして、従業員で共有し、血肉化して全社一丸で、下記に取り組んでいきます。

1.会社の規範となるべき規則、約束事

2.企業が目指すべき目的、目標を達成するために必要な考え方

3.企業に素晴らしい社格を与える考え方

4.より良い人生を送るために必要な人生の真理

「困難に打ち勝つ」ための考え方

1.会社の規範・約束事を守り、いかなる障害があろうとも、

正しいことを正しいと主張していきます。・・・・「正道を貫き通す」

正道を貫いていけば、困難にに遭遇するのは常である。

「策を用いて世の中を渡るようなことをしない」

2.楽な道をとらず、厳しい生き方をあえて選ぶ::垂直登攀

高い目標を目指すならば、正しいと信じる道をまっすぐに突き進む。

なんとしても目標達成するという強い純粋な思いを持ち続ける

3.無限の可能性を信じる成否は「心のあり方」にある)

「壁」を突破する。誰にも負けない努力をするなかでも、「ちょっとどうかな」と思ってやるようでは成功しないといいます。「絶対になんとかなるはずだ」と心の底から明るく可能性を信じる。

4.知識を見識に、見識を胆識にまで高めて実行する

私たちは、「困難に打ち勝つ」フィロソフィーを共有し、精進していきます。

        (代表社員 野村政市)    稲盛和夫「盛和塾第19回世界大会」等より

                                                                                      敬具

平成301029

朝日税理士法人 事務所通信 平成30年10月号(リーダーの資質について)

   さて、私たちの今月の討論テーマは、「リーダーの資質」についてです。

リーダーの一番の資質は、常に深く物事を考える性格であるといいます。

1.使命感をもつ

 集団の幸福を実現するという大義名分のもと、つまりそういう「使命」のもと人々の力を結集して、その持てる力を最大限に発揮させることができる。そいう「使命」感をもつことがリーダーに求められます。

2.目標を明確に描き、実現する

 具体的な目標を全員で共有して、いかなる困難があろうとも、それを達成していくことはリーダーに必要です。目標設定に当たっては、全員が納得できる範囲の中で、最高となる具体的な数字を見出し、それを目標とする。

3.新しいことに挑戦する

 リーダーは現状に満足すること無く、常に変革と創造を行うことができるかどうかが、集団の運命を左右すると思って事にあたる。そして、「人間の無限の可能性を信じて」能力を未来進行形で考えて行動する。 

4.信頼と尊敬を集める

 リーダーになればなるほど、様々な判断を求められ、その中で、自分を優先して考えがちですが、それでは、周囲の信頼は得られません。自己犠牲をしてでも、自分が最も損を引き受けるという気概のもと「公正で正しい判断」をして、それを「勇気」をもって、実行する。

5.思いやりの心をもつ

相手に対する愛情に満ちた、優しい心をもつ。部下やその家族がすばらしい人生を送ることを願う、また取引先やお客様、さらには地域社会に至るまで、自分をとりまく全ての人が幸福であることを願う、そのような深い愛をベースに持ち、仕事や事業にあたる。

これにより、周囲の人々の協力を得て、さらには天の力をも得て、必ずやビジネスはうまく進行していくと前向きに考えます。

私たちは、「リーダーの資質」を学び、クライアントの皆様のサポート行うため、これらの勘所を押さえて、アドバイスしていきます。(代表社員 野村政市)

稲盛和夫「塾長講話110講」等より

                                                              敬具

平成30928

朝日税理士法人 事務所通信 平成30年9月号(永続繁栄の要諦)

 私たちの今月の討論テーマは、「企業が永続して繁栄する」ための要諦についてです。

私たちの将来は誰が保証してくれるものでもありません。たとえ今、会社の業績がすばらしいものであったとしても、現在の姿は過去の努力の結果であって、将来がどうなるかは誰にも予測できないのです。

将来にわたって、すばらしい会社にしていくためには、私たち一人一人が、それぞれの持ち場・立ち場で自分たちの果たすべき役割を精一杯やり遂げていくことしかありません。

誰かがやってくれるだろうという考え方で人に頼ったり、人にしてもらうことを期待するのではなく、まず自分自身の果たすべき役割を認識し、自ら努力してやり遂げるという姿勢をもたなければなりません。

そして、成功するかしないかは、その人のもっている熱意と執念に強く関わっています。何をやっても成功しない人には熱意と執念が欠けているのです。体裁(ていさい)のいい理由をつけ、自分を慰め、すぐあきらめてしまうのです。

何かを成し遂げたいときには、狩猟民族が獲物を捕らえるときのような手法をとることです。つまり獲物の足跡をみつけると、槍一本をもって何日も何日も追い続け、どんなに雨風が吹こうと、強敵が現れようと、その住処(すみか)を見つけ、つかまえるまでは決してあきらめないというような生き方です。

成功するには、目標達成に向かって粘って粘って最後まで諦めずにやり抜くということが必要です。

つまり、私たち一人一人が、

1.今、業績が良くても将来を保証するものではないことを確認する。

2.自分自身の果たすべき役割を精一杯やりとげる

3.目標達成するために、熱意と執念で粘って粘って成功するまで諦めない

私たちは、「クライアントの永続的繁栄」を願い、クライアントの皆様のサポート行うため、これらの勘所を押さえて、アドバイスしていきます。

   (代表社員 野村政市)

稲盛和夫「京セラフィロソフィー」等より

                                                              敬具

平成30829

朝日税理士法人 事務所通信 平成30年8月号(数字で経営する)

 記録的大雨で被災者の方々にお悔やみとお見舞いを申し上げます。


私たちは、今月会計を通してクライアントの皆さまの日々の経営をサポートしていくうえで、「数字で経営する」には、どういった心得をもっておくべきかということについて学習いたしました。

1.数字で経営するには、第一に何よりもその数字が正しいものでなければなりません。

経営に関する数字は、すべていかなる操作も加えられない、経営の実態を表すものでなければなりません。そのため、「一対一対応の原則」、「ダブルチェックの原則」を徹底することにより、不正やミスを防ぎ、常に経営の実態に即した正しい数字が計上されるようになります。

2.数字を厳しくとらえる

数字そのものが経営者自身の厳しい経営姿勢に裏打ちされたものであることが大切です。

経営者は常に高い目標を掲げなければなりませんが、足元の経営計画については、企業の安全性を考え、悲観的に厳しめの事態を想定した経営を行っていくことが基本です。

3.数字を細分化する

数字が細分化されたものとして管理されていることが大切です。

経営の原理原則である「売上最大、経費最小」を実践するには、全従業員一人ひとりが自らの日頃の業務の中で、常に創意工夫を重ねることができるように空間的、時間的に細分化された明確な目標数字を設定しなければなりません。

4.数字をリアルタイムに把握する

その数字は、リアルタイムに出てくるものでなければなりません。激変する経済環境の中にあって、すぐ状況把握し、適切な手を打つことが重要です。

5.美しい決算書をつくる

美しい決算書とは、ぜい肉のない「筋肉質」の企業体質が反映された決算書のことです。

私たちは、「数字で経営する」クライアントの皆様のサポート行うため、これらの勘所を押さえて、アドバイスしていきます。   (代表社員 野村政市)

稲盛和夫「盛和塾世界大会2017」等より

                                                              敬具

平成30730   

朝日税理士法人 事務所通信 平成30年7月号(正しい判断をする)

 大阪北部地震で被災者の方々にお悔やみとお見舞いを申し上げます。

 また、一日も早く復旧を果たされることをお祈りすると同時に、被災された皆様が平穏な日々を取り戻せるよう お祈り申し上げます。

ただ、幸いにも私の知りうる限りでは弊社関係者様に大きな被害なく安堵いたしております。


いつなにがおこるかわからない一寸先は闇という状況下で、

「人間として正しいことを貫く」という原理原則を心がけていても、迷って間違った判断をしてしまうこともあります。


正しい判断をするためには、どうすればよいのでしょうか?


このことについて、研修会を行いました。

1.心の中に規範をもつ

自分自身の中に自らの行動を律する厳しいモラル、つまり心の中に規範をもつこと

2.すさまじい集中力をもつ

日頃からどんな些細なことに対しても有意注意を心がけ、すさまじい集中力を注いで、真剣にものを考える習慣をつけること

有意注意とは、意識をもって、神経を集中させていくこと

3.マクロとミクロを両立させる

中小企業の経営者は、会社全体のマクロな仕事と同時に部下のやっているミクロな仕事も十分に把握していなければ、完璧な仕事はできません。正しい判断をするために、全体を俯瞰した経営戦略(マクロ)と現場をわかった上で現場指揮をとる(ミクロ)の両立が必要なのです。

4.迷ったときには原点に返る

正しいと思って判断したけれども「どうもおかいし」と思えば、最初の判断の時点に戻り考え直すということ。あらゆる仕事において、「迷ったときには原点に返る」。誤った判断をそのまま続行していくことは、会社の存続にも影響するくらい重大なことになることがあるのです。

私たちは、微力ながら「正しい判断」をサポートできるように精進していきたいと考えております。                           (代表社員 野村政市)

稲盛和夫「正しい判断をする」「盛和塾塾長講話103」等より

                                                              敬具

平成30629

朝日税理士法人 事務所通信 平成30年6月号(後継者の決め方)

 汗ばむ季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか?

 中小企業においても経営者交替の時期にさしかかっている会社が多くなってきておりますが、後継者をどうやってきめたらいいか迷っている経営者も多いかと思われます。

弊社研修では、次の基準で決められると良いと学びました。

 1.判断、決断の基準を心の中にもった人を選ぶ

 2.企業に対する無限大の責任感をもつ人を選ぶ

 3.自らの全てを会社に注入できる人を選ぶ

 4.従業員のために誰にも負けない努力をする人を選ぶ

 5.従業員から尊敬される人を選ぶ

 続いて、社内研修で「経営者の判断基準」について、学びました。

経営者の判断基準としては、

「人間として何が正しいか正しくないかを判断基準におく」、

そして「道徳に準拠した立派な判断基準をもつ」ことで

過ちを犯すことを無くすことが大切であると学びました。

 しかし同時に、

「経営者の心として、

従業員を雇用していくための儲ける心は、いやしくなく

清らかなきれいな心であり

公明正大に利益を追求するべきである。

従業員を幸せにしていくための心です。」

「会社が儲からなければ、従業員を幸せにできない」

ということでした。


 そして、中小企業の経営者が正しい判断基準をもって会社を経営する。

このことで、社会、国までも立派になっていく。

 私たちは、微力ながらその中小企業の経営者の正しい判断をサポートできるように精進していきたいと考えております。

 弊社職員に至らない点がございましたらどうぞ、ご意見賜りますようよろしくお願い申し上げます。 

     稲盛和夫「人を育てる」「盛和塾塾長講話134」等より(代表社員 野村政市)


                                                              敬具

平成30518

朝日税理士法人 事務所通信 平成30年5月号(ベクトルを合わせる)

 弊社では、毎週の朝礼において、弊社の経営理念を唱和し、

その根本となる愛と誠と調和の心を共有しております。

朝日税理士法人に所属するメンバーは、この根本理念を共有し、

行動することで、自ずからベクトルは、一つの方向に向かっていくことになります。


他人の喜びを自分の喜びとする。

世のため人のためになることを思う。

自分だけのことを考えるので無く、まわりのことも考える。

なかなか、実行できることでは無いけれども、

実行できるように日々努力し、実践していく。

そして、自分の行動、発言が果たして、

理念にかなったものであったかどうか、

毎日反省する謙虚な心がけが必要であると職員に話しております。

 

 前回の社内会議では、自分が「ベクトルを合わせる」ために

どのように取り組んでいるか、取り組んでいこうと考えるかを

メンバー全員に文書化してもらいました。

これは、実践していこうという姿勢が重要で有り、

考え方が合っていなければ始まりません。


 すぐに何でもできるというわけにはいきません。

日々努力していきましょう。と言っています。

弊社では、メンバー全員で理念を共有して、

行動しようと声がけしております。


 弊社職員に至らない点がございましたらどうぞ、

ご意見賜りますようよろしくお願い申し上げます。

                               (代表社員 野村政市)

                                                                                      敬具

平成30424